機械都市
た、助けて……パトラ〇シュ、もうネタが無いよう
アルレルフに導かれるまま、施設へとたどり着いた一行
アルレルフが施設の壁に近づくと、壁がガシャン!と開いてモニターらしい端末が現れた
そのケーブルの穴ににアルレルフが後部座席からケーブルを出してコネクターを接続する。
するとアルレルフがピロピロと電子音を出して暫くすると、施設の明かりが灯った
端末に『補助電源を起動しました。着いてきてください』と古代語ではなく現代の文字で表示された
しかし補助電源とは……ここの施設はやはり限りなく時代が進んだハイテクな場所だった事を連想させる作りだ
アルレルフが奥へと進むと大きな扉がある
だがアルレルフが横にあった端末にケーブルを指した途端、すぐにケーブルをしまい、ヘッドライトをチラチラと灯して合図してくる
俺がアルレルフの端末を見ると
『メイン電源が起動されてない為、ターミナルコントロールにアクセスできません、メイン電源の箇所を探して起動して頂けないでしょうか?』
つまり主電源が入ってないって事だ
言葉も通じそうだし話かけてみるか
「なぁアルレルフ、ターミナルコントロールにアクセスしてどうするつもりなんだ?」
チロチロと考えるような電子音が響いた後にメッセージが端末に表示される
『ここのターミナルを復活させればあなた達に99%貢献できると判断した為です』
これまたロボット的な回答を……
レイに回答を求めるとレイはゲホゲホと咳き込んでいる
「大丈夫かレイ?」
レイは苦笑いして「あ、あぁ、ただ埃を吸ってむせただけだ、アルレルフについては謎な事が多いが、仲間なのは間違いない。指示通りにメイン電源とやらを起動してみようぜ」
アルレルフがまた案内を初める
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廊下も古く錆びていて、補助電源の非常灯のオレンジ色のライトが通路を照らしている
「全く不気味な場所だぜ」
エルローラが辺りを見回して「ここって人は居たのかな?見たところガイコツとか無いけど……」
確かにな、これだけ発展した場所ならガイコツぐらい普通に居そうだが
アルレルフが一つの廊下の前で止まり、またケーブルを出してロックを解除しようとしている
だが反対側のボタンが光り、アルレルフが『ボタンを押してください』と表示してくる
俺は素直にボタンを押すと、ドアのロックが解除される
中へと進むと広い空間で、真ん中には特殊な機械があった
アルレルフがメッセージを出す『レイヤールさんありったけの炎をこの穴に吹き出してください』
「ここに吹けばいいのか?」
俺は息を吸い込み喉で炎を圧縮して吐き出す
「ガァァァ!」
その瞬間炎が、穴の中で回転し始め、機械が作動してギュイイインと稼働し始める
非常灯と違い、明るい電気が灯され、電気を知らないレイヤール以外の人達は驚く
エルローラが驚愕して「な、何これ!?すごい明るい!」
レイも驚いて「こいつぁ……魔法なのか?」
ミランダが周囲を見て「魔力は感じられないわ……一体どんな技術で……」
アルレルフはチロチロと端末を設定して
聞いたこともない声を発生させる
『言語アプリケーションをダウンロード中……』
『ダウンロード完了』
『言語プロセス設定中、完了。稼働チェック……ああああああいいいいいうううう……完了』
まるで前世でよくあった音声案内のロボットみたいな声だ
アルレルフがくるりとこちらを向いて「お騒がせしました皆様」
さっきの声をより綺麗にひたような声で普通に聞き取れる声だ
エルローラが驚愕して「あ、アルレルフが喋ったの!?」
アルレルフが回答する「はい!アルレルフという名前では無く私の正式ネームはAL-LELF03、S型機ですね!私の旧マスターは私の事を『アル』と呼んでいました!」
レイが驚いて「こりゃぶったまげた、アルレルフなんか強力な武器でもこの施設にはあるか?」
アルレルフはピロピロと電子音を立てて考えて回答する「はい!どの様な武器をご所望ですか?」
レイが考えて「とにかく強力な武器だ!」
アルレルフが考えて回答する「それでしたら、新型ミサイル。VZ-7型HADESミサイルが発射準備完了状態で待機しています!」
ちょ、ミサイルだって!?
