87 休暇
誤字脱字がありましたらご連絡下さい。^_^
よろしくお願いします。
今回は少し長めのお話しました。
楽しんで頂けると嬉しいです。^_^
アキラ達は一旦パナマの拠点の城に戻り旅の準備を整えてインカ龍帝国へおもむく事にしたが・・・
その前にアキラ達はここでしばらく旅の準備をしながら休暇を取る事にした。
スワローズネスト城は割と低い断崖にありすぐ横には綺麗な砂浜がある
そこは小さくて可愛い城に透き通る海に真っ白な砂浜はとても絵になる景色になっていた。
ずっと移動ずくめでみんなくたびれていたから多少の気分転換にはなるだろうと思うアキラだった。
砂浜の切れ間の雑草が低く生える場所で窓無しのコテージをマジックバックから出してドンと置く
以前アキラが設計しヨーロピアンの職人に依頼して作って貰った物だ・・・
建物の中はバーの様なカウンターがあり・・・
カウンター席から白い砂浜が一望出来てバーなのでいろんな世界のお酒が並べてありそこでカクテルやジュースが作れる道具が揃っていた・・・
部屋の半分はフロアーになっており中央に小さな階段のついた一段下がった壁を利用したL字のソファーが部屋半分に設置されていた・・・
360°の全視界で見渡す限り視界が良好で窓の無い景色は南国のヤシの木と青空と澄んだ海と白い砂浜のコントラストは高級なリゾートにしか見えない光景だった。
パーティーメンバーの普段はそれぞれの職業の冒険者服を着ていた。
今は女性陣は水着に着替えて美の武装をしている
俺は海パンに着替えカンターにいる
右側にノリコ
左側に京香が座る・・
ノリコは健康的な肢体で黄色のビキニで俺の腕に抱きついて甘えて来る・・
「アキ兄私の水着どうかなぁ?」
「ああ・・その水着似合ってるぞ!」
「本当!可愛い?!」
「ああ・・超可愛いよ」
「やった!ウフフ!」
ノリコはポジティブに解釈して大喜びだ
「あーくん・・私のは?」
京香は普段着痩せするのかビキニの所為なのか意外と胸が大きくスタイルもいい・・・
大人しいのにスタイルの破壊力はメンバーの群を抜いている
「ああ・・・京香も可愛くて綺麗だ・・」
「!・・・・アーくんに見られてちょびっと恥ずかしいけど・・・そう言ってくれると嬉しい・・」
顔を真っ赤にして答える京香はまさにギャップ萌えという奴だ
「どうぞ」
向かいのカウンターにはエレナとナルタがこの俺達3人にカクテルを出してくれる・・
「ああ・・ありがとう エレナさんナルタさん・・・それに城の留守番ありがとうございました。」
「いえ・・私達3人はアキラ様に庇護されている身・・・私達は呼び捨てでお願いします。どんな命令でも従います・・昼も夜も・・」
!
昼も夜も!
あんまり深掘りするとやばい気がしたので無難な返事をするアキラ
「あはは・・大袈裟ですよ。でもまたしばらくお留守番をお願いすると思いますのでその時はよろしくお願いします。」
「はい・・なんでもおっしゃって下さい。」
ニッコリ笑顔の大人びたエレナはスタイルも抜群だ。白のビキニはよく似合う
「アキラ様は私達を自由にしてください。昼も夜も」
恥ずかしそうに言うナルタは姉にも引けを取らないスタイルの持主だった。
さっきから昼も夜ものワードが俺の中で危険信号のベルが鳴ってるのだが・・
「そう気負わくても良いですから・・ナルタさん」
「ナルタと呼んで下さい。」
ズン!と鼻と鼻がくっつきそうな程顔を寄せるナルタ!
「 あ・・じゃあナルタ」
!ちかい!ちかいよ!
