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Saviour Of Magic   作者: 奏ソウ
7/19

過去と、事実

かなり更新遅れました…


さて、今回はほぼ同じ場所から動かず


話をしているだけの回なのですが、わりと重要な回です!

原一がポツリポツリと昔話を始めた。

「メインテインにいる期間はこの中で私が1番長い。それこそ緑明先生よりもね。」

原一がメインテインに入ったのが中1。

緑明がメインテインの責任職に就いたのは原一が中3のときだ。

「私が入った時、メインテインは最強世代って言われててね。全員行動力もあったし、頭もよく回ったし、魔法の力だって圧倒的に強かった。」

原一が懐かしそうに遠くを見た。

「中1で入った時、メインテインのリーダーをしていたのが、風原新。私はアラタ先輩と呼んでたわ。」

『⁉︎』

それには全員驚きを隠せなかった。今さきほど人を殺そうとまでしていた人物が、昔はメインテインのリーダーだったのだから。

「そのとき、アラタ先輩は高2だったわ。すごい人気者だった。私たち後輩にもすごく優しかったし、周りへの気配りもできて、学校でもムードメーカーって感じだったみたいで…。」

そこで一呼吸おく。

「でもね、高校卒業と同時に突然姿を消したの。希少魔法使いとして登録はされたままだったから、おそらく死んではいないし、この朝月のどこかにいるはず。それはわかってた。…でも誰も探し当てられなかったわ。」

「…じゃあ、その時からずっと今まで誰も会えてなかった…ってことですよね⁇」

晴が聞いた。

「そう…なんだけど、実は私、1度だけアラタ先輩から電話がかかってきたことがあったの。高校の時のキラキラした雰囲気はなくて、なんだか暗いというか、なんて言うか…そんな感じだった。」

「どういった会話の内容だったんですか…⁇」

「[…ごめん]って言われたわ。意味がわからなかった。[何で急にごめんなんですか⁇]って聞いたら、[俺はもう戻れない…。]とだけ言って…。[後は…頼んだ…]って最後に言われて、電話が切れた。そのあとは音信不通。しかも電話がかかってきたのは私だけだったみたい…」

全員言葉が出てこなかった。

しばらく沈黙の時間だけが過ぎて行った。

「…確信はないんですけど、俺もしかしたら風原新が何をしたのか、何か手がかり掴めるかもしれません。」

晴の中で何かがつながった。そういった雰囲気だった。

「…晴。もしかして、アイツ頼る気か⁇」

「はい。」

緑明と晴は同じ結論に達したようだ。

周りの人たちは何かよくわかっていなかった。

「…わかった。晴。明日全員に話せるか⁇」

「明日は厳しいかもですけど、明後日には必ず。」

「わかった。この件、少しお前にまかせる。」

「先生!ちょっと待ってください!」

原一が止める。

「まだ、中結くんは新人ですよ⁇それなのにいきなりそんな大役…」

「…原一。確かに、メインテインでの活動はお前が1番長いし、経験だってある。でもな、残念ながら晴にはそれを上回る実績がある。桜原にもな。」

「…え⁇」

原一は緑明の言う意味がわからず、言葉につまった。

「…朝月事件。それを解決したのは表面上は宇佐美啓ってことになってるが、事実上解決したのは、晴や桜原を含む現在高校1年の6人だ。そして、晴はそのリーダーだった。」

『…え…』

晴と桜原以外のメンバーは状況がまったく飲み込めなかった。

朝月を救ったのは、今自分たちの前にいる高校生。

「こいつらはまだ学生だ。世間に騒がれるのを防ぐために、表向きを宇佐美の名前で通したんだ。だからお前らもこのことは黙っとけよー。」

みんなの視線が晴と桜原に集まる。

「…そーゆーことです…。」

「はい…」

さて、一つ間を挟んだので、次は新たな話に参りたいと思います!


では、また頑張って早く投稿できるようにします…(笑)

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