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Saviour Of Magic   作者: 奏ソウ
11/19

初青と、新たな敵

またまたお久しぶりです!


今回はキャラクターが3人も増えます(笑)


なかなか会話表現が難しい!

念のため、晴は岩沢たちに青の園に残るようお願いし、メインテインのメンバーで初青に向かった。


「先生!」

「あ、やっと来たか。」

「で、今まだコンピューター室ですか?」

「うん。でもさっきから様子が変なんだ。」

「変…というと?」

「さっきまでは人が出入りしてたのに、それが全くなくなった…というか、入った人が全く出て来ないんだ。」

晴はそれを聞いて少し黙り込んだ。なにかを考えている様子だ。

「…。タクティクスとして命令します。全員戦闘態勢に入ってください。」

晴が声を少し低くして言った。

「先生、念のため外で待機していてください。何かあったらコレでサイン送ります。」

と、渡したのは黒いボタンのようなもの。

以前宇佐美が通信用具として使っていたものだ。魔力を黒いのに注ぐことで対象の相手と通信が可能になる。

今では晴もその魔法を使えるようになった。

「気をつけろよ。」

「わかってますよ。」

晴は少し笑って石里に背を向け、コンピューター室に向かった。


「…それじゃ開けます。」

晴がコンピューター室の入り口の所にある自動ロック扉の前に立った。

自分の学籍番号をキーパッドで入力して開ける仕組み。

トントンとキーパッドをたたいた。

「Set up,」

学籍番号の最後の番号を押した。

「開始!」

ウィーと自動扉が開いた。

サッと晴以外のメンバーが中へ入った。

晴が1番最後に入る。中は暗かった。

晴は基礎光魔法を発動。自分たちの周りのみを照らした。

コンピューター室は1階と2階がある。

まず1階を捜索する。が、しかし誰もいなかった。

慎重に2階へと向かった。

静かに階段を上る。そこで誰かの話し声が聞こえた。

「これで作戦通りなの?」

「はい。問題ないです。」

「これで青の園、さらに初青は俺たちのもんだな。」

女2人、男1人。女2人のうちの1人と男は若そうな声だ。もう1人、初めに話した女はすこし年をとっていそう。

「…中結くん。」

新谷がコソッと話しかけてきた。

「どうする?」

「…。ココはいっそのこと全員で堂々と前に出たほうがよさそうです。ヘタにコソコソしたら余計ややこしいことになりそうですから…」

「…わかった。」

晴を先頭に階段を上りきった。

「…あら、来たのね。」

少し年をとった女のほうがこちらに気づいた。

「…やっぱり、貴方でしたか。」

女がこちらを向いた。金髪で長さは肩くらい、西洋人な顔立ちで着ている服はオシャレ。

「案外早かったじゃない。」

「…とんだ悪党がウチの学校に侵入したという情報が入ったんでね。」

「予想ならもう少し遅いと思ってたのに。私をもっと捜索するかと思って。」

「捜索しようとしてましたよ?ただ、開始時間をすぎても現れない、そこにタイミングよく、情報が入って来て、まさかと思ったけど、そのまさかだな。ローザ•フレア。」

こちらを向く女性。かの有名デザイナー、ローザ•フレア。

余裕の笑みを浮かべてこちらを見ている。

その隣にいる女性。20代前半か。わりとキレイな顔立ちをしている。髪は少し茶髪でロング。それをポニーテールにしている。清楚な雰囲気。

逆の隣の男。感じからすると晴と同じくらい。おそらく高校生。

こちらもかなりカッコいいという印象を受ける顔だ。

「…あ」

新谷が男の顔を見て思わず声を出した。

「君、森田昇もりたのぼるくんだよね?」

「…その制服、俺と同じ学校か…」

「私は2年生よ。あなたのことは知ってる。友達がすごいイケメンがいるって騒いでたからね。」

「ふん、なるほどな。じゃあ一つ忠告しといてやる。俺のこと学校でバラしてみろ。お前を殺す。」

そう言った森田は本当に殺しに来そうな雰囲気を纏っていた。

「…わかったわ。でも敵であることに変わりはない。」

「そうだな。…じゃ、その礼として、いーもん見せてやるよ。」

