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高めようとしていたのは批判力だった

作者: 月澄狸

参加しているんだか していないんだか

言葉のドミノ

見る言葉 聞く言葉 すべて

攻撃に感じる

やられたらやり返さなきゃ

右から倒され左を倒す


そっか、

僕のは伝わるはずって思っているけど

みんなきっとそう思っている

なのに勝手に不快になる僕

なら僕の言葉を見て

不快になる人もいるよね

そうして参加したかもしれない

言葉のドミノ

右から倒され左を倒す


なんで倒そうとするんだよ!

って怒ることは

自分も倒すことに参加する

ってことだったのか

無限ループできるね


大して注目もされていないんだし

自分の意見なんだから

何を言ったっていいでしょ

って思っていたけど


もし僕のストレス発散を見かけた人が

一日嫌な気持ちになっていたとしたら

悪いことしているよなぁ

もしどん底まで気分が落ち込んでいる人に

僕の言葉でトドメを刺してしまったとしたら

申し訳ないな


ハッピー妨害


僕が求めているのは安らぎの場なんだよ

なのになんだかギスギスしていて

価値観の違う人が山ほどいるって

焦って 怒って

気づいたらまたやっちゃったなぁ

言葉のドミノ


倒されるから倒すんだけど

倒そうとするから倒されるって

怖くなるんだなぁ

最初から勝負に参加しなけりゃ

倒される不安がつきまとうこともない


「ありがとう」の言葉で

埋め尽くしている人を見た

敵わないな

何回倒しても倒されても

安らがなかった

歯止めがきかなかった

気持ちが揺らぐ


有効、無効

有利、不利

あの人はそんなこと

考えちゃいないだろうけど

「ありがとう」の言葉で

ドミノを止めることのほうが

圧倒的に効果的


もうやめよう、

倒されたって感じて倒すことを

価値観が違ったって

お互い至らないところがあったって

いいじゃないか


そう思いつつ僕は

ほら、また人に求めようとしている

自分が変わらなきゃいけないって

知っているのに


ドミノの最初の一押し、やったのは僕だった

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