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出会い(前)

「あーあー! 静かにっ! お待ちかねのみんなも知ってると思うが転入生の紹介だ! さあ入ってきて貰おう!」



新しく転入するクラスの担任の先生が気楽に入ってこれるようにうながして貰ってがちがちに緊張していたせいかあどけない足取りで教壇までつく一歩手前で何かに引っ掛けてコケてしまった。



「緊張しすぎだってば! もっと気楽にいこうよ!」

「お前はお気楽過ぎだ!」



僕がこけたことによって他の生徒と先生の駆け引きで笑いが生まれてみんなが笑っていた。



「瀧本悠真くんだ。今まで転校を繰り返してきて友達も居なかったそうだ。それに当分転校はしないと親御さんは言っているからみんなもすぐにとは言わないが仲良くしてやってくれ」

「はーい! そんじゃあ俺の横の席にこいよ!」

「俺の後ろの席にこいよ!」

「お前たちのどっちかに行かせてもうるさくなるだけだろうが! だから委員長の成宮の後ろの席に座ってもらう! わかったな!」

「ちぇっ………せっかく仲良くなるチャンスだったのに残念だなぁ〜。ま、休み時間の間で仲良くなれば良いしー! でもこの時間は〜?」

「質問ターイム!」

「さすが先生! わかってる!」



そう言って一時間かけて質問責めにあってチャイムがなって一時間目が終わった。



「いっつもみんなこんな感じなの。まあそのうち適当にあしらえるようになるよ」

「そうなのかな? ってえーっと………成宮さん?」

「そ、この問題クラスをしきってる委員長の成宮葵です。よろしくね? 瀧本悠真くん?」

「ははは………よろしく」

「あと私のことは葵で良いよ。その代わりと言ってはなんだけど、悠真くんって呼んで良い?」

「わかった。なりみ………いや葵」



再び僕がさん付けで呼ぼうとした刹那、殺気感じて葵と呼び直した。


「それじゃあなんだけど葵」

「なにー? 悠真くん」

「放課後になったら学校、案内してくれないかな? まだ右も左もわかんないし、おまけに方向音痴だからさ」

「良いよー? ついでに町の案内もしようか?」

「ありがと葵」

「お安い御用だよ悠真くん」






授業が全て終わって放課後を迎えると僕と葵以外は颯爽と出て行った。



「疲れた………ここの授業ってこんなに疲れるものなの? なんか生気が吸われたような気がした」

「ふふっ……お疲れ様、それじゃあ案内するけどちょっと休んでから行く?」

「案内はやっぱり明日にしてもらうよ。疲れて眠いから帰って寝ることにするよ」

「まあそうだね。じゃあ一緒に帰ろっか」

「いいよ」



え? イマナンテイッタ? 一緒に帰ろっか?

あとついでに教室の外にいる男。ブーイングをするでない。



「えーーーーーーー!」

「ふふっ、悠真くんっていじると面白いよね」

「冗談だった?」

「冗談ってことではないよ? たぶん家が近いから一緒帰ったほうが楽しいかなぁって思ったの」



そういえば隣のやたらと豪邸っぽそうな家、成宮って書いてたような書いてなかったような

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