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Saviour Of Magic   作者: 奏ソウ
2/19

試験と才能

お久しぶりです!


2話をお届けします!


とりあえず、今回で1話目は一区切りということで…

そのあと採点を手伝った晴。

周りからは1人を除いて若干不思議そうな目で見られていた。

採点は10分ほどで終わり、得点が発表されていく。

「じゃあ早速。まず1番。初青学園、中結晴。197点。」

教室がざわつく。それほどまでに驚くべき点数だということだ。

その後も発表されていくが、2番とは40点近い差があった。

「11番。放清高校、桜原理菜。105点。」

桜原は12人しか通れないうちの11番というギリギリのラインで合格。

後で聞いた話によると、普通の学力試験はそれなりに解けたが、IQのほうがさっぱりだったらしい。

12番まで呼び終わり、残りの3人はこの時点で落ちるということになる。

監督していた男のよく頑張った。来年また頼むよ。というお言葉の後、教室を去って行った。

少しして校内放送が流れる。

「さて、次は体力テストです。着替えを済ませて10分後にグラウンドへ集合してください。」



着替えを済ませた学生たちが校庭に集まる。

「それじゃあ体力テストを始めます。ここからはちょっと特殊な点数の付け方をして、合否を決めます。」

監督の男の説明によると、体力テストは100点満点で付ける。さらに先ほどの学力テストと総合して合否を決めるらしいが、まず、合計点でカットラインを決めるらしい。6割。つまり学力200点、体力100点の合計300点の6割なので、180点。これがないとその時点でアウト。

これで3人以上が落ちるとそれで終わりだが、2人以下なら、この体力テストで成績の悪かった人が残り人数のアウトとなる。

つまり、晴はすでに6割を超えているので、通過はほぼ確実。桜原はちょっとヤバいということだ。晴が落ちるとすれば、カットラインが2人以下で、体力テストで10点とか20点を取ってしまった場合。


まずは短距離走からだ。

二人同時に走って、タイムを測る。学力テストの低かった順に走るのでまずは桜原ともう一人からだ。

合図とともに、50mを走り抜ける。

桜原はさすが、スポーツ科というべきか、タイムは7秒3。女子にしてはかなり速い。得点はもちろん、男女で違う。桜原はこの50m走、20点満点の20点だった。

もちろん、その記録を抜くものは現れず、とうとう、晴の番。

隣は女子なので、あまりいいタイムは期待できない。

とは言ってもやはり男子。6秒7。かなり速い。こちらは18点。

この50m走の結果がわりとそのまま体力テストの結果へとつながった。


5種目全てを終え、少し休憩を挟むと、また得点が発表される。

「合計第1位。中結晴。287点。」

やはり、晴は1番通過。体力テストでは全体の2位だった。

「第6位、桜原理菜。199点。」

桜原は体力テストが1位。ブービーだったのがここまで上げて来た。

その後9位まで発表された。

ちょうど3人がカットラインに到達できなかったので脱落。

残すは最終試験だけとなった。


最終試験はお昼をとってからということで、晴と桜原は一緒にお昼を食べる。

「晴ってやっぱり人気あるよね!」

「人気?なんでいきなりそんなこと⁇」

「え、だってさっきスポーツテストの時、他の女の子たちが話してたよ?晴カッコいいし、勉強も運動も出来るし、憧れるなーって。」

「うーん…。憧れられるほどのものでもないと思うんだけどなー…笑」

「こーゆーとこが余計にファンを産むんだろうなー…」

桜原がニヤニヤと晴を見る。

「…なんだよ」

「え?いやー!凪沙も勿体無いことしたなーって!」

「…はい?」


午後は再びグラウンドに集められた。

試験官の男が前に立つ。

「それでは最終試験を始める。この試験では魔法について見させてもらう。」

と、何やら見た目は血圧を計る機械のような物が出てきた。

「今から成績順に受けてもらう。去年はここで1人しか受からなかった試験だ。」

少しざわめいた。9人もいるのに、1人しか受からないとはどんな試験なのか。

「じゃあいくぞ。中結晴。前に。」

晴が機械の前に立つ。

「この機械に腕を通して、この先端の黒い部分を触って。」

言われた通りに腕を通し、赤外線みたいな黒い部分に手を添える。

「そのまま魔力解放。」

「ん!」

晴は言われた通り力をいれ、魔力を解放した。

横についているメーターの数値がグングン上がってゆく。

「…お、オッケー。合格。て言うか、これは事務局に提出しなきゃだな…」

それを聞いた晴やその他の生徒全員が驚いた。

魔力のテストで事務局提出というのは答えは一つしかない。

この街朝月にはSTEPという、魔法使用において区分する制度がある。

特にSTEP8より上は希少魔法使いとして、事務局に提出され、特別依頼がやってくることや、世界各地にある立ち入り禁止区域にも入ることができるなど、1つ大きな地位を獲得することになる。

現在、STEP8より上は5人しかいないが、晴がその中に入ることになるので、6人となった。

ちなみに、その中の上4人は四天王と呼ばれ、超有名人だ。

とりあえず説明はここまでとして、試験官によると、晴はSTEP8の実力を持っているらしい。

もちろん、文句なしの合格だった。

その後も続くが、なかなか合格者が出ない。一応全員魔法は使えるようだが、数値の基準を満たしていないようだ。

「次、桜原理菜。」

同じように腕を通して手を添える。

魔力を注いで…

「…ギリギリセーフ!」

なんとか基準値を満たしたようだ。

桜原も合格。が残り3人も不合格となり、結局合格したのは晴と桜原の2人だけだった。


最後に合格者はグラウンドに残り、試験官を待った。

「お待たせ。」

一通りの仕事を終え、晴たちの前に現れた試験官。名前は緑明京介みどりあけきょうすけ

メインテインの責任者であり、去年、朝月を取り戻すべく、晴たちとともに戦った人。

「ま、お前ら2人が合格するのはわかってたけどな。」

2人に声をかける緑明は先ほどまでとは違い、かなり砕けた話し方だ。

「にしても晴すげーな。さっき事務局に申請しといたから、近いうちに連絡くると思う。」

「了解です。」

「なんか、あんま嬉しそうじゃねーな(笑)」

「実感がわかないだけですよ。」

「なるほどな。ま、そっちは置いといて、明日から2人ともメインテインとして活動してもらう。詳しいことは明日話すから、とりあえずここに来てくれ。」

緑明が地図を渡した。

「明日からまたよろしくな!」

『はい!』

次回は8月12日にお届けできればと思います!


次回もよろしくお願いします!

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