ちょこ転・登場人物等まとめ(第三章最終話までの【ネタバレ】注意)
地図、設定、世界情勢などはまた次回。
今回は、とりあえずキャラ情報のみで。
※短編版の各キャラの立ち位置・人生などについても言及していますが、『公式設定』ではなく、『作者の妄想』と一応しておきます。
まだそこまで深く考えてないので、矛盾があったり、今後の短編の流れ次第で変更になる可能性が大いにあるからです。
なので、現時点では皆様の種々のご想像を縛るものでは一切ない、と明言させていただきます。
目次
◎帝国
〇マントイフェル男爵家
〇エレーナ皇女一派
〇その他西方諸侯閥
〇帝都
〇フーニィ
◎王国
◎帝国
〇マントイフェル男爵家
・カール・フォン・マントイフェル(男爵家次期当主)
我らが主人公君。
転生者だが前世の記憶以上の何かを持ってるでもなく、前世ではただの文系大学生だったことから、社会も基礎技術も現代日本と違いすぎる世界でチートを生かしきれなかった。その反省から、十四歳まで大人しく、男爵家の跡取りとして勉強を頑張り、チートをこっちの世界に落とし込むための基盤を整えた。
おじいちゃんがぶっ倒れたので代わりに包囲する大軍からの使者に応対したら、ムカついて買わなくても良い喧嘩を最高値で買い付けるお茶目な一面を発揮。そのうえ、五百に満たない兵力で三万の敵を無力化し、ご近所で勝手に始まってた決戦における帝国軍の数の優位を(まったくなんの自覚もないままに)確保してしまう『第二次マントイフェル合戦』なんて歴史に残る大活躍をしてしまった。
結果、父親が召し上げられ、取り戻すことが一族の悲願であったズデスレンの地を(そんなことをまったく知らずに)取り戻してしまった。
その後、何かお姫様がかわいそうだとちょっと心が動いたら、そのお姫様のところで働くことになる。おじいちゃんに挑発されて、気付いたら領地に訳の分からない経済発展をもたらした。のように、感情が原因で余計な苦労を背負い込み、そのうえで相手と自分の思いもしなかったような結果を残したりしてる。
(短編版のカール)
カールに当たる子は死産であり、姉のモニカだけで男爵家の子どもは打ち止めなまま両親が死亡。
なので『第二次マントイフェル合戦』は起こらず、病を押して交渉に出たおじいちゃんが無事(?)に、余計な条件を撤回させたうえで降伏した。
結果として三万の王国軍別働隊は決戦に間に合ったが、皇帝は見事にその危機を乗り切り、長編版よりも英雄度が上がった。
・ギュンター
カールの守り役の老兵。
西方諸侯没落のきっかけとなった『水晶宮事件』の後始末の際、運悪く責任を負わされて領地の一部召し上げを受けて斜陽のマントイフェル男爵家において、財政再建のために再就職が推奨されて代々の家臣たちが子や孫の代を考えて引き抜かれる中、俸給を減らしてもらったうえで残った。
水晶宮事件の現場にカールの父と共に居合わせ、色々と思うところがあったものの、娘のことを考えて迷った結果妻に相談し、そこで背中を押されたのが男爵家に残るとの決断に繋がった。
最近は、気付いたらズデスレンが返ってきてるし、カールと自分が名ばかりとは言え皇女様の親衛隊の教官やってるし、しかも男爵領が理解を越えた経済発展をしてるしで、一気に色々ありすぎて、数日に一度は目が覚めるたびに男爵家の発展は夢ではないかと大慌てしては妻に大笑いされてる。
そんな妻については、不妊であるから離縁しろと迫ってきた親族をそのまま斬り捨てようと暴れ回り、当の妻に必死に押し止められてやっと鎮まるくらいには愛している。
(短編版のギュンター)
普通にカール君のおじいちゃんに仕え、その引退と共に隠居した。
・マントイフェル男爵家当主
カール君のおじいちゃん。
妻も息子も息子の嫁にも先立たれ、カール君に家を引き継ぐとの使命感だけで頑張ってきた。
