ダンジョンにて
初投稿です。高校生なので誤字脱字多いかもしれませんが温かい目で見守ってくださると幸いです。
「なあ、ミラト、お前のジョブレベルはいまいくつだ?」
と、同じパーティーの豪剣士のネロが聞いてきた。
彼は赤い短髪に整った顔立ちのイケメン細マッチョだ。
声をかけられた俺、ミラトは紫に近い髪色に短髪で、自分で言うのもおかしいが顔立ちは整っている方だと思う。
「すこしまって。ギルドカードをみるから」
この世界のギルドカードは、一部の例外を除いてA~Sで分けられた『階級』今のジョブを表示する『職業』そしてそのジョブの熟練度を数値化した『職業熟練度』そしてその上に名前とパーティー名が表示される。
俺のギルドカードには、
名前:ミラト
パーティー:夢の探究者
階級:S
職業:鏡魔法使い
職業熟練度:49
と、表示された。
「今、49だ。そろそろ上がると思う」
「ミラトのジョブレベルがマックスになったらどんなスキルを覚えるのかしら」
と、声を上げたのは同じパーティーで、ハーフエルフの狩人のリナだ。
肩まで届く金髪に普通のひとより耳が少し尖っている。胸はそこまででていないが本人に言うと本気の矢が飛んでくるので禁句だ。
「珍しいジョブだから期待できるわね~」
そういったのは、回復魔術師のファナだ。腰まで伸びた銀髪に出るところはでて、ひっこめるところはしっかりとひっこんでおり、道中ですれ違う人が止まり、ファナに見とれることはよくある。
「そうだな。俺も期待してるさ」
この世界でジョブレベルがマックスになると強力なスキルとジョブの進化先が分かるようになる。
そしてジョブレベルは一部の例外を除いて基本50がマックスとなっている。
「ミラトは今スキル二つしかないもんねー」
と、言ったのはシーフのアナである。
青色の髪をポニーテールにして辺りの警戒をしている。胸はないが本人は割り切っている。
「あんまりそれは言わないでくれ……」
そう、今、俺が使えるスキルは『魔法反射』と『物理反射』の二つしかない。
「私的には攻撃魔法を覚えてほしい」
そう口にしたのは魔術師で、幼馴染のメアだ。
肩までかかった白髪に魔術師のローブに身を包んでいる。
胸はリナ以上ファナ未満といったとこだ。
「メア、流石に無理だと思う。」
と、俺は返しておく。
「そんなことより今日はもう一階層降りてみないか?」
「そうね、ついでにミラトのジョブレベルも上げれるだろうし」
俺たちは最難関とされるダンジョン【跳ね返りの神殿】に挑んでいる。
このダンジョンのモンスターは魔法を跳ね返したり、物理が効かなかったたりと、癖の強いダンジョンとなっている。
他には【日の出の祭壇】、【月明かりの泉】、【時空の狭間】などがあげられる。
ダンジョンランクSのこのダンジョンはこの辺りでは俺たち、【夢の探究者】だけだ。
「よし、いこう!」
と、言われ俺たちは階段を下りはじめた。
「おらぁ‼ はぁ、はぁ、これで、さいごか……?」
とネロは【クリスタルスケルトン】を、倒しながら言った。
「それにしてもかなり奥まで来たわね」
「ネロ~そろそろ荷物が入らなくなるからかえろ~」
「まじか?! おいミラト。どうだ? レベルは上がったのか?」
「今見てみる」
そういって俺はギルドカードを取り出した。
名前:ミラト
パーティー:夢の探究者
階級:S
職業:鏡魔法使い
職業熟練度50
「おい! 上がってるぞ!」
「うそ?!」
「どんなスキル覚えたの?!」
「攻撃魔法だといい」
「まぁまて。で、ミラト新しいスキルはなんだ?」
と、聞かれ、俺はスキルを意識するが、スキルは……なかった。
何度も何度も確認したが、新しいスキルはなかった。
「……な、い」
「え? なんて?」
「な、な、」
「な?」
「なかっ……た」
「は?」
「すまんみんな……なんもなかった」
「はぁ、使えな」
「な?!」
「ネロそれはさすがにいいs……」
「レアジョブだっていうからパーティーにいれてやったのに最後の最後までお荷物かよ」
「はぁ~ほんとあんた使えないわね」
「残念です~」
「ほんとにくそお荷物だったわ~」
と、ネロに続きリナ、ファナ、アナも俺を罵倒する。
「もういい、帰ろうぜ」
と言ってネロたちは歩き出した。俺は力なく彼らを追いかけた。
心配そうに俺を見てくるメアが妙に印象的だった。
星五つおねがいします!
こんなキャラいない?
こんなジョブどう?
等の意見は大歓迎です!
アンチは回れ右!