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ようこそアーベンヘルツへ

魔王の息子に転生してしまったも終わり、こっちに本腰入れていきます!

俺は航行する事二日間かけ、ようやくアーベンヘルツに辿り着いた


レンガの生産が凄いというだけ、レンガ造りの工場の煙突がたくさん見える、そして港は白いレンガで作られ、とても綺麗な印象の港だ


レミウスが自慢げに笑いながら「ここがアタシのアーベンヘルツだよ!」


船のデッキから顔を出しなから「海から見ても分かる程大きいな」


レミウスが俺を抱っこして「それじゃ、軍港の方に入るわね、左取り舵20!!」


だが左だと軍の船が停泊している所から左にそれる


「おい軍港は右っぽいんだが?」


レミウスはニヤニヤ笑って「アタシが帰ってきたって合図みたいなもんさ!右に取り舵いっぱい!!」


船が大きく傾いて海面が見えるほどバンクする


「ちょちょ!転覆するって!!」

俺が慌てるとレミウスは相変わらずどっしりと立っている


船が傾きが収まると俺は生きた心地が戻ってくる

「ふぅ・・・転覆しても泳げるから平気だけど・・・ヒヤヒヤしたぜ」


そして軍港へと入ると合図がしっかりつ伝わっているらしく兵士達がドックの周りに敬礼して待機していた


「「「レミウス・ユリコンティ様!お帰りなさいませ!!」」」

管楽器の演奏が始まり、軍らしい感じの出迎えが待っていた


そして兵士達が俺に気づくと楽器の調和が乱れる

面白いぐらいに動揺してるな


でもすぐに立ち直り演奏を続ける


そして先には馬車が待っていてレミウスが馬車を開けて「ほら、乗って」


「あ、あぁ・・・」


馬車の経験はこれで3度目だが、フリース王国の時と違ってこっちのはかなりハイテクな使用らしい、サスペンションもしっかりと入っていて乗り心地が良い


馬車には軍服を着た人が乗っていて、年齢的に60歳ぐらいだろう、胸にたくさんの勲章を吊り下げていて威厳がある


「レミウス・・・そのドラゴンはなんだね?」


レミウスは笑って答える「哨戒中に見つけた海賊船を制圧したらこの子が居た」


父親は頭を抱えて「全くお前という奴は・・・軍艦が損傷しているのは何故だ、見た所内部から攻撃されたように見えるが?」


レミウスの目がそっぽ向いて「ほ、砲弾の当たる位置が悪かったんですよ」


「我々の船は特殊木造によって砲弾の運動エネルギーを拡散させるからあんな壊れ方はしないのだが・・・?」


「うぅ・・・」


俺は袖を掴んでゆすり、レミウスに伝える「もういいよ、翻訳してくれ」


レミウスがションボリして「あぁ、私には頭使う仕事は無理だ」


俺は頭を下げる

「改めまして、私はフリース王国のとある村から来た者です。言葉を交わす事はできませんが通訳していただけるので、会話ができます」


父親は驚いて「ほぅ!人の言葉を理解できるのか!それでは自己紹介を・・・私ユリコンティ家、軍事部門司令官、バージル・ユリコンティと申します」


俺がコクコク頷いて頭を下、俺は続けてこれまでの経緯を話した


バージルは納得して頷いて「そうか・・・全く・・・海賊船を見つけても2番艦に任せろとあれだけ言ったのを無視したのか・・・全く」


レミウスは青くなっている

そこで俺がフォローを入れてやった「それでも部下を保護する事は最優先にしていたので、良い指揮官だと思いますよ?」


バージルは嬉しそうに笑って「そう言っていただけると嬉しいですよ、それでレイヤール殿はどうしてこちらへ?」


俺はドラゴニューラ族の事などを話すと父親は頷いて「確かに・・・ドラコニューラ族に関する歴史が多く発掘される場所としても有名です、ここは昔ドラゴニューラ族の一部が住んでいた、という記述もございますので・・・」