まだ実戦的なことを何も教えていないはずが、軍政両面から男爵家に訳の分からない利益をもたらした孫を見て、軽く心が折れている。これを癒すには、カール君に自分の手元で当主の仕事をさせてみて、まだまだ教えるべきコツや約束事などは色々あることを見せるしかない。
最近は、孫が今度は第三皇女殿下のところでなんかとんでもないことをやらかすんじゃないかとこっそり心配している。お蔭で胃薬はお友達。近々、親友になる(予定)。
(短編版のおじいちゃん)
特筆すべきこともなく引退する。
カール君が居ないので一人娘となったモニカがゴーテ子爵家に嫁いで、その第二子を男爵家跡取りとすることにより、事実上の子爵家の分家のような扱いではあっても財政支援を受けたうえで家名と血筋は残せて上々だと、引っかかるところはあれど晴れやかな引退だった。
・ビアンカ
男爵家の領軍に仕える魔法兵。
魔法学校卒業後、実技は苦手だったが座学の成績が良かったこともあって適当に魔法の研究なんてしてたが研究者間の学閥争いに嫌気が差していたころ、親戚のおじいちゃんが引退するから後釜に入ってくれと頼みこまれ、田舎でスローライフを楽しみながら真理を探求する日々を夢見てやってきた。
しかし現実は、就職してわずか二ヵ月ほどで歴史に名前が残るようなとんでもない戦いの当事者として身を投じることとなり、魔法士(魔法を使うもの一般の名称。魔法兵は、軍での兵科の名前)だったはずが気が付けば文官になっていて、一年が経つころには魔力を限界まで搾り取ろうとする労務管理的な意味で真っ黒い上司(年下)にこき使われる日々である。
(短編版のビアンカ)
男爵家に仕えたものの、ブラックな職場に送られることもなく、余暇を使って作成した論文で業界内でそこそこの評価を受けて、それなりの男性と結婚し、普通に幸せな一生を送る。
短編版にはこの登場人物情報を書いている時点で魔法がない設定なんで、たぶん技術者一族の出身だったりする。
『あくまでも主観的には』長編版よりも幸せであった。
・パトリック・フォン・ロストル・ゴーテ
カール君の下で領地開発計画を取りまとめる、次世代の最高幹部候補生。年齢は三十代後半。
中央での西方派閥失脚時に中央の財務省で働いていたところ、西方の影響力を削り取るための粛清人事に巻き込まれてクビになる。
実家に戻るも、領地を統治するゴーテ本家の当主筋よりも学歴・経歴共に上なことから扱いどころに困り、飼い殺されて嫁も取れない身分だった。それに目を付けたモニカが、弟のカールが人材不足に悩んでいると聞きつけて夫のゴーテ子爵に談判し、パトリックを男爵家に送り出すことにした。
子爵家としても、恨みがあるわけでもないし新天地で無事に幸せになり、かわいい嫁さんでも迎えてくれればいいな、と送り出した。
(短編版のパトリック)
モニカの第二子が男爵家を継ぐ際、その後見役として厄介払いされた。
子爵家としては飼い殺していた彼にちゃんとした地位を与えられ、パトリックにしても悠々と生活できる、みんなが幸せになる人事だった。
・リア・アスカ―リ
カール君が商都フーニィで雇った、若きお抱え女鍛冶師。工房の部下たちとチームごと引き抜かれた。
帝国の南方にある南洋連合系の血を引く褐色肌の女性であるが、両親の代で鍛冶師としてフーニィに渡っており、生まれはフーニィ。
若くして両親を失ったものの、その技をしっかりと受け継いだが、変わり種ばかり作るので経営は苦しい。それでも、重量で押しつぶすような大型の剣が主流な中で刀を生み出すような革新的な発想に賛同した若者たちが集まって、規模はそこそこ大きい工房だった。
現在は、自分では想像もできなかった『新しい』兵器である鉄砲開発に工房一同夢中。人生の絶頂と言っても過言ではない。ただ、通常業務の後に行われていることから疲労があって目付きが怪しく、仕事で工房に顔を出す一部の者たちから「あいつらヤバい」との風評が流れることで人が寄り付かなくなり、結果として新兵器の防諜が強化された。
(短編版のリア)
