第1話 兄の背中を追いかけて
私自身、初めての投稿なので、温かい目で見ていってください。最後まで読んでくだされば幸いです。
それでは「いつか咲かせる青い花」第1話をお楽しみください!
「このエヴァンス領のある町に一人の少女がいた、水の精霊のようなきれいな水色のショートヘアと宝石のような緑の瞳の似合う少女、さあこれから話すは、そんな少女の物語、何の変哲もない日常の一片のお話さ」
私には兄がいる、家族に聞く、兄さんはいつも優秀で大人顔負けの大魔術師だ、習得に12年は掛かるとされている超難関の魔術を、魔術を使い始めてからたった3年で習得したとのこと。
兄は私が物心がつく前にある貴族の魔術の先生として雇われた、だから兄の顔はあまり覚えていないでも、もうすぐそんな兄の誕生日パーティー!なので兄に会える
自慢の兄に少しでも追いつくために、私も日々魔術を研究している、内容は基本の魔術の練習と物語に出てくる魔術を再現できないか試すことをしている。
そうだ、たまには振り返りもしないとね、まず魔術の基本から振り返ろう!
基本属性は、炎、水、風、土、雷、治癒の6属性他にも転移、重力、光、があるけどこれらは、スクロールや魔法陣でないと使えないとされている、他にも複数の魔術の重ねがけ、合成魔法がある
魔術のランクは初級、中級、上級、王級、帝王級、冠級、神話級がそれぞれの魔術に存在し
魔術師のランクは使える最高ランクの前にその属性の名が付く、例えば炎属性の上級が使える魔術の中で最高ランクの場合、炎上級魔術師と呼ぶ。
「お嬢様、昼食の準備ができましたよ」
ローズが寝転びながら魔導書を眺めていたところに、メイドのナクールが二階に呼びに来た
「わかりました、ナクールさん」
そう言い、1階に降り食卓に向かうと、両親が座って待っていた
「おう、ローズまた本を読んでたのか?」
「はい、父様!」
「本当にローズは本が好きね」
「まあ、ルドも魔術の本に夢中だったからな!」
兄、ルドは4歳の頃から魔術の本に興味を持ち、常に魔導書を持ち歩いていたらしい
「でも本ばかり読んでないで体も鍛えないとな」
「わかってますよ!父様」
「じゃあ、このあと一緒に走りに行くか?」
「はい!」
「じゃあ食べましょうか!」
「はい!いただきます!」
「ローズ、おいしい?」
「はい!さすがナクールさんですね!」
「もう!私も手伝ったのよ!」
「母様の料理もおいしいですよ!」
「ミテラの料理は最高だからな!」
食事を済ませたあと、父様と一緒にランニングへ向かった、エヴァンス領に西側にあるシニの町、衣服に食材、冒険者向けの武器屋や防具屋もあるためか冒険者の数もそれなりにいるそんな町中を走っている間に私の家族シアンバード家の家族構成でもはなそうかな!
父様 ペテロ
元S級冒険者の前衛、今は引退して母様と結婚してこのミラノ王国エヴァンス領に家を構えた
母様 ミテラ
ミラノ王国の下級貴族シアンバード家の三女、エヴァンス領に来ていた父様に惚れ、結婚した、ちなみにシアンバードの名字をもつがほぼ貴族ではない強いていうなら本家と繋がりがある程度である
メイド ナクール
父様の剣の妹弟子、母様の親友でもあるのでメイドというより家事をする同居人といった感じ
兄 ルド 現在10歳
現在はシアンバード家にて家庭教師をしているため家にはいない、炎帝王級魔術師である、3年で覚えたという魔術は貴族の家に伝わる魔術、シアンバード家は聖火である兄は分家の子であるのにも関わらずこの魔術をマスターしたため本家の子に教えに行っている 現在、炎帝王級魔術師
私 ローズマリー 現在6歳
私のことで説明することもあまりないのでとりあえず使える魔術の説明をしよう
基本の魔術
炎、上級 水、王級 風、上級 土、上級 治癒、中級
なので今の私のランクは水王級魔術師である
プラスの魔術
重力 等級不明
練習を続けたことで私は重力魔術を魔法陣無しで使えるようになったのです!ドヤッ!
って誰に行ってんだろう...私...
ぜぇ ぜぇ
「ん、そろそろ切り上げるか」
ペテロはローズのフラフラの走りを見てそういった
「いいえ...まだまだ!ネバーギブアップ!うおぉぉお!」
「ネバー?まあいいか、その調子だ!」
一時は勢いを取り戻したがすぐに疲れてコケていた
「もう無理..」
「ローズはもう少し体力をつけないとな!冒険者には追いつけんぞ!」
そう言いペテロは腕を組み息一つ上げずむしろ豪快に笑っている
「まだ6歳ですよ!このぐらいが普通です!それに、私はまj..」
「ま?」
「いっいえ!まっま..そう!まだ子供ですし!あはは...」
あっ危ない..魔術の練習をしているのはまだ内緒なのに魔術師になるって言ってしまうところだった
「ローズ...ついこの間まで、子供扱いはやめてくださーい、って言っていたのはいいのか?」
「そっそれはそれこれはこれです!」
「はは、都合のいいことを」
無理あり誤魔化したら父様に笑われた、まあバレるよりはいいか
「ふたりとも、夕食の準備ができたよー!」
「そういや、ローズはルドへのプレゼントは用意したのか?」
「当然です!用意してますよ、とっておきのが!」
「おっなになに〜?」
家の入口で待っていた母様が私達のもとに来た
「秘密です!」
プレゼントっていうのは氷でできたバラの氷像である、パーティー会場で作るので両親にも秘密である!
「ええー、教えてくれてもいいでしょ」
「まあまあ、ローズもなにか考えているんだろう」
ペテロはニヤニヤしながらそう言う
なにか怪しい、まあいっか
そんなこんなで一日が終わった。
「平和な日々が続くってのはいいものだ...本当に」
最後まで読んでくださったあなた!本当にありがとうございました!
次回の更新をお楽しみに!!