我がまま王子
俺達はメインともいえる王国の食事会に参加した
お城やお屋敷の広い食堂の広いテーブルに多種多様な食べ物が並び、それを好きに取って食べる
俺は王国の料理である味付けされた肉を焼いたステーキに喰らい付き
「うめぇぇぇぇぇ」『フガァァァァ!!』
ガフガブと食べるとエルローラは肉団子を口に入れた瞬間、頬を手に当てて
「ん~!!美味しぃ~!!」
フリース国王はワインを片手に笑って「ハッハッハ!喜んでもらえて良かった!」
フリース国王は次々とメニューを見て注文していてエルローラが申し訳なさそうに「あ、あの私、ただのレイヤールの付き添いでこんなにもてなしてもらって良いのですか?」
フリース国王は手を振り「構わないさ!レイヤール殿もエルローラ様が居なければこの会食もつまらないだろうからな、気にせず召し上がってくれ!」
それにしてもこんなに贅沢できるのは嬉しい限りだ、ただレパートリーが洋食しかないのがな~・・・かつ丼とか天丼とか、天ぷらとか寿司とか・・・和食の代表格の物も食べたいなぁ・・・
そんな事を考えていたらフリースが「レイヤール殿は不死竜の伝説をお知りですかな?」
俺は首を振って「知らないですけど、是非知りたいですね」
エルローラが翻訳を忘れてガツガツ食べていて俺がエルローラに指でつつくと「っえ!?っあごめんなさい・・・」
翻訳するとフリースは笑って「はは!エルローラ様は伝承よりも食がお好みのようですな!」
エルローラは恥ずかしそうに顔を赤らめる
そうして国王が語りだした
「これははるか昔のおとぎ話だ・・・昔々あるところに一匹の黒竜が居ました、竜は人々を愛し、魔を憎んだ。人々は竜を助け、竜もまた人を助け、お互いはより良い関係となりました。だがある時強大な敵が現れ竜はその強大な魔物に殺されました。人々は悲しみ竜を弔いました。だが竜は次の日に墓から生前の姿で蘇りさらに強大な力を身に着け蘇り、魔物を打ち負かしました。これにより竜は不死の能力がある事を人々は知りました。そして幾度となく竜は戦い、魔をすべて滅ぼすと卵を残しフラリとどこかに消えてしまいましたとさ・・・」
まるっきり俺の事そうじゃねぇか。
不死?そんなバカな話があるわけ無いだろう、きっとそのドラゴンは休止状態に入って傷を癒す特殊な能力があったんだろう力を身に着けたってのも相手の戦闘パターンや戦い方を把握したからだ、耐久力が高いドラゴンだったのだろうな
俺は改めて食い始めるとフリース国王も「まぁ所詮おとぎ話だ。君の村の卵もいきなり村の近くに落ちてきたって報告があるから伝承の卵とは違うと調査班も報告が出ているからね」
まぁそんな事だろうと思ったよ
そうして俺は再び食事に戻り俺ががっついて食べているとドアが開いて
「父さん」まだ7歳前後の男の子で、服装からするに国王の子供だろう
フリース国王は焦った顔を見せて
「これ!フォード!会食中であるぞ!」
軽く叱るとそのフォードと言われた王子と目が合うと「これが父さんの言ってたドラゴン?すごくかっこいい!僕ドラゴン飼いたい!!」
俺は全て察した、なるほどフリース国王はこのフォードが俺を見るとこうなる事を予想して家族の人が回りに一人も居なかったのか
フリース国王が立ち上がり喝を入れる「お前いい加減にしろ!ドラゴンはレイヤール殿、高貴なドラゴンであってお前がお世話をしない動物と違うのだっ!」
駄々こねる子供のように暴れて「やだやだ!!ドラゴン欲しい!!」
エルローラも困ってオドオドしていると国王が大声で「いい加減にしろ!!お前にはできる限り要望に応えてきたが・・・客人の前でこれ以上の無礼は許さんぞ!!」
「うぇぇぇぇぇぇぇん!!父さんの馬鹿ぁぁぁぁぁ!!」
走って逃げて行った
俺がどうコメントしていいか迷っていると
国王は座り「大変見苦しい所を失礼しました」
「いえ、子供とはああゆう物なのでお気になさらず」
エルローラが翻訳して国王は頭を下げる
そうして満足が行くほど高級料理を食べ終え
客室のベットでエルローラがお腹パンパンのお腹を叩いて
「いや、私もう人生十分って感じたわ~」
