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Saviour Of Magic   作者: 奏ソウ
12/19

ゲームと、トラップ

一週間ぶりです(笑)


なかなかペース良く更新できませんが、是非お付き合いください!

「ルールを説明します。」

有紗という女が一歩前に出た。

「私たち3人が先に青の園へ入ります。そこから5分。5分後に、あなたたちは青の園へ入ってください。」

「ちょっと待って!」

桜原がすぐに否定した。

「なんであなたたちが先なの?」

「…なんでって、当然じゃない。私たちがカギ、握ってるんだから。」

ローザ・フレアが冷たい笑みを浮かべた。

そう言われると桜原も反論しようにも出来ない。

「…理菜。今は向こうに従うしかない。」

「…晴…。…わかったわ。」

「続けますよ。どちらかが全員、戦闘不能になれば終了。敵は殺しても構いません。無論、私たちは殺します。」

「…いーだろう。」

「ちょっと、中結くん!」

今度は新谷が止める。

「殺す殺さないなんて、そんな話…」

「仕方ないです。どちらにしろ、ここで要求を断れば青の園や初青だけでなく、俺たちもどうなるかわかりません。」

「で、でも、それじゃ、相手の思惑通りに…」

「俺がさせるとでも?」

晴の声は冷静で静かだったが、少し怒りも含んでいるようだった。その言い方に新谷は反論出来なくなってしまった。

「…。あ…。ううん、わかった。」

何かを言おうとしたが、無理矢理納得してくれたようだ。

「間違っても、俺は誰1人殺さないし、殺させません。」

「…そう。なら、それを信じて戦うしかないわね。」

新谷は少し笑った。

「全員で協力して必ず勝ちましょう!」

「こちらの要求、飲み込んでいただけますね?」

飲み込むもないも飲み込む以外の選択肢はないだろう。と、言い返したくなったが、控えた。

「それじゃ、開始します。」

同時に窓ガラスがパリィィン!と割れ、そこから3人が出て行った。


石里に起こったことをザックリ説明して、校舎内の人間を避難させるよう言った。

「中結!」

「はい⁇」

「…気をつけろよ。」

「…ええ、わかってますよ。」


青の園へ入る前に作戦を少したてた。

「まず入った瞬間、稲瀬。サーチング頼む。」

「わかりました!」

「サーチングで敵の場所を特定したら、理菜。一気に1番近いヤツのとこまで走って。」

「1番近いヤツね。りょーかい。」

「それを大方先輩は追ってください。」

「ウチ、足あんま速くないんやけど…」

「大丈夫です。ちょっとくらいの時間なら、理菜が充分対応してくれてます。」

「つまり、ウチは援護として行くってこと?」

「それもあります。でもまずは不意打ちを食らわしてください。」

「不意打ち?」

「敵が理菜にとらわれてる間に、先輩のもってる魔法で1番威力のあるものを発動させ、敵にヒットさせることが出来ればそれでOKです。あ、くれぐれもミスって理菜に当てないように。」

