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骨迷路  作者: 堀川士朗
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第一話

おはようございます。今週から新作をお届け致します。幻想小説です。よろしくお願い致します。


 「骨迷路」(第一話)



          堀川士朗



登場人物


浮貝弥一

主人公。カンパニーに入る。

病気を抱えている。


テンテン

浮貝の彼女。猫国人。

少女のようだが現実主義。


楠本

浮貝の友人。

暴力界隈で生きている。

キャバクラを経営している。


美景

浮貝の知り合い。

美術家でアトリエを持っている。


◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎



頭の中には骨迷路があって、僕はその中で未来永劫さまよっている気がしてならないんだ。



僕はまだ学生だった。

学校帰り。

今日も「浮貝さあん。浮貝弥一さあん」と呼ばれて病院で診察を受け、四週間分の薬をもらう。

長くかかる病気だ。

一生の付き合いかもしれない。

生に執着し、這いつくばって生きていくしかない。

幻想と現実。その立体交差点のど真ん中で、僕は腹を出して寝ている。

今日も生きるのご苦労様と自分に声をかける。



学校の授業を終えて、お腹がすいていたので桂林厨房飯店に行く。

店の壁には男性ムード歌謡グループ『断裂』のメンバーの沖羅奈鳩詩(オキラナ・ハトシ)のサインが飾ってあった。

桂林そばを注文した。

来るまで長かった。

来た。

食べる。

不味い。

明らかにゴムの味がする。

中年の女性店員に、不味いゴムそばの文句を言うと女性店員は、


「うちは長年、明らかにゴムの味でやってきとるのだから文句言わず残さず食べなさいよ!全くもう!」


と反論された。

こんなものばかり食べていると、僕は将来臭くなりそうだな。

大半を残して店を出た。

お腹はすいたままだ。

帰り道を行くと、主婦がベビーカーで赤ちゃんを連れていてその子がいかにも『ザ・赤ちゃん』って感じの子でとてもかわいかったのが唯一の救いだった。



ちょうど、この頃にテンテンと出会ったのかな。

どうだったろう。

遠い今となっては思い出せない。



高校時代の友人。大男で、身体中に梵字の入れ墨を入れている楠本。

顔にも指にも梵字を入れている。おびただしい。

おまけに髪型はピンクモヒカンだ。

彼は暴力界隈で生きている人間だが、僕には優しい。

僕と楠本の奇妙な友情は高校の時から続いていて、最初、「よう、浮貝」と声をかけられいじめられるのかなと思ったけどそうではなくて、彼の方から僕に興味を寄せてくれたみたいで、よく学食で一緒にサンドイッチを買って階段のところで食べたり、放課後の教室でトランプをしたりして遊んだ。

今、彼はキャバクラの経営をしている。

今度、桂林厨房飯店に楠本を連れて行こう。

両者を激ル突させたい。



僕は自分にちょうど良い。

骨迷路をさ迷う。

頭の中で夢が咲いてる。



           続く



ご覧頂きありがとうございました。また来週土曜日にお会いしましょう。

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