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第4話 入学試験

「さて、そろそろ彼女も着く頃かな?」



出発から約12時間ほどしてようやくブリタニアに着いた!街を経由したとはいえ長いね〜おしりが痛いよ


「さて!学園はどこかな〜」


辺りを見渡してみる、流石は首都なだけはあるエヴァンス領など比にならないほど広く冒険者、商人、貴族、様々な人たちで賑わっている


「あら!あなた、もしかして学園に行きたいの?」


「あなたは?」


「私はゼル!学園の2年生よ」


「先輩でしたか!もしよければ案内してもらえますか?」


よかった〜この広い街を彷徨わずに済む


「いいよ!この街広いからね〜私も最初は大変だったよ!そういえば君名前は?」


「ローズマリー・シアンバードですローズって呼んでください」


「わかったわ、よろしくねローズ!」


それから私はゼル先輩に学園への案内とその周囲の紹介をしてもらった


「ローズも知っていると思うけど改めて!ここはミラノ王国にある最大の都市ブリタニア、ここには人族はもちろん獣族、エルフにドワーフ、魔族とさまざまな種族や職業の人たちが集まる」


「魔族もいるんですね!」


「ええ、でも差別や偏見はまだ残っているようですが...」


ゼルが指差した方を見てみるとそこでは路地裏でいじめられてる魔族の子供がいた


「ちょっと!ローズ!」 


見知らぬ魔族といえど子供だ、大人4人がやってたかって、見捨てられるはずもない


ローズはいじめている大人に向かい魔術を展開する


「やめなさーい!!」


4人が同時にローズを見た


「なんだお前!邪魔するんじゃねぇ!」


使う魔術は、そうだな無傷で無力感するなら、重力かな


「「アンチ・グラビティ」」


「うお!なっなんだこれ!」


4人が一斉にふわりと浮き上がり3メートルほどのところで止まった


「大丈夫?」


「あっありがとう」


「お前の仕業か!下せ!」


そんなこと言っても下す訳ないのにね、馬鹿な人たちだよ


「もう!ローズ、危ないんだから!」


「この子どうしたらいいかな先輩?」


「んー、とりあえず学園に向かおう、あとのことは先生に任せた方がいい、それにもう時間がないしね」


あっ忘れてた!


「そうですね!急ぎましょう、学園ってどっちの方角ですか?」


「ん?方角?ここからなら北西かな?」


「わかりました、じゃあ飛びますね!」


「えっ!?飛ぶって、なっ!」


重力魔法の研究の途中生まれた副産物


飛行魔術 フライ


「わわわ!」


「わっ浮いてる!?」


「見えた!あそこですね!」

   

「そうだけど、もしかしてこのまま?」


「はい!レッツゴー!」


「おっおい!下せ!」


ローズたちはそのまま学園に向かって一直線に飛んでいった


「はい!つきました!」


「着きましたって何これ!」


「何って重力魔法ですけど?」


「そんな常識ですけどみたいなことを言って!重力魔法と言えば暁の冒険譚の主人公、暁の魔術師の魔術じゃない!」


「そうです!わかりますか!!」


ローズはキラキラした目でゼルを見た


「もう!じゃあ行くよ!」


「はい!」


それから私たちは魔族の子供を先生に預けて試験会場に向かった


「あっこっちですね!」


試験を受ける人たちの列が見えそっちに向かおうとした


「あなたはこっち」


ゼルの方を見てみると体育館に案内された


「えっ?みんなあっちに向かってますけど?」


「だってあなた七雄生の試験者でしょ?」


「なんでそれを?」


別にゼル先輩には教えていない気が...


「だって私も七雄生だもの先生から聞いてるの」


「なるほど!」


「やあやあ!待っていたよ、ローズくん!」


体育館の中に入るとスーツのような服を着た男の人が待っていた


「あなたは?」


「私はこの学園の校長のサンバルだ、よろしく」


「よろしくお願いします!」


「うむ!それではもう試験を始めてもいいかな?」


「はい、いいですけど何をすれば?」


「君にはこれからゼルくんと手合わせをしてもらう、ここではある程度の怪我ならすぐに治るからその辺は気にしなくていい、七雄生に相応しいとなれば合格だ」


わかりやすくて助かる!でもゼル先輩に勝てるかな?見ただけでもわかる魔力量が兄様よりも多い


「わかりました!」


「場外または戦闘不能、リタイアで終了でいいかな?」


「はい!」


「それじゃ、始めようか!コートに立って」


ローズとゼルはそれぞれコートの端に立ち向き合った


「試験、始め!」


「先手は譲ってあげる!」


「それでは遠慮なく」


ローズは手に魔力を込める


んーどれにしようか折角の先手だ無駄にしたくはないし、そうだ聖火にしよう!


「「聖火(ロイヤル・フレイム)」」


ローズはルドに教わったように魔力を流し炎の狼を生み出した、生まれた狼はゼルに向かって突撃する


「炎か、なら!「水流(ウォーター・ウェーブ)」」


大量の水がローズと狼目掛け流れ込んでいく


「うわわ!」


ローズは目の前まで来た水を慌てて凍らせる


「さすがの反射能力だね!」


危ない危ない!もう少しで押し流されてた、ていうか聖火を消すってすごいな〜というかあれって消せるものなんだ


「じゃあ、次はこっちからいかけてもらうね!「風弾丸(エア・ブラスト)」」


風弾丸は氷を砕きながらローズに向かっていく


風なら!


「「炎柱(フレイム・ピラー)」」


ゼルの風弾丸はローズの炎柱に熱さられ上に飛んでいった


「やるね!ローズでも学園最強として負けられないね、そろそろ本気出すね!」


ゼルは次の魔術の威力を上げるため集中し詠唱する


「我が願いは万物を穿つ自然の拳、旋風を巻き起こし我が前の障害を吹き飛ばせ!「風神乃鉄拳(エルギューレ)」」


ゼルの詠唱の間ローズは何もしなかった?否、二つの魔術の展開を始めていた


渦巻く旋風が拳となりがローズに降りかかる、すかさずローズは魔術を発動した


氷弾(アイシクル・バレット)➕重力操作


「合成魔法 砕氷乃妖精(アイシクルフェアリー)!」


無数の氷の弾丸がゼルの風を削る


「なっ風が!」


「チェックメイトです先輩!風撃(エア・ブロー)!」


「えっ!?うわっ!」


氷弾に気を取られたゼルは接近していたローズに気づかず至近距離の風撃により、場外に吹き飛ばされた


「私の勝ちです!ですよね校長?」


「えっええ、」


校長はエルギューレが発動した時点でゼルの勝利を確信していた故にこの結果に呆気に取られている


「負けちゃった...」


そうゼルはつぶやいた、彼女は去年入学する際試験で教師陣を負かして学園最強となった、それから何度も生徒たちが挑んだがその度に勝利していた、彼女にとってこの敗北は学園に入ってから初めての敗北であった


「それで...合格ですかね?」


「ええ!もちろん!」


「さすがね!ローズ、おめでとう!」


「ありがとうございます先輩!」


「これで7人揃ったな、ローズくんの紹介も兼ねて一度全員教室に集まってもらおうか、ゼルくん頼めるかな」


「はい任せてください」


「ではローズくんは私と教室に向かおう」


「はい!」


それから私は教室に向かい他の生徒を待つことになった、どんな人たちかな?楽しみだね



「これで七雄生も全員か、また面白いことになりそうだ」

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