レイが笑って「ともかくそいつを使ってただな!」
「はい!安全装置を解除しました!」
俺が大慌てでストップする「ちょ、ま!ストップ!アルレルフ!安全装置を再び稼働!ミサイル発射中止!」
「はい!ミサイル発射を中止致しました!」
俺はレイを叱る「お、お前!あのミサイルという兵器はな!」
レイが驚いて「なんだレイヤールなんの兵器か知っているのか?」
「い、いや知らないけど……大体何が起こるか想像できるから!あれ撃ったら下手したら滅ぶよ?世界」
レイが笑って「またまた冗談だろ」
アルレルフが冷酷に回答する「はい!VZ-7型HADESミサイルによって旧文明は崩壊危機に瀕した事はあります!」
あぶねぇ、闇の前に物理的に世界が滅ぶ所だった
「アルレルフ、そのミサイルを全機全て永久的に使用できないように廃棄。それから現在使用可能な武器リストを」
「はい!発射可能なVZ-7型HADESミサイルを全て廃棄します!……現在使用可能な武器はこちらになります!」
出されたリストは全て使用不能の意味を示す真っ赤な表示でほとんど使えなかった
「そりゃ、使える武器は限定されるよな、整備されなきゃ武器だって力を発揮しない……アルレルフこの中で今後起こりうる状況を考慮し、最前の武器を選択」
アルレルフは1分ほど考えて「計算終了しました!敵は魔法による攻撃を得意もとする敵と接触する確率が60%ありますので、私のメインフレームをローダー型に換装し、タイプC型の換装を提案します!」
「よし、それに換装して索敵モードで敵を探せ」
「了解しました!換装するためにエリア8に向かってください!」
俺が一息つくと、全員が白目で俺を見ていて
「な、なんだよ」
エルローラが聞いてくる「ど、どこで使い方を覚えたの?」
「い、いや……大体意味分かるし、勘のようなもの?」
レイが呆れて「勘って……随分アバウトだな」
俺はレイを見てブスッとした顔で「お前にだけには言われたくないわ」
全員が笑う
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アルレルフの換装エリアにたどり着くと、アルレルフが立ち止まり「警告。15秒後に奇襲される可能性80%」
俺は身構えて「全員!警戒しろ!」
レイも剣を抜き、エルローラもミランダから貰った臨時の杖を持ち、全員が戦闘体制を取る
そこに現れたのは「全く迷惑な機械ね」
闇の組織の魔法使いのオリヴィエだった
エルローラが目を細めて警戒して「オリヴィエリ……」
オリヴィエリはゆっくりと歩いて「本当はここで分断しようと奇襲をかけようとしたのに……なんでかわからないけどそこの機械が勝手に私の事教えたのよ……」
アルレルフは振り向いて「敵を確認、侵入者として認定、排除行動に移ります。エラーターレットに不具合があり発射不能……最適な排除方法を計算中……完了…」
俺がアルレルフを見ていると話しかけてきた「レイヤールさん、私が換装を終えるまで支援を要請します」
「なるほど守ればいいんだな!」
アルレルフはゆっくりと動いて「協力に感謝します」
後ろの方でガチャガチャと無数の機械のアームが現れて、アルレルフが分解されて行く
「いいか、アルレルフが換装を終えるまで死守するぞ!」
オルヴィエリが舌打ちして「まぁいいわ……私もただここに居た訳じゃないのよ!!来なさい!私の息子達!」
天井が崩れて竜人が3体降りてきた
