序
初投稿です。
よろしくお願いします。
ごく普通の1日。
普段通りに買い物に出かけて、
帰り道、
横断歩道で無理な左折かましてきた車。
咄嗟に少々乱暴だったけど、
目の前の少女を突き飛ばして
近所のスーパーの前で、
買ったばかりの卵やキャベツを散乱させて、
私は人生を終えた。
『予定外だよね〜困るなぁ〜』
何か言われたような、私?
柔らかい光りに包まれたような
何か不思議な場所だ
ふわふわと浮かんでいる感じがする
声を出してみようとするが
頭の中で響くような感触
「私は?死んだのかしら?」
誰とは判らない相手に問いかける
『アンタが死ぬのは予定外だったよ』
私は特に信心深いわけではない。
一般的な日本人らしく初詣は神社に行き、
クリスマスもなんとなく祝い、結婚式は
神前式だったけど、身内の葬儀は仏式。
神様を信じているか?と聞かれたら、
自分でもよく分からない。
「えーっと、あなたは神さまデスカ?」
なんだかへんなしゃべり方になった。
『ちょっと違うかなぁ〜しかも、担当
違うしなぁ』
え?神様ではないと?担当って?
何?
『まあいいやメンドクサイし、守護者、みたいなモノかな?あの女の子のさ』
メンドクサイ?で、守護者ね、あの女の子の?
理解しようと試みる。
『あの女の子が死ぬはずだったのさ。たまに有るんだよね〜なんか、タイミング?間違えちゃったみたいな?』
何か、実にくだけたお人柄?
『アンタの守護者にもさぁ、文句言われちゃったし、とりあえず〜消えそうな魂のとこへ送るわ』
意味が?理解が追い付きませんが?
『まぁ予定外のお詫びにっと、まあ』
お詫び?死んだのに?
『それなりに、祝福的なモンつけとくわ』
祝福?的なって、何かざっくりしてませんか?
『悪いねぇ〜こっちも忙しいんでさ、んじゃそゆことで〜』
あ、あのーまだ聞きたいことが、そんな
テキトーな話だと困りますからー
否応なく、意識が暗転した。