009 さあ、ダンジョンに入ろうか。
なかなか更新できなくてすいません。
遠足前の小学生かと思うほどに、ダンジョン探索の前の夜は眠れなかった。
これほどのワクワク感は榛名にとって久しぶりのことである。その上めっちゃ早く目が覚めたのでダンジョンへと向かった。まだ薄暗く、静まりかえった街には冷たい空気が漂っている。それがやけに気持ちよかった。
ダンジョンの入口には受付があり、入場の際には登録する必要があった。入ったきり予定日を過ぎて帰ってこなければ捜索隊が編成されする。結構まともな管理状態だった。ちなみに捜索隊の費用は半端ないそうだ。
思ったより早く付きすぎたと思ったけれど、受付では数名の冒険者がすでに手続きをしいた。ダンジョンには二十四時間いつでも入れるらしい。人気のないダンジョンだと聞いていたけれど、モンスターの強さがレベルアップにはちょうどよいのかもしれない。どのパーティーもまあまあな強さに見えた。
「よう、早いな」
イワノフはすでにいた。
「そっちこそ、楽しみで眠れなかったとか」
「ああ、まあな」
正直者だった。
人差し指で鼻の頭をかく仕草はちょっと可愛かった。
おっさんだけど。
「なんだ、もう来てたのかい」
ほとんど待たずにイケメンが現れた。
第二王子のケインである。
「今日はよろしくね。それにしても」
珍しいものでも見る視線をケインは榛名に向けていた。
「メイドかよ」
なんかイワノフと同じ反応だった。さすが師弟だ。
メイド服は榛名の戦闘服だけれど、この世界では一般的にメイドは戦闘員ではないらしい。異世界転生の話では、メイドはアサシンだったりするんだけどな。
「だめかな」
「いや、構わないけど」
王子様の後ろから、見知らぬ少女が恥ずかしそうに顔だけ出してた。シヴァ同じぐらいだろうか。ちょっと鑑定してみよう。
名前:ユニテ・クリメニア
種族:人間
年齢:十六歳
職業:王女(聖女見習い)
レベル:二一
HP:四六
MP:二二〇
攻撃力:一八
防御力:二四
王女様か。それより聖女ってまじか。
「これのこと忘れてた。ほら、挨拶しなさい」
「ユ、ユニテです。よろしくお願いします」
見たまんま王女様であり、しかも可愛い。
「僕の妹で、第四王女だ。イワノフとは会ったことあるだろう。そしてこっちにいるのが村娘のシヴァだ」
「久しぶりですね、ユニテ殿下」
「はじめまして、シヴァです」
どうやら極度の人見知りらしい。会ったことあるはずのイワノフにも怯えているくらいだ。いくら同い年でも、初対面である榛名に対する警戒心は半端ない。
人見知りを克服するためにケインが色々と連れ回しているらしいけれど、一向に治らないと笑っていた。王女だし、友達いないんだろうなぁ。
「ボッチじゃないです」
そんな考えが顔に出たのか、それとも思考を読めるのか。ユニテはにらみながらそう言った。
「これでも一応聖女見習いなんだよね。回復系の魔法は得意だから連れてきてみたんだ」
「ああ構わない」
「問題ないですよ」
聖女とは回復魔法に特に秀でた物の称号らしい。基準以上の回復魔法が使えることは最低条件で、あとは功績を考慮して教会が認定するらしい。魔術の条件をクリアしたものを見習いと呼ぶらしい。まあ、この調子では功績を得るには程遠そうである。王族であれば別に称号などいらない気もするけれど、人見知りが激しい妹に自信をつけてもらうために称号の一つはとってほしいとケインが説明した。
そして当然王女の護衛も控えていた。
気にしなくていいいとケインは言うけれど、気にならないはずがない。
名前:ハーレン・ルンク
種族:人間
年齢:二十八歳
職業:王女の騎士
レベル:三九
H P:九九
M P:一五
攻撃力:二三
防御力:五〇
ステータスはイワノフとほぼ同じだ。若干防御力が高いのは、王女の護衛が主な仕事だからだろう。ファーストネームがあるから貴族だとおもう。護衛と言うよりはシークレット・サービスといったほうがしっくり来る。
ダンジョン内では、ユニテ王女の守護だけをするらしい。まあそれで十分だ。
流石に怪我をサせるわけには行かないだろう。
「じゃあ行くか」
受付で入場の手続きを済ませダンジョンに入る。
ハーレンも一応冒険者登録はしているらしい。
イワノフはB、ケインとハーレンがC、ユニテはDだった。そして榛名は超初心者のFである。
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★2021.04.29 ユニテのMP修正しました