夢だけでは食っていけず、『聖女』と『獅子王の爪牙』の戦いが激化する中で需要が激増したオーソドックスな武具を作って食い扶持にしていたところ、元の腕が良いこともあって評判に。
結局、正統派の名鍛冶師として後世の歴史シミュレーションゲームにもちょこっと出演するような、不本意な形で歴史の片隅に名前を残すこととなった。
短編世界での鉄砲の登場は、さらに百年ほどを待たなければならない。
・テオドール・ランツィンガー
魔法の一分野であり、科学と違って魔法的処理を工程に組み込む錬金術を扱う錬金術師。
大型製錬施設無く鉱石を製錬する方法を編み出したが、原料代が高すぎて同量を生産するためのコストが大型製錬以上となる欠点がある。そこでコストダウンの研究を続けるためのパトロンにならないか、とフーニィの職人ギルドに紹介されたカール君に雇われる。
原石のまま売るのと製錬して売るので利益が同じくらいで、さらに製品に加工すればその分の利益が増える、との微妙な採算性がギリギリ男爵家に雇われるラインにあったのが運の尽き(白目)。自分の研究も無事に進んでいるが、完全に目が逝ってるアスカ―リ一党に協力することになって、異様な雰囲気に毎回居心地の悪い思いをしている。
なお、元凶は、カール君に『火薬もどき』を見せてしまった自分自身。
(短編版のテオドール)
短編版はこの人物情報を書いてる時点で魔法がないので、錬金術師って名前の科学者で、研究内容も魔法技術前提の新しい精錬法とかでなく、もう少し科学的な方向に多少変わってるはず。
適当なパトロンが付いて研究を続け、大型製錬システムの大幅な効率化に貢献して歴史を変えた。
なお、後世には、死後に弟子経由で大々的に流出した『火薬もどき』によって銃火器が作られる基礎になったことで主に知られ、製錬技術への貢献はおまけ扱い。その恐ろしさに気付かぬままに弟子は工事用に使えると思ってコストダウンを成功させたうえで秘匿も何もなく積極的に世に広めたが、あまりにも短期間に戦争を変えてしまい、その結果に弟子自身は生涯苦悩することとなった。
・ウォレスとコネリー
男爵家家臣団の2トップ。
本編での出番は、第一章第四話における一万の敵を追い払った後の三万の別動本隊への対策会議の席のみ。
現マントイフェル男爵の側で一番働いている人たちだが、主人公のさらに雲の上でのことなので、本編でこれからも出てくるかは謎。
名前からして王国系臣民だが、帝国西方は王国と無数の領土問題を抱える複雑な地域であり、現時点において帝国領とされてる地域にも一定数が当たり前のように存在している。
(短編版の二人)
ギュンターと同じく、カール君のおじいちゃんと一緒に引退した。
〇エレーナ皇女一派
・エレーナ
第三皇女にして陸軍の将軍位を持つが、赤ん坊のころに後ろ盾の西方諸侯が失脚して、寵姫だった母親も死亡し、実権は無きに等しい。
たった百人の親衛隊しか部下も実権もないところから成り上がってやると思うも道が見えていなかったところ、寡兵で両軍合わせて十万を超える兵が動員された大戦で勲功第三位として『英雄』になったカールに目をつける。
威を以って『騙そう』としたのは簡単に見透かされ、二度目は正直に志を語ったところ、カール君を動揺させることに成功し、押し切って部下にしてしまった。
カール君が援軍として私兵部隊を連れてくるための準備期間の数か月間、屋敷に籠って仮病を使って変な横槍を防いでいたがヒマすぎ、ある日の飲み会のノリで酒瓶アートを始めたらしい。
(短編版のエレーナ)
短編版で出番もあった『聖女』さま。
ただし、カールもその活躍もないことから進むべき道が見えず、親衛隊が一人、また一人と減っていく中、終わりの見えない賊狩りの日々。
そんなある日、帝国北方の辺境で地元領軍と共同での討伐任務の際、賊側の罠にかかって全滅の危機に。そこから『五百人斬り(公称)』を達成して勝利するが、それまでの損害も合わせて親衛隊の生き残りは二十人を切っていた。