若い女が閉まっていたカーテンを開けた。その向こうには青の園が広がっているはず。

「これが今の青の園の有様だよ」

全員が窓に近づいた。

『⁉︎』

その光景を見て言葉を失った。

目の前には真っ赤に燃え上がる青の園。

逃げ惑う人々。

「君らをここに誘き出すために、俺らはココに侵入したんだぜ?」

全員が若い女を、森田を、ローザを睨んだ。

いや、1人だけは違う。

「…ははっ。なんだそんなことか。」

晴はケロっとしていた。

「そんなことって、なんなんだよ。」

「そんなことはそんなことだよ。…確かに事態は深刻だけど、俺たちだってそんなバカじゃねー。何の対策もナシにここに来ると思ったか?」

「…へー…。どんな対策してくれたのか気になるな。」

「いーよ。見せてやるよ。」

他のメインテインのメンバーはポカンとしていた。

晴は手を上にあげた。

「行動開始。」

パチン!と指を鳴らした。

それと同時に動いたのは青の園。

ドオン!という音がしたと思えば、火の海だった街の中に水が大量に噴き出していた。

たちまち火は消え去っていく。

ものの数分で火の海だった街から火が消えた。

青の園では避難命令が発生しており、役員が案内しているところ。

ヴーヴーと晴のポケットから音がした。

「あ、岩沢?サンキューな。」

「いやー、間に合ってよかった。晴のあらかじめの用意なかったら出来なかったよ。」

「そのまま誘導お願いな。」

「おっけー!」

と、ここで電話が切れた。

「…お前一体…何を…。」

「ん?ヤバいなーって思ったとき、俺は冷静に考えた。どうも、メインテインのメンバー全員を青の園から出したがってるふうに感じたから、俺たちをこの場から消すメリットは何かって考えた。結果、何か大きなことを起こすためと判断できた。ココに来るほんの少し前に間欠泉の準備をして回って、青の園にいる仲間に後のことは頼んでココへきたってワケ。」

敵3人が晴を睨んだ。形勢逆転。他のメンバーは呆気にとられていたが。

「で、俺たちの敵はあんたら3人。ココで一気にやりたいとこなんだけど、それじゃ学校にメーワクがかかる。ココはお前ら3人、分が悪いし、手を引いて欲しいってワケ。」

3人が黙り込んだ。少しして、発言したのはローザ。

「…ここまでコケにされたのは初めてよ。今わかった。君、中結晴ね。ウチのボスが先日はどうも。」

相当イライラしている声だ。

「私たちはこのまま終わらない。中結晴。勝負よ。」

「勝負?」

「場所は青の園。あなたたち5人と私たち3人。勝ち残ったほうが勝利ってのはどうかしら?」

「それ、俺たちに何のメリットもないじゃないですか。」

「メリット?そんなこと言ってられないわよ。有紗。」

若い女に声をかけた。

「コレをみなさい。」

有紗が手に持っているのは何かのスイッチ。

「このスイッチはさっき私たちが準備してまわった爆弾のスイッチ。コレを押せば、青の園、初青もろとも消し飛ぶわ!あははは!!(笑)」

状況が一転したかのような空気。高笑いするローザ。

逆にメインテイン側は苦しい形になった。そんな奥の手を用意しているとは誰も思わなかった。

「さあ、勝負しなさい。さもなくば消し飛ばすわよ。」

今度は晴が睨んだ。

「…これはタクティクスとしてではなく、俺自身としてみんなにお願いです。俺と…戦ってください…」

少し弱々しい感じでメンバーに話しかけた。おそらく誰もいいとは言ってくれないだろう。

「もちろん。やるわ」

すぐ新谷からの返答が来た。

「…え?」

「やらなきゃココも青の園も消えるんでしょ⁇そんなの許せない。」

「…先輩…」

「僕もやります!」

「…光太…」

「私も。晴とはいろんな壁、乗り越えて来たしね!」

「ウチもやる!メインテインとして街吹っ飛ぶとか許せん。」

「…マジか…。…ローザ•フレア。その勝負、引き受けてやろーじゃねーか。」

「…ふん。それしか道はないのよ。アンタたちは戦おうが戦わなかろうが、死ぬんだから。あははは!!」

ちょっとゴタゴタしてしまいました…


今回の話は全般にゴタゴタしてしまうのですが、


お付き合いいただければ嬉しいです!

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