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鉱石魔法

久しぶりの更新になります!年始以降、バイトや学校が始まったりなどが重なったため、休養も兼ねて二週間近くお休みさせていただきました。また少しづつ更新していきます!


あ、あと先日の一月七日で17を迎えました。それが何か関係あるのかと言われましたら、まったくないのですが……(笑)

「刀術【一閃】!」

「双剣術【交斬】!」

「キシャァァァァア!」


 ガキーーン……


 俺たちの放った技は、まるで鋼を叩きつけたような金属質な高音を響かせながらはじかれた。


「な?!」

「硬いな……」


 硬質化の効果だろうか……かなり硬い。幸いなことにこちら側の武器は神器級に、俺の武器に至っては神器のため、武器が先に壊れることはない。


「落ち着いていこうか、リリー」

「そうですね」


 さらに数回ほど攻撃した後、俺達は一度距離を取り、様子をうかがっている。



「シャァァァァ……」


 特異個体(アルビノ)は自分から前には出てこない。名の通り、守りが得意なことを、本能で理解しているのだろう。


「リリー」

「はい」

「俺が魔法を撃つから、それと同時に飛び出してくれる?」

「分かりました」


 リリーは即答してくれた。普通ならそこで、誤爆などを少しは気にしてもおかしくないのだが、これは信頼してくれている証だろう。


「これは……信頼にこたえないとな」

「何か言いました?」

「いや、何でもない。 準備はできてる?」

「既に」

「分かった」


 俺は床に手をつきながら、魔法を唱えた。


「鉱石魔法【水晶牢獄(クリスタルプリズン)】」


 俺が魔法が放つと、手に触れていた地面が、きらきらと【焔の街道】による炎を反射させながら、凄まじい速さで水晶に変化していき、特異個体(アルビノ)の足元にたどり着くと、円状に水晶が広がっていき、そこから無作為に天井に向かって水晶の柱が数本ほど出現した。


「キシャア?!」


 予想外のことで驚いているようだ。その場からすぐに動こうとしたが、水晶の柱に阻まれて、身動きすらままならない様子だ。


「キシャア!」


 特異個体(アルビノ)は、魔法を発動させた俺の方に砂魔法による【砂刃(サンドエッジ)】を複数個放ってきたが、すべて雪月花で斬り落とした。


「キシャァァァァア!!」


 何とか俺の方に寄ろうとしているが、無作為ながらも絶妙に生えた水晶の柱を破壊できず、じたばたと藻掻いている。


「俺にばっかり注目するのもいいけどさ、敵を見失うようじゃあ、守れるものも守れないぞ?」


 俺のその発言と共に、飛び出していたリリーが、【対の双剣 撃】を振りかぶりながら現れた。


「キ、キシャァ!」


 特異個体(アルビノ)は硬質化を使用して、耐えようとした。だがそれが俺の狙いだった。


「無駄だよ。 だって水晶(クリスタル)に込められた意味、それは……【()()()()()】だからね」


 俺のその発言と同時のタイミングで、魔力の込められた【対の双剣 撃】の一撃が特異個体(アルビノ)の胴体と頭を切り離した。

鉱石魔法

鉱石に形を与えて攻撃などを行う魔法。特筆すべきは鉱石に込められた意味の効果を持つという事。今回出てきた水晶は説明したとおり、邪気を払うなどの意味を持つ。それに由来して水晶に触れている魔物のスキルの効果や能力を低下させる効果を持つ。といったように、鉱石それぞれが固有の能力を有している。

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