表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

半径2歩以内?

作者: 謎猫

歩幅は足の長さに比例するのでしょうか?

それとも、性格に左右されるのでしょうか?

もしかして、気分で?

最近、ふと2歩くらいってどの位?と気になったりです。

言われなくても、2歩は2歩なのですけども・・・(汗)


「その2歩が気になります・・・」


朝、野良猫さんが駐車場に居たので

いつもの様に私は猫さんが逃げないよう

2歩くらい離れた場所でしゃがみ

ゆっくりと指先を差し出したのですが・・・


やっぱり、猫さんもゆっくりと近づいてきて

私から2歩くらい離れた所で止まるのです。


「猫さんの2歩はこれ位なのでしょうね?」


少しだけ様子を見た猫さんは顔を突き出し

私の指先に顔をスリスリと擦りつけます。


「にゃはは~ 可愛い♪ にゃおにゃお~♪」

「(スリスリ)」


私だけ喋って、猫さんは喋りませんけどね(汗)


「私の指先は美味しい匂いでもするの?」

「(ザリザリ)」


猫さんは、スリスリの後

今度はザリザリと私の指先を舐めて

その後、また顔を・・・

なんか、スリスリ&ザリザリ攻撃を

私の指先にしております(///)


「匂い付けでもしてるの??」

「(スリスリ、ザリザリ)」


あっ・・・

でも、これ以上は無理ですっ!


「じゃぁ、またね!」

「にゃー?」


これ以上、猫さんと一緒に居たら

遅刻してしまいますっ!!

(><)


少し、駐車場で戯れた分の時間を取り戻す為

ちょっとだけ早歩き。

そのまま少し歩き続けていると・・・


「あっ! 前を歩くのは♪」


視線の先には、後ろ姿を見る限り眠そうな感じに

歩いている彼の姿。


「にゅへへ、驚かしてみようかなぁ?」


ちょっと、悪い猫モードに変身です。

猫さんが狩をする時のように気配を消して♪


「にゅへへ~♪」


怪しまれないように、早歩きでもなく

足音を消す訳でもなく、ただの通行人を装って焦らずに

でも確実に、彼との距離を縮めていきます。


「う~ん どうしよう~?」


1.靴の踵を踏む?

2.服の後ろを掴む?

3.「にゃっ!」と驚かす?

4.後ろから彼の眼を手で覆う?


でも、4番は私の手が届かないかも・・・?

と言うか、危ない!?


「むぅ~(悩)」


そんな事を考えていると、そろそろ仕掛ける間合いです♪


「ふにっ♪」


呼吸を整え!

プランCで行きます!


「あれ? プランCって何だっけ?(汗)」


順番的に、「にゃっ!」と驚かす! ですよね?


「ふにぃ~」


静かに息を吸い込み!


「!?」

「なんだ?」


どうしてなのでしょう!?

急に彼は後ろを振り向き

まるで私が居る事が分かっていたかの様に・・・


「えぇ・・・?」

「なんだよ?」


どうしてバレたのでしょうか・・・

ここまで完璧だったハズです!

あと2歩だったのに・・・


「足音が気になった?」

「はあ?」


どうやら、足音ではなかったみたいです。


「呼吸で気付かれた??」

「はぁ??」


大きく息を吸い込んだ時でもないみたいですね。


「どうしてバレたの!?」

「なんだか」


今後の為にも! 聞いておかなければですっ!


「なんだか?」

「なんだろ?」

「なになに?」

「なんか、こう・・・」


殺気でバレたのでしょうか??

気になります(泣)


「ふに?」

「なんか匂いが」

「匂い?」

「そう、匂い」


ちょっと、焦って自分の腕とか服の匂いをチェックです!


「ふえぇ 臭い?」

「いや、そう言う臭いじゃなくて」


えっと・・・

どう言う臭い!?

今日、一番気になるのですけどっ!


「な、何の臭い? もしかして汗臭い??(泣)」

「そうじゃなくて、何か付けているのか?」


何かというのは、香水とか化粧品とかの

事なのでしょうけど、私はあまり肌に合わないので

極力そう言ったものは使用しないようにしているから

たぶん違うと想う・・・


「な、何も付けてないけど・・・(困)」

「なんか良い匂い」

「はいっ!?(///)」

「柔軟剤? シャンプー?」


そう言いながら、2歩先の彼が私に近づき・・・


「ふえ!?」

「うん?」


私の目の前まで来て・・・


「あわわっ!(///)」

「う~ん・・・」


彼は、私の耳元に顔を近づけて・・・(///)


「なっ! なに急に!!(///)」

「いや、シャンプーなのか服なのか」


あ、朝からっ! 困る!!


「ちょ、ちょっとぉ・・・(///)」

「なんだよ?」

「朝から2度もっ!(///)」

「2度?」


朝から猫さんに指先を嗅がれ

彼にも髪の毛を嗅がれ(///)


って! 結局どんな匂いがしてるのっ!?


「シャンプー?」

「う~ん・・・」

「柔軟剤?」

「う~ん・・・」


すごく、聞くのが怖いのですが・・・


「一体どんな匂いなの?(泣)」

「匂いって説明するの難しいな?」

「それはそうだけど・・・(困)」

「あぁ、アレだ」

「なに?」

「安心する匂いってやつだ」


急に、想像も出来ない例えで返ってきました。


「安心する匂いって? 森林の香りとか?」

「そうじゃなくてだなぁ・・・」

「安心の匂い??」

「やっぱり説明難しいな」


誰もが知っている香りなら説明するのも

簡単なのでしょうけど・・・


「例えば、ホットケーキの香りとか?」

「そう言う甘いのじゃないな~」


「紅茶の香りとか?」

「いや違う・・・」


「ハンバーグとか??」

「って、お前は何で出来てるんだよ!?」

「えっ? たぶん、主にタンパク質・・・」

「・・・そういう所だけは現実的だな(困)」


あっ! それよりもっ!!


「ねぇ 時間は!?」

「うわっ・・・ ギリギリだ」


一緒に歩いていると、話しながらになってしまい

歩くのがゆっくりになってしまいます(焦)


「急がないと」

「そうだな」


結局、どんな匂いなのかは分からないまま

彼の横に2歩分離れ並んで歩いております。


「なんか・・・」

「うん?」

「何でもない♪」

「なんだよ?」


近すぎても歩きにくいし

遠いのも嫌だし、パーソナルスペース?


なんか、2歩って丁度良い距離なのかも♪


にゃはは~

最後までお読み下さいまして

ありがとうございます♪


猫さんとか・・・

あと1歩近づければ触れるのにっ!!

と想う事がありますけど・・・


なぜか、今以上に近づこうとすると

逃げるのですよね~(汗)


色々難しいですねっ!

にゃはは~


ではでは~♪

気が向きましたら?

これからも、宜しくお願い致します♪


ありがとうございました♪

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 読みました 自分もよく猫を見かけたら近づきますが、大抵逃げられますね やはり、角に追い詰めて、げっへっへ子猫ちゃん♪ てやらないとダメでしょうか
[良い点] 二歩って、絶妙な距離ですよね。 とおすぎず、近すぎず、お互いの安心できる距離感というか? でもその距離感も人(猫?)によって違ったりして。 私は近すぎると落ち着かないので、少しだけ距離を取…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