内心ドキドキして焦るアキラ
「はい・・・」
小さく返事してモジモシするナルタ
「そー言えば・・・ターニャは?見えないけど」
話しを変えよう!呼び捨てOK出たので気遣いは逆に失礼だなと呼び捨てにする・・・
「ターニャはお城でアキラJr.とお城の番です・・・途中私達と交代しますのでご心配はいりません」
エレナは答える・・・
昨日ジャンケンでターニャが負けて泣いていた事はアキラは知らない
「そっか・・アキラJr.も成長早いね・・・で言うか凄い!・・・帰ってきたら・・・もうよちよち歩き出来る様になってたから驚くばかりだよ」
と笑みを浮かべるアキラだが
内心では・・
て言うか異常だ・・
ハイハイで100m9秒切るってどんだけ速いいんだよ!
世界記録保持者ボ○トかよ!
と内心でツッコミを入れるが
いやいやこの異世界では当たり前なのかも知れない・・・
と思いっきり誤解するアキラだった。
「あー!アキ兄!鼻の下が伸びてる!ブー!」
思考にハマっていたのが戻る・・
「なに言ってんの・・ノリコよく顔を見せてごらん・・・可愛いよ」
!
「あわわわ・・」
ノリコは受けには弱い・・
普段甘えて来るのだがコッチが攻めると顔を真っ赤にして焦りまくるのだ・・
面白いから時々攻めて楽しむアキラだっだ。
「あ!居た居た!兄貴!・・違った・・お兄様・・海行こう!行こうよー!」
スイーツが乱入して来てアキラの強引に引っ張る!
「わかった!わかったから!行くから!」
しょうがないなぁ・・
ノリコ達に先に海に行くからと了解をとってスイーツと海へ行くことした・・
「お兄様!早く!」
「わかったって!スイーツ!じぁ!海まで競走だ!」
天真爛漫なスイーツの髪が伸びてセミロングになって幼女から美少女に変わろうとしている・・・
ズバババッー!
おいおい!マジかよ!
砂浜を超えて海の上を走るスイーツ!
レベルのアップではダントツのスイーツで今ではノリコや京香と方を並べてている・・
流石は勇者と言ったところだろう・・・
レベルアップのスピードが凄まじい
メンバー中トップになるのは時間の問題だろう・・・
でも俺からすればまだまだ子供にしか見えない・・
頑張って背伸びしてる所が微笑ましい・・
濃紺のビキニを着ているが・・・
胸当てが俺の頭に落ちて来た・・・
!
「おーい!スイーツ!ブラ忘れてるぞ!」
手を振り知らせようとするが・・・
「キャハハハハハ!・・・ウヒョー!」
気付かずご機嫌で手をふり返すスイーツだった。
まだまだ子供だな・・・
お父さん心配だよ!女の子なんだからちゃんと水着着ようね!
「おー!あるじ様ではないか!」
「アキラ!」
ケイオスとジャンヌが砂浜に入って来た・・・
!
黒のヒラヒラのビキニのケイオス
ピンクのビキニのジャンヌ
の2人に驚くアキラ
デカッ!腰細っ!
ゴージャスモデルに目を奪われるアキラ
堂々とモデル立ちする2人は美の化身と言ってもいいだろ
「あるじ様よ!もっと我を見るのじゃ・・・見ても減りはせんからな」
いやいや普通はコッチのセリフだよねそれ!悔しいが目が吸い寄せられる為言い返せない・・・
「図に乗るから言いたく無いが・・・認めよう・・・ケイオス・・とてもき・れ・い・だ・・・」
「うふふ・・聞こえぬぞ・・あるじ様なんと?」
「ヌググク・・・綺麗だ!ケイオス!」
なんだか負けた気がするアキラ・・
「嬉しいぞ!あるじ様!」
アキラの胸に飛び込むケイオス
ヌググク・・
はぁ〜
まあ誰も傷ついてないからなこれはこらて平和な証拠だ
まっ!いいか!と気分を落ち着ける・・・
!
隣りのジャンヌに気付く
「ジャンヌ・・も・・」
「アキラ!ダァー!」
!
えっ!
なに?
・・・
「いや・・だから・・すて」
「あーあーあー聞こえない!聞こえない!」
アキラの言葉をさえぎるジャンヌ
えーっ!
なんなんだ?!
堂々とモデル立ちのジャンヌだが変だ・・
「ジャンヌ・・とても綺麗だよ!」
!!!
