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Saviour Of Magic   作者: 奏ソウ
10/19

園と、不審者

3連続です(笑)


でもそろそろ停めますw


今回からは新たな事件に挑む形になってます!

土曜日。

護衛任務は午後からだ。

朝月は基本的に土曜日も午前中のみ学校があるため、全員直接青の園に直行する形となった。

もちろん、晴は目の前なので、徒歩5分あれば余裕で着く。

学校の裏門と青の園が隣接しているので、そこから出るのが早いが、集合場所は青の園の正門前なので、わざわざ遠回りして向かった。

「まだ早かったか…」

スマホで時計を確認する。

集合時間まで30分ほどあった。

(どーするかな…)

何をしていようか、中に入って少しぶらぶらして、また戻って来ようかと考えていた。

「あれ、晴じゃん。何してんの?」

声をかけられた。

「あれ、岩沢こそ。何しに来た⁇」

晴の友達、岩沢だった。

学校の他の友達何人か連れて来ていた。

「いや、部活ナシになったからヒマだしちょっと遊ぼうかって話になってさ!」

岩沢は水泳部に所属している。いつもは近所の屋内プールで練習しているのだが、今日は屋内プールの設備が壊れてしまったため、利用出来なくなってしまったそう。

岩沢の他には男子が2人、女子が2人の計5人がいた。

「そーゆー晴こそ、1人で何してんだよ⁇」

「俺は待ち合わせ。この後メインテインの仕事でなー。」

「お、もしかしてそれ、ローザ•フレアに関わる仕事か⁉︎」

「そーゆーカンだけは鋭いな(笑)」

「他は鈍いみたいに言うんじゃねえ!」

「え、間違ってたか⁇俺的にはあってると思うんだけど…。なあ?」

後ろにいる4人に聞いた。

全員首を縦にコクコクと振っている。

「ほら。」

「俺の何処が鈍いんだよ!」

「自分で考えろ。な!」

晴は後ろにいる1人の女子のほうをチラッと見た。

「お前なんで、いちいち後ろ見んだよ⁇」

「いや、別にー⁇」

晴がチラッと見た女子は岩沢と目が合い、少しばかり顔を赤くしていた。


「ごめん、中結くん、お待たせー!」

そこへ新谷がやって来た。

「いや、俺大分早く来ちゃったんで、まだ全然大丈夫ですよ。」

「そう?ならよかった。…お友達⁇」

「え、あ、はい。」

晴は岩沢を紹介し、岩沢がその他のメンバーを紹介した。

「こんにちは。えっと、メインテインの学生リーダーしてます、新谷美憂です。」

「あ、どうも…」

岩沢がそれ以上言葉が浮かばなかった。

「…なあ、晴。ちょっと…」

「ん?」

岩沢は晴を集団から少し離れた所へ連れ行く。

「なに⁇」

「何って、お前、メインテインって天国か⁉︎」

「…。はぁ?」

「お前こそ鈍すぎる!あんなキレーな人がリーダー?ハッ、ふざけんなよw」

「…そんなこと言うために、わざわざこんなコソコソしてんのか⁇」

「当たり前だろ!俺にもちょっと紹介してくれよー!」

「…お前はもっと周りを見たほうがいい。」

「…。はい⁇」

「もっかいだけ言うぞ。お前はもっと周りを見たほうがいい。」

「…なんで?」

「自分で考えろ。」

晴はそう言ってスタスタと集団に戻ってしまった。

「⁇どーゆーこと?」


岩沢たち一行は晴たちが青の園に入る少し前に先に入って行った。岩沢たちが入って10分後。

「全員揃ったね。じゃ、早速任務開始します。中結くん、先導よろしく!」

「リョーカイです。」

晴の後ろに全員着いて青の園へと入って行った。

5分ほど歩くと、晴は少し細めの階段から地下に入った。

地下は長い廊下になっていて、その突き当たりに、控え室 と書いてある部屋があった。

「ここです。」

晴がドアをノックした。

ーーー。

もう一度ノックしてみる。