「…わかった…やってみる。」

「お願いしますね。で、次、1番遠くにいるヤツの対応は、光太と新谷先輩で。」

「え、それだと中結くんが1人に…」

「俺ですか?俺は大丈夫ですよ。」

ニコッと笑って返した。

「ホントに?」

「ホントです。だから安心してください!」

「…じゃ、任せるね。」

コクリと晴は頷いた。

「さて、もし敵が1箇所に固まってた場合は普通に全員で総攻撃をしかける。2-1で分かれてた場合は俺が向こうで指示します。何か質問ありますか⁇」

全員大してなさそうだった。

「それじゃ、そろそろ5分です。行きましょうか。」


青の園の入り口に岩沢とその仲間がいた。

「晴!」

「あ、ありがと。助かったよ。」

「さっき、何か怪しげなヤツらが入ってったけど…」

「あぁ。それを追い出すのが俺たちの仕事だ。」

「…俺たちまだ手伝えるけど何かすることないか?」

「…気持ちはうれしいけど、これは俺たちだけじゃないとダメだ。ちょっと厄介なことになっててな…」

「…でも!…。いや、わかった。ここは晴の言う通りにするよ。…気をつけろよ。」

「あぁ。」


5人は青の園へ入った。全員避難したため、街は閑散としていた。

「じゃ、光太。頼む。」

「はい!」

稲瀬がサーチングを使った。

「…どうだ?」

「…先輩…。対抗魔法使われてます…」

「…やっぱそうか…」

「?2人とも、どういうこと⁇」

新谷が少し早口に言った。

「サーチングは魔力をそのまま指定の範囲にエネルギーとして投入することで、敵の魔力と反応してわかります。でも」

晴が新谷のほうを向いていたが、青の園のほうへ目線を戻す。

「ここにはそれを妨害する魔法が仕組まれてます。俺も入り口に来て、なんとなくイヤな感じがして、もしかしたらと思いました…。おそらく敵の1人に協力な術式を使えるヤツがいます。」

「え、じゃあ敵がどこにいるのかわからないの…?」

「それだけじゃないです。おそらくあちらこちらにトラップが仕組んであります。」

「トラップ⁉︎」

「はい。これは正直相当厄介ですね…。高度な術式に対抗魔法。たくさんのトラップ…」

晴はぶつぶつと言いながら考えた。

「…。作戦変更です。5人全員で行動しましょう。周りには細心の注意を払って。俺が先頭でなるべく被害少なくしますから。」

「…被害を少なく…?って?」

新谷が眉をひそめた。

「ま、言うより、見たほうが早いですよ。」


晴を先頭に5人は歩き出した。

先ほどからやはり敵はたくさんのトラップを仕掛けており、爆発やら、水が飛び出たり、火が向かってきたり、雷が落ちたりと忙しい。

しかし、晴の魔法により、そんなものは一切通用しなかった。

晴の使っているのは、召喚魔法の中でも特に高度な魔法、そしてその魔人が使う、最強防御魔法。神の光。

晴は超強力魔人のHolyという魔人を呼び出した。

HolyはSTEP8以上でないとまず呼び出すことさえできない。

それに加えてそれを操るには膨大な魔力がいる。

並大抵の魔力なら操るに至らないが、晴は違う。魔力はおそらく朝月イチ。

操ることになんの不自由はなかった。

そんな晴が魔人を通して今使っているのが神の光。

現在発表されている魔法の中ではもっとも強力な防御魔法。それを自分だけでなく、自分の周囲の人間ごと覆わせているので、相当な魔力がないと死んでしまうほどだ。

被害を少なくどころか、全く被害はない。

「ねえ、中結くん。」

新谷が後ろから聞いた。

「何ですか?」

「こんな奥の手みたいな魔法、使っちゃっていいの?」

晴がフッと笑う。

「使える魔法はしっかり使わないともったいないでしょ?それに、これはこちらの力を誇示する意味も含めてます。」

「…誇示?」

「ええ。俺はこんな魔法を使えるという一種の挑発ですよ。」

「敵はそんな挑発にのるかしら。」

「別にのらなくていーんです。こちらには強力な魔法がある。ということを向こうに意識させるだけで、動きは格段に悪くなります。」

「策略家…といえば聞こえはいいけど、率直に言っちゃうと…性格悪いわね。(笑)」

「悪くてなんぼ って感じのことを言ったのは先輩です。」

「…よくわかってるじゃない。」

「まぁ、俺もダテに試練乗り越えて来たわけじゃないんで。」

「うーん…。戦いの味方って考えると心強いけど、せっかくカッコいいのに恋愛にするとモテないよ?」

「別にモテたいとも思わないんで結構です。」

「え、ホントに?」

「ええ。」

「年頃の男の子の言葉とは思えないわね。」

「モテなくても、俺のことをよく理解してくれる人がいればそれが1番です。」

「…なるほどね。それもそーか。」

「さ、一応そんな無駄話してるウチに端まで来ましたよ。」

少し時間をかけて青の園の端にある図書館まで来た。

青の園の図書館は世界で一番資料の数が多いことで有名。

そのため、建物自体もすごく大きい。

「ここからは全員、魔法の準備してください。」

いよいよ、ゲーム、開幕。

相変わらず、戦いのシーン書くのが苦手なので、若干逃げてる感じがあります(笑)


もっとカッコよく戦闘シーンが書けるようになったら、


もっと増やしていきたいなー…


では、また!

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