俺が苦笑いして「人生これからだと思うけどな・・・まぁでも美味かったし楽しかった」
エルローラがベットから起き上がって座り「あの子大丈夫かな?」
「あのフォードとか言う子供の事か?」
エルローラは頷いて「そう、あの子の立場だったらもうレイヤールの事が何が何でも欲しい状態よ・・・それに王宮となれば手が届く範囲だし・・・ちょっと不安よね」
そう言うとベルガートが入ってきて「お二人の安全はこの私が守るのでどうかご安心を」
エルローラが嬉しそうに「ベルガートさん!」
ベルガートが笑って「国王様が念のためにって事でね!」
エルローラが深々とお辞儀して「ベルガートさんが側に居てくれるなんてとても安心できます!それじゃシャワー浴びてこよっと!」
ったくお前は・・・
俺は頭を下げるとベルガートが笑って「いいよいいよ!そんな頭下げられても」
いちを俺達は客人らしい振る舞いも大事だからな・・・村の代表として来ているんだから・・・
―――――――
エルローラが上がりホカホカと湯気を出しながら「上がったよ~!」
「おいおいここは自宅じゃないんだから・・・」
エルローラがタオルで髪を拭きながら「レイヤールも入ってきなよ!」
俺もベットからヒョコっと立ち上がり「それじゃお言葉に甘えて」
シャワールームに入るとホテルのシャワールームのようにシャンプーとボディーソープが置いてある
この液体シャンプーとかも売店で見たけど軽く三日分の食事ができるほどの値段がするんだよな・・・この世界だと、前世の世界では当たり前にある物なのにな・・・
俺はシャンプーにありがたみを感じながら体をゴシゴシと洗う
それにしてもシャワーなんて久々だ・・・お風呂は村に無いから冷たい井戸水を顔面からかぶってるぐらいだったから気持ちいい・・・
ゴシゴシ洗っていると脱皮してしまった
「っあ、また脱皮した」こうやってどんどん成長していくのかぁ・・・
そしてシャワーを出しながら思った
「そういやこれどうゆう仕組みで動いてんだ?まだ電力も無いのに。後でベルガートに聞いてみるか」
浴び終わって上がるとエルローラはもう爆睡状態で話そうにもベルガートに話せない状態だった
本当エルローラが居ないと不便だなぁ・・・
困った顔をしているとベルガートが「うん?レイヤール殿どうされました?」
俺は苦笑いして首を振り”なんでもない”と伝えるとベルガートも頷いて
「分かりました、就寝中は私の剣が守りますのでご安心を」
こんな屈強な騎士に言われたら安心できるな
そうするとベルガートが「それにしてもドラゴンがこの世に居た事に私は驚きましたよ」
やっぱりドラゴンってそんなに珍しいんだ
「ドラゴンなんておとぎ話だと思っていたんですけどね・・・空飛ぶでかい鳥とかトロールみたいな化け物はうじゃうじゃ居んですけどね・・・」
やっぱり人間にとって魔獣は脅威なのか・・・俺も大きくなったら魔獣狩りとかしてお金稼いで村で家を建てて二人で暮らして・・・子供も・・・って俺は何考えてんだ、ドラゴンとのハーフなんて言ったらどんな子が生まれるか・・・
俺が首を振って妄想を振り払うとベルガートが笑って「良い事をお考えになっていたんですね、幸せそうな顔してましたよ!」
「ちょ、これは!」『ガ、ガウガ!』
「ふふっ分かりますよ、言葉に出さなくても、私は幸せそうにしている民や人の顔を見るのが好きです、母もそうでした、今は居ないですがね・・・」
俺がシュンとすると
「あぁ!ごめんなさい、私も未熟故にこんな姿を、ささ!明日はまた街に行かれるのでしょう?早くご就寝を」
俺も頷いて横になると旅疲れからかすぐに眠りについてしまった
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ガタガタガタ・・・
「ん・・・」
微振動がある、車の中みたいな、それになんだこの音?
目を開けるフォードと言われた王様の子が俺の目の前でにっこり笑う
「はっ!?」『フガッ!?』
「ようやく目を覚ましたようだね!」
今日で夏休みも終わりなので明日からは、また更新が22時頃になります