エレーナ自身も瀕死になるが、この武勇を恐れた中央諸侯の画策で、失意の中、嫁入りの準備と治療のために母方の祖父であるマイセン辺境伯のところへ、予備役編入の上で送られてしまう。このタイミングで王国軍の周辺諸国と共同しての大攻勢が始まり、死んでいった仲間たちのためにヤバい方向に覚悟を決めて覚醒した結果、『現地判断だとして』『無理やりに』迎撃軍の指揮官に収まる。
合コン会こと短編版三作目に出てきた護衛の十一人の女性たちは、ガリエテ直前に罠にはまって訪れた地獄を乗り越え、しかしその地獄を見たせいで精神的に限界を迎えて去っていった人員以外の、ガリエテ平原の戦いに参加できた親衛隊の生き残りの全員。
なお、そもそも地獄へ向かうはずの時期にエレーナ様はずっと引きこもって酒瓶アートに目覚めており、運命はすでにねじ曲がっている。
・フィーネ
エレーナ姫の親衛隊長。
現状がバレれば『英雄』が来るような状況ではないと冷静に分析して、一度断られたのにカールを諦める気配のないエレーナをさっさと諦めさせようと画策すれば、なぜかカールがエレーナの部下になってて目が点になった人。
実はまぐれで本人の能力はそうでもないのではとか、下卑た理由で来たのではないかとか、色々と考えていたが、最終的には領地開発の結果を聞いて「天才の考えることを読もうと考える方が間違ってたんだ」との結論に至った。
(短編版のフィーネ)
ガリエテ直前の地獄の罠の中で、エレーナを庇って死亡。後世に伝わる『五百人切り』の戦果の一部は、手足がちぎれようとも味方を助けるために戦い続けたフィーネの激闘が、瀕死になっても敵将を討ち取って勝利するまで止まらなかったエレーナの戦いぶりと混同されたものだったりする。
・ハンナ
親衛隊副隊長にして、エレーナの秘書。
親衛隊関係の書類仕事を一手に引き受けるエレーナ一派の頭脳だった人で、イメージ的に頭脳労働に期待できるカール君の加入に実は一番喜んだ人。
ただ、酒を愛しているのに酒癖が悪く、書類仕事を一手に引き受けていたのは、その贖罪でもあった。
(短編版のハンナ)
フィーネと同様、ガリエテ直前の地獄の罠の中で、エレーナを庇って死亡。
戦闘技能については突出したものがあるでもなく、エレーナの近くまで敵の侵入を許してすぐに、エレーナを守るために身を投げ出して戦死した。
・ミーナ
エレーナの親衛隊戦死第一号。
(短編版のミーナ)
長編版ではカール君がエレーナ様達に決意を問うきっかけとなる戦死を遂げたが、短編版ではなんだかんだ生き残り、三作目の合コン会でアラン君の追い込み(笑)に真っ先にやられて食器を取り落とし、アラン君直々に心配されるとの追い打ちを喰らってたりする。
〇その他西方諸侯閥
・モニカ
カールの姉で、マントイフェル男爵家のお隣のゴーテ子爵家の現当主に嫁入りした。
弟という跡継ぎは居るが、家はほぼ詰んでおり、愛し合う恋人がお隣の子爵家の当主となったことをきっかけに嫁入りし、外から実家を掩護することを選んだ。
なお、結婚に際して出てきた歴史的・政治的もろもろの問題は、未来の夫を押し倒して既成事実を作ることで正面突破した。
(短編版のモニカ)
カールが居ないので一人っ子だったが、婿取りくらいではどうにもならないと、愛と実家の両方を取る方法だとしてやっぱり愛し合っていた未来の夫を押し倒して既成事実を作って嫁入りしてしまう。
結果として、彼女が実家をゴーテ子爵家の事実上の分家扱いとすることに成功したからこそ、その支援の下で財政的に立て直しに成功しており、英断だった。
・ゴーテ子爵。
カールのお義兄様。
どんな世界線でも美人な恋人に力ずくで押し倒されて既成事実を作られる、うらやまけしからんヤツ。
(短編版のゴーテ子爵)
若くして家督を継いでから大過なく家を守り、マントイフェル男爵家を事実上の支配下に置くことにも成功して名領主をして名を残す。
