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討伐作戦

 あれからさらに人が集まり、百人近くの冒険者が集まったところで、ギルドマスターのステアさんから指示があった。


「今回は急な招集に応じていただき感謝いたします! 本日お集まりいただいた理由を手短にお伝えします! まず今回の事件発生現場は市街地の広場で、主に出現した魔物は兵隊蟻(ソルジャーアント)、そして数匹ではありますが将軍蟻(ジェネラルアント)が確認されました!」


 将軍蟻(ジェネラルアント)か……。 確か、兵隊蟻(ソルジャーアント)の上位種で、より強靭な顎に甲殻、さらに特筆すべき点は同族下位種の【統率】にある。将軍蟻(ジェネラルアント)が統率していると、最悪の場合、村が一つ壊滅してしまう。それぐらい脅威になりうる存在だ。


「その市街地に出現した魔物はどうなったんだ?」

「それについてはご心配なく。 急遽近くに居合わせた騎士団と、複数の冒険者たちのおかげですでに討伐済みです。 そしてそれと同時に今現在は進行は落ち着いている状態です」


 恐らく市街地に出没した魔物は偵察の役割を兼ねており、最高戦力ではないだろう。つまりそれが意味することは今後出没する魔物はさらに強いという事だ。


「話を戻しましょう。 それで今回、ギルドとしては危険度を推定A+からSとし、大規模な討伐作戦を行います! 作戦内容としては、地上で出てくる魔物を順次討伐し、進行と進行の間に高ランク者を中心とした小規模部隊を編成し敵陣地に乗り込みます!」


 確かにそれが一番効率が良く討伐が可能だろう。幸い兵隊蟻(ソルジャーアント)は単体では弱いため、低級の冒険者でも数人で集まれば問題なく倒せるだろう。


「では、その小規模部隊を率いてもらう人をお呼びします。 今回リーダーを務めてもらうのは、ミラトさん、よろしくお願いします!」


 まぁ、これは予想がついていた。誰と比べても俺より上のランクは存在しないだろう。


「では、前に出てきて、一言お願いします!」


 聞いてないんだが?! だがどうにも断れる空気ではないため、俺は仕方なく前に歩み出た。


「え~、今回小規模部隊を率いさせてもらいます、ミラトと申します。 階級はEX、ご存じの方もいるかと思いますが鏡魔術師してます。 なかには俺を信用できない人もいると思いますが、そんな人に向けて宣言させてもらいます。 俺が信用できないなら、俺の肩書を信じてください。 必ずこの異常を解決して見せましょう!」

「「「「「「「「「「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉおお!!」」」」」」」」」」


 耳が痛くなるほどの歓声が、ギルド中に響き渡った。


「それではこれより作戦に実行に移ります!」


 そうステアさんが、耳を抑えながら高らかにそう宣言した。


今回の異常事件には、かなり気合を入れています!期待してください!(笑)

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