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戦乙女 ヴァルキリー  作者: 饅頭
ダブルエピソード
10/21

0-2 愛奈

 りんなは怪事件の行くへ不明者へとなった。

 愛奈含め同じクラスの人学校の先生方、地域のりんなを知っていて心配してくれた人たちと学校中地域中をくまなく探した。

 だがりんなを見つけることはできなかった。

 そもそもりんなは二時間目の英語の授業に出ていなかったというたった数分で高校生の女子がそんな遠くまで行けるとわ思わない。

 捜索は3日続いたが見つけられず警察の方でも新たな怪事件の被害者として捜索班をまわすといっていたが、多分そこまでの人数は回せないと思う。

 りんな等比にならないほどの重要人物の一人娘も怪事件の行くヘ不明者がいる今、そちらの方に手を多く回すだろう。

 その一人娘は何もいない場所へ話しかけるという奇妙なことを幼少期より繰り返ししていたため身内以外の人間は気味悪がっていたという、しかしなんであろうと重要人物の一人娘となれば最優先にされてしまう。

 

 りんなの身内以上にりんなを心配していたのは愛奈だ。

 毎日のようにりんなの家に行ってはりんなの両親を励まして、毎日のように夜遅くまで地域中、やがて市内、県内と探す幅を広げていく。

 無駄だとわかっていても探してしまう。

 だが勉強だけはまじめにしていた。

 いつりんなが戻ってきても自分が教えてあげられるようにと。

 そして幾日もい日は過ぎていく。

 クラス内ではりんなという名を九日出してはいけないという暗示があった。


 りんな消失から40日が立った。

 あっという間だった気もすれば長かった気もした。

 愛奈はただ無心にネットに没頭して、外とのかかわりを断っていた。

 だがもう限界だった。

 愛奈自身すでに壊れてしまっていた。

 「死にたいな。死のうかな。死ねば会えるかな」

 日曜日のそれは太陽の照り付ける朝、一人の少女は投身自殺を図った。

 「ああ、い、たい・・・。もう、しんじゃ・・・うのかな」

 「私、どうしてこんなとこに・・・」

 「きゃああああ」

 「誰か救急車を」

 「あれって北高の生徒だよね」

 「まさか、怪奇現象の」

 「そんな事より警察にも電話した方がいいのか」

 遠くから野次の声が聞こえた、同時にサイレンの音がかすかながら聞こえた。


 気が付くと病院にいた。

 どうやらまだ生きているようだ。

 「喉乾いた。水・・・‼」

 代償という物は払わないといけない物。

 何かを得るためには、そして愛奈が手に入れたものは命。

 その代償にこれは大きかった、多分罰だろう。

 彼女の右腕がないのは。

 「あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!」

 絶叫ともいえるその声はりんながいなくなってから初めて愛奈が漏らした鳴き声。

 必死にこらえてきた物が一気に駆け巡る。

 右腕は不運にも過去の傷もあり今回の投身で右腕から強く打って当たり方が悪かったのかとても治せるような状態ではなかった。

 「りんなは、厳しいな。こんな私にまだ生きろって言うの?」

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