88 新たな冒険
誤字脱字がありましたらご連絡下さい。^ ^
よろしくお願いします。
仕事が忙しくてアップ出来ませんでしたので
今日はもう1話アップします。
楽しんでいって下さい。^ ^
アキラ達は現在のコロンビアの首都ボゴータにいる
パナマのコロン港からインカ帝国への航路はまだ出来ていない・・
安全な航路が出来るのはずっと後の事だった。
現地の住人は陽気でみな明るく親しみやすい人達ばかりだった。
ボゴータの村は赤道付近だが標高が高い土地柄12月でも昼間は30度前後で朝の気温が低く1度まで冷え込むのだが人が住むには十分な場所であった
平地は山間と違い気温は昼間35度と高く朝の気温は18度と亜熱帯で人が住みにくくその反面動植物にとっては楽園で凶暴な魔獣が数多く生息しており人は山間のボゴータでひっそりと暮らしていた。
とは言っても住民は一万人を越えあちこちに宿屋にあった。
行商人が主に使う宿屋と言うことだった。
バーの様なカウンターで親父さんが言う
「あんた冒険者かい?」
「ああそうだ・・そう言えば他の冒険者は見かけないな」
「こんな辺境に冒険者なんか来るもんか・・・ギルドも無いし凶悪な魔獣がわんさかいるから・・来てもみんな死んじまう」
「へー」
「坊やも・・・悪い事は言わない命が有る内に帰んな」
宿屋にある食堂兼酒場のカウンターでオヤジがコップを拭きながら言う
「うん・・・まぁ用が済んだらさっさと帰るつもりだけどね」
この世界は15歳を超えるともう立派大人の扱いを受ける
アキラも最近お酒を嗜む様になった。
「そうかい・・・わかってくれて良かったよ・・・でその様ってのは?おっと聞くだけヤボだったかな・・・」
「いいさ・・・別に秘密にしてる訳じぁないしな・・・実はインカ龍帝国に行って神様のいる場所を教えてもらおうと思って聞きに来た」
ブー!
綺麗に拭きあがったコップにツバキを吹き掛けた!
「お!おいおい・・・お前さん本気か?ここに住んでる猛者でさえ寄り付かないインカ龍帝国に行くのかい?」
オーマイゴットてな仕草で呆れている
「いやほんと長居するつもり無いんで・・・様が済めば直ぐ帰るつもりだよ・・・親父さんなんか知ってるの?教えてよ」
ニッコリ笑うアキラ
「知ってるも何もここに住んでりゃあインカ龍帝国に行く気も失せるんだがなぁ・・・もうじき始まるか・・」
ため息混じりに体内時計で何かが始まると教えてくれた。
「何が?」
と聞くアキラに天井を指先指すジェスチャーをする親父・・・
・・・・
耳を澄ましていると突如!
ゴロゴロゴロ・・ドッカーン!
突如落雷が落ちた大音響がする!
ビリビリ・・・
地震か!
地面にが揺れ始める・・
ドォーン!
ゴロゴロゴロ・・・ドッカーン!
地面が揺れ!
空気もビリビリと振動し!
稲妻が西南からここまで到達する!
揺れで溢れそうなお酒を掴む・・・
「!何が起きているんだ?」
アキラも揺れと落雷で驚く
「1か月に一度今みたいな事が西南の果てインカ龍帝国で起こっている余波だよ・・・」
「余波?!・・・」
落雷と揺れに驚いた仲間が2階から降りてくる・・
「アキ兄・・・やーんカミナリ怖いよ・・」
ノリコが抱き付く
「あーくん・・・怖く無いけど一緒にいて」
京香がアキラの腕に巻くいつく
「しかしの雷鳴と揺れは尋常では無いな・・・アキラ」
平然としているが震えるソフィアが反対の腕に抱きつく
「主人様カミナリにおへそを取られないようにしましょう・・」
いつも間にかキャロルがアキラの胸に抱き付き手と足を回してる・・
「あるじ様・・・ちびった・・」
ケイオスがアキラの服の袖を引っ張る・・・
・・・・
「ジャンヌが見えないが・・・」
いつもならボディのパンチを連打しなから騒ぐジャンヌが居ない
「ご主人様ジャンヌ様ならウヒョー!カミナリだ!と叫んで外に飛び出していかれました・・」
!
「え!そうなの?・・・まぁジャンヌらしいと言えばジャンヌしらしいか・・・」
しばらくして宿屋に帰って来た・・
落雷に打たれたのだろう・・・
頭がパーマをかけた様にチリチリになっですすまみれで所々黒く汚れ服の端がチリチリと燃えていた
「アキラ!カミナリがピカッてして楽しかったです。」
ジャンヌちょっとおかしいよ!
しょうがないので回復魔法をかけてやる
「エクリーサ!」
命の蘇生から指先の小傷まで・・・
万能魔法だ
チリジリになった髪の金髪が綺麗に元に戻る・・
近くでフェアリイーが立っていたアキラに報告する・・
「マイマスター・・・西南のおよそ2,500キロ地点で神同士が戦っております」
!
「え?」
「嬢ちゃんよく分かったな・・・そうさ・・・なんでも1対4の神々が戦っているって噂だ」
「親父さん・・なんて神だ?」
「インカ龍帝国の神だ・・・名前なんて知らねーよ!ここ3年定期的に西南の方向でおっぱじめやがる・・」
「・・・そっか・・・じゃあそのインカ龍帝国に行ってみるか・・・」
!
「とんでもねぇ!国境じゃあ落雷と地震の巻き添えで死ぬ奴は少ない無いって話だ・・・絶対死ぬぞ!若いの!」
「親父さん・・ありがとう・・これは情報料だ・・ご馳走さん!明日の朝宿屋を出るよ・・」
カウンターに金貨3枚置いて2階に上がって行く
「・・・恐ろしく無いのかあの若いのは・・・駆け出しの冒険者にしか見えねーがほんとに行くつもりなのかね?」
親父はひとりで呟きながら・・・
なんとも不思議な青年のしかも・・・
初期装備の銅の剣を腰に下げたアキラを生涯忘れる事は無かった。
新たな冒険者が始まる・・
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