ーーー。

「出ませんね…。」

「ドア、開いてる⁇」

さぁ、と言ってドアノブを回した。

ガチャっとしっかり回る。開いているようだ。

そーっとドアを開けた。

「…あれ⁇誰もいないね…。」

中には人が1人もいなかった。

飲みかけのグラスや開いたままの雑誌。

お手洗いも見たが、やはりいなかった。

晴は一応、青の園の事務局へ電話する。

[ローザ•フレアさんとそのマネージャーさん、こちらのスタッフが1人いるはずなんですが…]

と言われ、そろそろ晴は何か怪しいなと思い始めた。

「わかりました。少し探してみます。」

そう言って電話を切った。

青の園の地図を出して、全員で手分けして探すことにした。


晴は1人で行動。

稲瀬と新谷、桜原と大方がペアで捜索することになった。

晴は店の人に聞きながら捜索を続けるが、それらしき人物は一切見当たらなかった。

そんな中、ばったりと岩沢一行に遭遇。

「あれ、晴⁇1人でどしたの?」

「あ、岩沢…。ちょうどよかった。ローザ•フレア見てないか⁇」

「ローザ•フレア⁇見てねーよ⁇てゆーかその辺歩いてたら大問題だろ(笑)なんで?」

「控え室にいなくて…。手分けして探してんだけど、どこも見当たらないんだよ。」

「あー…。俺たちも手伝おうか?」

「…。ホントは一般人巻き込むのはダメなんだけど、この際やむを得ないし、頼めるか⁇」

「おっす!いーぜ。みんなも助けてくれるよな?」

岩沢がみんなに声をかけた。それに頷く。

「助かるよ!」


そのあと1時間近く捜索したが、見つからなかった。

すでに公演10分前になっていて、会場は人で溢れかえっていた。

「…一体、どこに…。」

メインテインのメンバーと岩沢たちは、ローザ•フレアの控え室に集まった。

青の園の事務リーダーも一緒に話しに加わっている。

「…。もうすぐ公演開始時間です…」

別に晴たちが悪いわけではなかった。

きっちり定刻通り、それより若干早くに任務が開始になり、控え室に行ったらすでに消えていたのだから。

しかし、場は重い空気に包まれた。

「…公演開始時間、30分延ばせませんか?」

晴が聞いた。

「…それは構わないが、アテはあるのかい⁇」

「…ないです…。けど、ひとまず探さないことにはどうしようもないです…」

「…そうだね。わかった。少し遅れるとアナウンスを流してくるよ。」

「ありがとうございます。」

事務リーダーは控え室を出て行った。

「中結くん…。どーするの?」

「…。俺のイヤな予想、当たってないといーんですけどね…」

「イヤな予想⁇」

「はい。」

と、ここで晴のスマホが振動した。

「あ、ちょっと待ってください。」

晴が電話に出た。相手は担任の石里だった。

「先生⁇何かありましたか?」

[中結今、青の園にいるんだよね?]

「はい。」

[ちょっとね、怪しい人を校内で見かけてね。もしいけるなら来て欲しいんだけど…]

「…俺たちも今切羽詰まってて…。ーあ」

晴がふと何かわかったのか、顔を上げた。

[どうかしたのか?]

「先生。その怪しい人って?」

[え、あぁ。3人組でな。1人は目立つ格好してたよ。金髪の女性だった。一応校内に入るための手続きはしてるから、周りは誰も怪しがってないけど、僕は直感でなんとなくヤバそうだなって。]

「…。その人たち、今どこに?」

[えっと…。こ、コンピューター室?]

「…。了解です。先生、その人見張っててください。俺たちもすぐ行きます。」

[ん、わかった。]

次回の更新も、できるだけ早くとは思いますが、わかりません(泣)


今回のように間が空いた後連続…


なんてこともあるかもですが、よろしくお願いします!

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