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閑話:新たな一年

新年閑話です

 年が明けた日、俺とリリーとミロの二人と一匹は移り鏡で王城に転移していた。


「お、今年も来たようだな」

「ミラトさん、リリーシャさん、ミロちゃん。 今年もよろしくお願い致します」

「こちらこそよろしく、レイソルにシンラ」

「よろしくお願いいたします、レイソティール様、シンファルラ殿下」

「リリーシャ殿よ、そんな堅苦しい呼び方でなくてもよいのだぞ?」

「ここは非公式の場ですし、特に問題はないですよ?」

「しょ、精進します……」

「キュ~!」

「二人とも、リリーをいじめないでよね」

「別に私は大丈夫ですよ?!」

「ハハハ、すまない」


 俺とレイソル、シンラは親しく話せるけれど、リリーは未だに慣れていないようで、口調が堅苦しい。しかしそれはもう慣れてもらうしかないのだが。


「それで、リリーシャ殿に、昨年のような服は着せなくてよいのか?」

「うん、どうせなら近いうちにヒモト島国に向かってみようかと思っていてね」

「ほう、それはよいな」

「そうだ、レイソル。 どうせなら少しヒモト島国について教えてよ」

「うむ、そうだな……やはり、文化がとても違うな」

「そんなに?」

「なんでも、異世界人が興した国と言われているからな」


 異世界人は俺達とは根底から違う文化を持っている。しかもさらに面白いのが、一言で異世界人と言っても、顔の造形に肌の色、髪の色などが様々だという事だ。つまり、これは憶測でしかないが、異世界人の中にも文化の違いがあるという事が考えられる。


「なるほど、それはさらに楽しみが増えたよ」

「後は……いや、これ以上は辞めておこう」

「そうだね、ネタバレされすぎてもつまらないしね」

「やはり自分の目で見るのが一番だろう」

「そうさせてもらうよ」


 それからミロのことを紹介したり、学園にいるときのシンラの様子を話したりと、雑談をした後、俺たちは移り鏡で別の場所に転移した。










「母さん、今年も無事に新しい年を迎えれたよ」


 俺クラスメートや、メネリアスなどへ挨拶を終えた後、鏡の部屋にある、母さんの墓の前に来ていた。俺の横でリリーも手を合わせてくれている。数分後、俺たちは墓の手入れをした後、俺は母さんの墓の前で胡坐を組み、独り言でありながら、母に聞かせるようにポツポツと呟きだした。


「なぁ母さん、俺学園に通っているんだよ……昔はそんなこと考えて無くて、生きていくために冒険者になったんだったよね……その学園で俺、初めての心を許せる学友達に会えたんだよ」

「それにな、俺にも守りたい人ができたんだ。 美しい銀髪をしていて、嬉しいと尻尾や耳が激しく動いて、見ててとても癒される女の子。 今は主従関係だけど、それでも俺にとってとても大切な人なんだ。 だから……全力で、守るよ」


 そんなことをつぶやいた数秒後、俺は立ち上がった。そして、最後に母さんの墓の方を振り向いて、一言だけ呟いた。


「また来るよ、母さん。 …………さて、帰ろうか」

「そうですね」

「キュ~!」



明けましておめでとう御座います。

今年の第一目標はPVを50万超えるです。皆さんの生活を少しでも幸福にする、そんな話がかけるように努力していきます。


また、コメント、星等はモチベーションに直結していますので、皆さんバンバンしていってください。アンチは消します。


遅くなりましたが本年も鏡魔法と、私鏡花水月の幻想を何卒よろしくお願いいたします。

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