エルローラが驚愕して「こ、この竜人は!研究所で見た!」
オルヴィエリが笑って「ご名答、あなた達が見てきた施設と同じ物がここにもあったのよ、そこであの施設にあったドラゴンの素材と私の血を用いて作った子達がこの子達よ」
竜人はオルヴィエリに頭を擦り付け甘える
俺はそれを聞いて「まさか、俺のクローンを作ったのもここなのか?」
アルレルフが反応して「遺伝子施設の履歴を確認、不正アクセスを確認しました」
なるほどな、俺のクローンを作ったのもそこだったのか……
オルヴィエリは残念そうに「結局レイヤールのクローンが生まれた瞬間施設は壊れてしまったけどね……さぁ!やってしまいなさい!」
竜人達が叫び、レイやミランダ達に襲いかかる
レイは剣を抜いて立ち向かうと、相手も剣で答えてくる
「おうおう、俺と剣勝負か?」
レイの剣戟を竜人は受けると竜人は膝をついて苦しそうにするが、すぐに傷が癒え、立ち上がり
レイに剣戟する「な!俺の動きをコピーして!?」
リュウビが拳を構え「うぉぉぉぉ!!」
竜人も拳を構えてリュウビと拳がかち合う
リュウビと竜人も互角の戦いを繰り広げる
ミランダが援護射撃して竜人リュウビと戦う竜人に攻撃仕掛けるものの回避してきて同じ攻撃をミランダに返す「っく!コピーしきて攻撃だなんて!」
フレベルグも叫んで竜人に攻撃すると竜人はヒョイヒョイ回避して、フレベルグの辺りを動き回る
「こ、こいつは、早い!」
竜人はフレベルグの鱗を引きちぎり、ボリボリと食べる
その瞬間ボコボコと体を変異させてフレベルグを灰色にさせたようなコピー体になる
「嘘だろ!?」
フレベルグとコピーした竜人がお互い殴り合い、拮抗する
エルローラは杖を構え「精霊ドラゴン達!」
だが杖が反応しない「なんで!?」
俺はエルローラの周囲から魔力が感じられなくなっていた「エルローラ……魔力が」
エルローラは杖を見て困っているとオリヴィエが笑って「貴女は竜巫女としての自覚があるのかしら?」
エルローラがキッとオリヴィエリを睨むと
オルヴィエリが笑って「竜巫女になった以上、あなたは竜巫女としてしか戦えないわ、さぁ!杖を取り私と戦いなさい!」
エルローラは戸惑ってレイをチラチラとみる
だが俺はエルローラの前に出て「心配するな、お前が出る幕も無く俺が終わらせてやるよ」
俺がオリヴィエリの前に出るとオリヴィエリが苦笑いして「後ろの子に首輪を付けられている以上あなた達は上手く戦えないわ、来なさい」
俺がオリヴィエリに向けて拳を構え
「聖者ノ鉄拳!!」
オリヴィエリが回避して避けてきて
俺が追撃しようと足でオリヴィエリを蹴ろうとすると
ガクリと動きが止まった
「な、なんだ!?」
オリヴィエリがエルローラに杖を向けた瞬間俺の体が勝手に動いて、エルローラの前に移動する
オリヴィエリが叫ぶ「エルフロールエグロッサ!」
紫色の刃の斬撃が俺の体を切り刻む「ガァァァ!」
エルローラが叫ぶ「レイヤール!!」
オリヴィエリが笑い「首輪を付けている主人の防御は絶対……」
俺の体に傷がついて行き、俺が苦しんでいると
「レイヤールさん大変お待たせしました」
俺は振り向くと「あ、アルレルフ……なのか?」
(›´ω`‹ )ゲッソリ……
気づいたらファンタジーにSF要素ぶち込んでる始末これはひでぇ。ネタ切れにも程があらぁ
こんな収集つかなくなった小説でもブックマーク登録して見ている人が居るのに驚き……この小説を俺が投げ出さないのは君のお陰だ!