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ブルー

魔道具屋に行ってみる

週末ではなく平日の放課後に

週末は屋敷からだと護衛かメイド付きに

なるし狩りをしない日は

リーゼたちと一緒には行けない

デートの邪魔は無粋だからね


放課後の外出は元々普通で寄宿舎の

門限を守ればよいし外食も自由だ


今日は杖を見たい。買うかどうかは

わからないが

大きな店に入ると、電気屋さんかと

思った。家電製品のような魔道具

冷蔵庫、洗濯機、湯沸かし器、照明器具など


それぞれ魔石がはめ込まれていて

魔石に魔力を注ぐと動く


ホント、スマホとか携帯とか、ないの?


店内の案内を見ると魔術師用品は

3階だった

案内図の横の扉を見ると、

エレベーターだ!


上のスイッチを押してワクワク

扉が開いて乗り込んで

3のスイッチを押す

ゴゴゴゴって感じで動き

3階へ。魔道具なんだエレベーター


杖は種類が多くて、値段もそこそこ高い

物から、ちょっと見なかったことにしたい

ような値段まである


魔の森の奥に生える魔力に馴染んだ木で

できた物から木を芯にして金属で形を

作った物まで

頭になる部分に魔石がはめ込まれ

魔石の大きさもさまざまだ


ローブはひときわ目をひく高価そうな

物の説明を読んでみた

魔の森の大蜘蛛の糸を織り込み

裏地には魔法陣がいくつか転写され

念じれば自動的に魔法と物理障壁が

展開される


13才になったら考えようか


結局金属コーティングの杖、まあまあな

お値段のを買う。背負うための革の

ベルトはオマケに付けてくれた。

ついでに魔法の袋、高ランクバージョンも

購入した。


ライラは、杖を手に入れた、脳内で

何か音が聞こえたような、いや、何でもない


そして、外食にチャレンジ

学生風な人が入って行くお店を物色

パスタみたいな料理がある店に入る

メニューをよく見て

魚介類のパスタ?をたのむ。冷たい

フルーツティーのようなものもたのむ


美味しい。パスタだよこれ

フルーツティーも好きな味だった


学校の食堂より高いけど

たまにはいいかもね外食


食後のコーヒーも美味しくいただき

初めてのおひとりさま外食は成功だった




魔法実技。この授業は

魔力量や使える属性など個人差がある。

一応学年ごとに分かれての授業だが


私は魔法実験的なことばかりしていた。

教師は何も言わない


実技授業中こっそり魔力探知をかけて

みたことがある

デリック導師の魔力量は凄かったが

本人いわく上級の上くらい超級には

とどかない。だそうで

それを信じて判断すると


教師のなかでも上級の中くらいか

上級の下がほとんどで上級にとどかない

教師もいる


生徒たちはまだ魔力量も成長期だろう

初級から中級くらい


私はまた最近魔力量が増えた感じがする


力が充分あるのならやはり制御と精度を

練習するのが当然で

教科書や図書館で調べて授業で実験


ただ魔力量が多いから派手な魔法が

使えるから凄いというわけではない


治癒魔法は貴重だし

空間拡張や状態保存などの付与魔法も

なくてはならない


少しの生活魔法も貴重なのはもう知っている


王都屋敷にある冷蔵庫や洗濯機も

魔石に魔力を込めるため生活魔法の

使える使用人が数人いる

もちろん給金は高い


魔術師を雇えるような家でなければ

魔道具も簡単には使えない


この世界で魔法が使えるかどうかは

本人にも世の中にも重要だ



最近は魔力弾。魔力で銃弾をイメージ

して撃ち出す。実際に金属の弾があるわけではないので、空気弾のようなもので、属性は不明にハマっている

杖のおかげで精度もあがり


50センチの木の板から始めて、金属も撃ち抜けるようになった。


石や岩は多分40ミリグレネード弾?

末っ子の動画の知識だ

ポンッと発射されるような感じだ


調子に乗って、RPGゲームじゃない方

これは破壊力が強過ぎる。

獲物には使えないな


末っ子のおかげで、攻撃手段が増えた。

かなりチートだな、これ


リーゼとフェリクス、ルートとメリッサ

も親密になり連携が良くなり、

狩りもより楽になった


今年で12才になるわけだが

気がつくとまわりにカップルが

増えている


結婚適齢期が早いのでそんなものか


ただ私はいいんだけど、まわりの目が

ちょっとね


「ライラってさぁ〜自覚ないみたいだけど」

「お母さんに似て美人なのにぃ」

「「どうして彼氏いないの〜?」」


そう言われましても

ストライクゾーンを目一杯下げても

無理です多分


図書館で本を探している時や、

寄宿舎に帰る時など、時々先輩らしき

男の子から話し掛けられる事もある。


が、適当な返事をするくらい


精神年齢はどうしようもない


その日から

部屋でできるだけ鏡を見ることにした

今まではあまり見ないようにしてきた


他の人のあり得ないような髪や瞳の色は

この世界に来てすぐ気にならなくなったが


私が銀色の髪で藍色の瞳彫りの深い顔

未だに慣れない


だから鏡を見て小学校高学年の

不思議な容姿の自分を確かめるのだ。


笑ってしまいそうな話だ


ちょっとブルーになって


冬の始めの終末2日め

1人で冒険者ギルドにいた

依頼板を眺めてぼんやり


依頼のランクも冒険者ランクも

Fから上がっていきSランクまである

依頼は冒険者ランクの1つ上まで

受けられる


私はEランクなのでDランクまで

受けられる


もし冒険者ランクがDになっても

13才にならないとCランク依頼は

ほとんど受けられない。Cランクは

魔の森の場合が多いからだ


逆に13才までにDランクを目指す方が

よいとも言える


FからEはわりにすぐ上がれるが

Dまでと更にその上は簡単にはいかない


今日は1人で森に行きたい気分なので

常設依頼くらいしか受けられない


ギルドを出て森の入り口まで転移

1人で歩くと幼い頃を思い出す

植物を採取し兎を狩り


リンゴの実やミカンの実を見つけた


これは嬉しい。デザートにいい

たくさん持って帰ろう


無心に果実をもぎ魔法の袋に入れていく


油断していた


気配を感じて飛びのく。肩に痛みが


熊だった。2頭いる。浮遊したが木々が

邪魔をする


集中しなければ


1頭め大きな個体を狙う


魔力弾をはなつが外してしまった


今日の私はどうかしている


いつも通りにしなければ


土で壁を作り足止めをして

ちゃんと狙って、タイミングを計り


いつも通りだ、いつも通りに

目の間を撃ち抜く


大きい個体は倒した


よし。小さい個体は逆に壁が邪魔だ


大丈夫落ち着いて

余計なことは考えないで


壁を消すと同時に浮遊、射撃


なんとか仕留めた


たいして時間はかかっていなかったが


気がつくと汗をかいていた


肩に治癒を獲物を袋に

森の入り口まで急いで戻る


草原に出てやっと息をつく

汗は洗浄をかけて、深呼吸


なんか笑えてきた


私、多分リーゼとメリッサが羨ましくて


自分だけ大人な気分で、自分は他の人とは

違うと勝手に思ってた


間違えてた

私は12歳の子供で、拗ねてた


普通にちゃんと子供してるじゃないの


バカみたい。ちょっと泣いてしまい、それからまた笑った


ギルドに戻って買い取りをしてもらい

一旦屋敷に帰りリンゴとミカンを

セシリア母様に渡して、学校に転移

部屋に荷物を置いて食堂へ

なんかお腹空いたなぁ〜


3階に行くと

いつもの4人が待っていた。

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