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Saviour Of Magic   作者: 奏ソウ
17/19

緊急会議と、予定

この連休すごく忙しくてまったく手がつけられませんでした…


さて、今回は大きく話は進みませんが、いろんな意味で重要な回ではないのかと


思います!

翌日、メインテイン緊急会議が設けられた。

「えー、ではいきなりだが、本題に入る。」

緑明が前に立った。

「重傷者が出てしまった以上、命に問題はなくともメインテインの責任者としては、全員の安全を考えなきゃならない。」

メンバー全員の手元にプリントが配られた。

「どうするかはみんなが個人個人で考えることだ。俺は一切口出ししない。もうここで決めてほしい。」

プリントの内容は、メインテイン継続か、離脱、どちらかを問うものだった。

今回のように重傷を負ってしまうと、日常生活にも支障をきたす。

学校にも通えないのだから、勉強も置いて行かれてしまう。

救済措置としてネットを通しての映像授業はあるが、やはりそれでは足りない。

まだ重傷の場合は日常生活の話で済むが、命に関わる話となるとこれはもうどうしようもない。

そういった意味で、本当にそういったリスクを抱える中でメインテインとしてやっていけるかどうか、それを決める場となった。

メインテインは朝月全体の生徒のリーダー。それだけ責任も大きければ、決断力もいる。それを踏まえ、命の危険を考慮に入れて全員プリントを睨んだ。

「…結論が出た者は手を上げてくれ。」

緑明は全員が決断を下すのにかなり時間がかかると予想していた。

が、すぐに全員が手を上げた。

「え…⁇ホントに決めたのか?」

みんなウンウンと頷いた。

「…じゃあ、もう聞くよ。…メインテインに残ってくれるやつは手を下げて。」

スッ…

「…え?…ホントか?」

上がっている手は…一本もなかった。

「ホントによく考えたか?」

「考えました。」

答えたのは新谷。

「というか、誰がなんと言おうと私はメインテインを続けます。メインテインとしてこれからもやっていきたいんです。」

「…他のメンバーもそうか⁇」

緑明が一人一人の目を見た。全員大マジだ。

目を見た最後の1人は晴だった。

「もう俺たちは事件に片足どころか、両足突っ込んでます。ここで俺たちがやらなきゃ誰がやるんですか?」

こう言われて緑明は少しハッとした。

生徒たちは自分よりも自分をしっかり持って、冷静に分析している。

「特に俺なんかは、以前からずっと気にしていた話です。残る以外の選択肢はないです。」

「…」

緑明は正直呆気にとられていた。

メインテイン。自分が思っているよりもずっと強いつながりを持っていて、信頼関係があり、1人1人責任感を持っている。

もしかしたら1番弱気で甘えていたのは自分なのかもしれないと。

「…わかった…。朝月には全員続投ってことで伝えとくよ。」

これで会議を終わると告げ、その場を離れようとしたが、最後に一言。

「…これからも頑張って。よろしくな。」

『はい!』


メインテインは全員継続となった。全員の親に連絡をとっても、反対する家庭はなく、だからこその結果だったのかもしれない。

その日は活動終了だった。とは言ってもまだお昼前。

新谷がメインテインのメンバーを誘ってこれからどこかへ行こう!と誘ってくれた。

しかし、晴はすでに用事があったため、断った。

「…彼女?」

「違いますよ(笑)」

「ホントに?」

「俺は光太じゃないんでね。」

「ふーん…。じゃあ、女?」

「…はい⁇さっきと質問一緒じゃないですか?」

「違うよー!彼女は彼女。女はこれから女の子にでも会うの⁇って意味。」

「あー…」

晴は若干返事に詰まった。

「あー、じゃあ、半分女です。」

「…オカマ?」

「違いますよ!」

「あー、わかったわかった。合コンね。」

「うーん…それもちょっと違う気がしますけど、それが1番近いかもしれませんね…」

「リア充爆発!」

「俺はリア充じゃないです!」

「私から見りゃ、充分リア充よ!…わかった。でも、中結くん、私とデートしてくれる約束、忘れてないよね⁇」

「え、あ、はい…」

「…そ。じゃ私たちだけで楽しんでくるねー」

「あはは(笑)行ってらっしゃい。」

晴は新谷とのデートのことをすっかり忘れていた。というか本気にしていなかった。

(まさか、本気だったなんて…)

さて、晴くん。


次は合コンかな⁇(笑)

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