大功を挙げて上り調子のエレーナに召し出されてそれなりに功績を残し、子供たちもエレーナやその子の治世で功績を挙げ、後世の歴史シミュレーションゲームのファンからは『例の一族筆頭の夫』とか呼ばれてたりする。
・カルラ
ギュンターの娘で、幼いころから仕えていて親友でもあるモニカについてゴーテ子爵家に行った。
最後の重臣の一人娘としてカールを支えねばならないのでは、と悩んでいたが、ここでお前にできることはないとマジレスしちゃったモニカに引きずられていった。
お蔭で良い男と結婚できたし、何か子爵家がおこぼれを貰うくらいまで男爵家は発展するし、自分が残るべきではなかったかの後悔は「残られても困るだけだし」とカールにマジレス喰らう始末で、一気に肩の荷が下りた。
(短編版のカルラ)
ゴーテ子爵家領軍を実質的に取りまとめることを代々務める家(名目上の指揮官は領主)の長男と結婚したことから、若くして軍を率いることになった夫を支え、内助の功でその戦歴を支えた。
そのことから、後世の歴史シミュレーションゲームのファンから『旦那の本体』とか言われることもしばしば。
・ルッツ
ゴーテ子爵家領軍の若き実質的指揮官。
有能ではあるのだが若すぎる故の悩みだらけであり、妻に支えられながら必死に頑張ってる。
(短編版のルッツ)
後世の歴史シミュレーションゲームのファンたち曰く、『カルラの旦那』。
〇帝都
・皇帝
カール君がビビるくらいには威がある。
前世の日本の感覚が抜けなくて専制君主に違和感を持つカール君をして、これが支配者かと素直に認めさせるだけの重みがある。
(短編版の皇帝)
長編版第一章の戦いではあったカール君のアシストがないので、数の優位を取られた戦いをすることになるが、それに打ち勝って長編版以上に英雄度が上がってる。
〇フーニィ
・アードリアン・ポイス
フーニィ商業ギルド長にして、市長。
カール君の異質さの一端に気付いているが、理屈は通ってるし儲かるからと受け入れた、ある意味商人の鏡。
(短編版のアードリアン)
商人らしく、金の臭いがすることろに首を突っ込んではしっかりと利益を上げていった。
以下、フーニィ組はこれ以上特筆して書くことないので、(短編版)は省略。
・職人ギルド総合窓口の担当者
買えるわけないと分かりながら大型製錬炉の見積もりを見せ、たまたまやってきていた錬金術師を紹介し、その錬金術師の利用する希少な物資の販売を一手に引き受けてフーニィに利益をもたらそうとしてやりきった人。
どう考えても職人ギルドを越えた意思が働いている。
・治安維持局長
気の良いおばちゃんって雰囲気の、ぽっちゃりした女性。
なお、人数制限付きで移民を入れると表明してたカール君に一番やっかいな連中を押し付けようとしてた人。
◎王国
・アラン・オブ・アルベマール
アルベマール公爵家の三男坊。
富裕層なのに貧民街に居るような変わり者、ってところからカール君をつつきまくり、『この世界では形成され得ない』ほどの自らと同じような異質さに気付いてしまった人。
その後カール君を気に入って勝手に友人になり、貧民街情勢を教えてくれたおかげで、カール君は貧民街の中で群雄割拠やらかしてる一番の厄介者たちを押し付けられるのを回避できた。
(短編版のアラン君)
主人公。むしろ、すべては彼から始まった。
幸運がカンストしている以外、他の能力値は底辺方向にカンストしてる。
ただし、女の子を口説くのだけは(無数の経験を経たので)上手い。
・カレン
アラン付きのメイド兼護衛見習い。
短編版二作目のおまけである大河風のお話の後書きにあるようにフラグを建てられた、平民出身メイド。
ツンデレ気質が見られる。
(短編版のカレン)
幼いころに長編版と同じくフラグが建ったのだが、それからすぐに誰よりも近くでしばらく仕えてると、中身が空っぽなアホであることに気付いて恋も冷めてしまい、年頃になったらさっさと結婚してメイドを辞めてしまった。
短編版で勘違いしなかった、ただ一人の人物だったりする。