「本当ですか!?是非とも閲覧させて欲しいのですが!?」


バージルは頷いて「よろしいのですが、少し問題が・・・」


俺が首をかしげると「歴史や書物に関しましては他の者の管理になっていますので、少しお時間がかかるかと・・・」


「管理はボリスト家でございますか?」


渋々頷いて「良くご存知で然様です」


参ったな・・・ボリスト家にお目当ての物があったとは・・・


レミウスがバージルに「父上、確か祖母と祖父が持っていた書籍はどうなったんです?」


バージルは首を振り「ボリスト家との歴史書物に関する管理は任せる、というボリスト家の契約で渡してしまったよ」


レミウスは俺に両手を合わせて頭を下げて御免と誤ってくる


まぁでも本があるって事は分かった訳だし、何とかして行くか


バージルは俺に「今日は旅でお疲れでしょう、ゆっくりとお休みなさってください」


それはありがたいな


レミウスが俺を抱っこして「父上、この子の管理は私がしますので」


バージルは頷いて「分かった、よろしく頼むぞ」


------


そうして馬車が向かった先はレンガで立てられたお屋敷だ

敷地へと入るとメイドがたくさん出迎えに出ている


屋敷へと入るとレミウスは早々に俺を抱っこしたまま自室へと入る


レミウスの部屋は剣やら盾やら、鎧やらで武器武具だらけだ


俺は苦笑いしつつ部屋を見渡し

「おいおい・・・とても女の子趣味とは思えねぇぞ」


レミウスは笑って返す「ハハハ!昔からよく言われるよ!女の子らしくないってな、私は軍人が好きだし武器や武具が好きだ。だけど、ここに置いてあるのは実戦向きじゃなくて観賞用さ」


レミウスは重そうな鎧を外して、鎧のインナーを脱ぐと驚いた、ものすごい筋肉質な体だ


胸も少なく、どっしりとしている為、一見男に見える


鎧を着ると女って分かるけど、着ないと男だな


「お、お前本当に女だよな?」


レミウスがムスッとして「何よ今更」


「い、いや・・・男らしい体だからさ」


「まっ、鍛えるのは趣味みたいなもんだしね・・・おかげで姫としての気質が無いとか下品だとか言われているけど、ユリコンティ家は気にしてないから」


レミウスはベットに飛び込み仰向けになり「あ~私船乗りになれるかなー」


「さぁな、姫様って身分じゃキツイだろうよ、諦めたら一瞬で終わるだろうがな」


レミウスが頷いて拳を天井に突き上げ「もちろん、諦めたりしないよ、姫様役だってアタシの妹に擦り付けてやる」


「妹がいるのか?」


「えぇ、リメス・ユリコンティって子が居るけどもう私とは別人ね、血は繋がってるけど英才教育のせいでお姫らしく出来上がってる。」


その後どこか物を思う顔で呟く

「でも本当のあの子を私は見たことない。会ってみると分かるけど、なんか無機物みたいな感じだわ、冷たい鉱石みたいな」


俺は不安になりレミウスを見て

「恨まれたりしないのか?」


レミウスは手を目元に当てて「別に・・・だって妹に私を殺すだけの技量は無いから、逆に恐れられてるかもね~女なのに男を普通に倒すから」


俺は今更聞くような感じで「お前強い方なの?」


レミウスはムカッとして「お、お前私を舐めてるのか!?」


「い、いや・・・俺の攻撃で怯えてたからさ・・・」


レミウスは目を細めて「あ、あれはだな・・・」


「大丈夫、初めて敵とまみえた瞬間だったんだろ?」


レミウスは驚いて「どうして!?」


俺は過去のエルローラと初めて森に入った時の狼戦の事を思い出した。

「俺も初めて戦った時はそんな感じだったからな、相手が怖い・・・とにかく相手が強そうに見えるんだ」


レミウスが下を向いて黙っていると俺はベットに飛び込んで「まっ、気にするな、命ある内はどうにでもなる」


「命ある内か・・・ふふっありがと」


「どういたしまして」


そしてその日はレミウスのベットで眠った

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