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天地

作者: 神屡

恋人が死んだ。

事故で死んだ。

大好きだった。

世界一愛していた


恋人。



もう あなたに会えない

もう あなたと話せない

もう あなたの顔が見れない

もう 愛を確かめ合えることはない

誰が予想していただろう。


あなたのことが愛おしい。

失って知ることなのか。

もっと、話せばよかった。

もっと、手をつなげばよかった。

もっと、笑えばよかった。

もっと…  笑顔が見たかった。


考えた。

恋人に会える方法。

そうだ! 恋人に会える!

これならずっと一緒にいられるはず!

また、話せるんだ!

笑いあえるんだ!

抱きしめられるんだ!


落ちよう。



自分は落ちた。高い 高いところから落ちた。

自分は落ちた人間になった。

誰になんといわれてもかまわない、

自分が決めたこと

恋人に会えるんだから!



意識が遠くなる 

目の前が暗くなる

赤い液体が流れる。

これであえるんだ!

私は人生を失った。


目を開けた。

あの人を探した。


でもいないの、

あなたがいない。

どこにいるの?

ここはあなたがいるところでしょう?


会えないの? 

確かにここは――。


あぁ  ちがうや。


あの人は逝ったんだ。

上に。



自分は 落ちたんだ。

いや  堕ちたんだ。


もう会えないんだ。



目の前が真っ赤になった。

鉄の香りがした。



彼の声が聞こえた気がした。

「どうして」

って。


あなたに会いたかったからなのに、もう、会えないんだ。

いい方法ではなかったの?

会いたい、会いたいのに。

会えない。



それは.... 永久とわに。

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