「おらー!アキラ!」
剛速強パンチで攻撃して来る!
「オラ!オラ!オラ!オラ!・・・」
俺は常に精霊に守られている・・
ジャンヌのパンチが触れる直前に弾かれる!
もう!なんなの!ジャンヌ!
わかんねーよ!
・・・・
ケイオスにパンチが当たらないように抱きしめてかばう
「キュー!」
ケイオスが頬を赤くして可愛く甘えた声でさえずる
・・・
「あ!これこれ!ジャンヌさんや・・・可愛いって言っただけだろ!なんでパンチしてくんのよ・・」
「あー!うるさい!うるさい!うるさーい!」
目に涙を浮かべるジャンヌは城の方へ脱兎のごとく走りだし見えなくった。
!!!
えーっ!
俺泣かす様な事言ったっけ!
ジャンヌの目浮かぶ波を見て困惑するアキラ・・・
「ジャンヌ様は・・・恥ずかしさに免疫がないの・・・なのです・・ご主人様」
!
「!キャロル・・いつからいたの?」
いきなり現れたキャロルにビックリなんですけど・・・
「最初から・・・なのです・・」
キャロルの隠形術には最近特に磨きが掛かって来た様だ
キャロルの出現に驚いたがジャンヌの奇行にやっと理解出来た。
「そう言えばジャンヌはずっと国のためだけに戦って来たからな・・・確かにこう言うのは経験した事ないからどうして良いかわからないんだろうな・・・」
・・・
「ほら・・ケイオスいつまでくっついてるんだ・・」
「あん・・」
夢見心地のケイオスを引っぺがす
「ケイオス・・すまない・・ジャンヌを呼びに行ってくれないか・・」
「うん・・わかった・・あるじ様」
満足したケイオスは素直でいつもよりしおらしくご機嫌でジャンヌを探しに行った。
ケイオスを見送り・・・
振り向くと
キャロルは後ろでに組んで・・・
砂浜の砂でモジモシしている
いつもならすぐ消えていなくなるのだが今日はしっかり見えている・・
キャロルが上目遣いでチラチラコッチを見ている
ズギューン!
めっちゃ可愛い!
消えないという事は逆に見ても欲しいのだろう・・
「キャロル・・コッチにおいで水着姿もっと見せてくれ・・・」
「うん・・・なのです」
ちかくに来て上目遣いでみるキャロルは無敵の破壊力がある
「キャロル・・・こんなにキュートな女の子は見た事ないよ・・」
頭を撫で撫でして犬耳のモフモフを堪能するアキラ
「ご主人様・・もっと撫でて・・なのです」
「ああ・・もっと撫でてあげるからね・・」
アキラはキャロルをモフモフする
あー なんか癒される・・・
しばらくすると・・・
!
「アキラ・・・ここにいたのですね・・」
「ソフィア・・・みんな一緒じゃあなかったんだ?」
「ええ・・とても綺麗な砂浜なのであっちの端まで散歩してました・・アキラはどうしてここに?」
「キャロルの頭を撫で撫でしてだんだよ・・な!キャロル!」
!
キャロルが忽然と消えて居なくなっていた・・・
あれ?
さっきまでケモ耳をモフモフしていたのに・・
いったいどこへ?
「あれ!おっかしいな・・・さっきまで居たのになぁ・・」
キョロキョロするアキラだがどこを見ても居なかった・・
こうなるとキャロルを探すのは困難だ
「砂浜がアキラを見ていましたがお一人でしたよ・・」
「ほんと?」
「ええ・・ウソは言いません」
恐るべしキャロルの隠形術!
消えたと言う事はキャロルも満足して頂けた様だと納得する
銀髪で色白のソフィアをふと見る
浜風になびくロングの長い銀髪はキラキラしてとても幻想的な気分になる・・・
足スラリとして綺麗で胸元もしっかりと主張している姿は神々しさを増している・・・
妖艶で神々しいまでの北の玄武魔王ヨジフ・スターリーンの孫娘だ・・
当然と言えば当然だろう・・
「どうしたの?珍しく無口なのねアキラ・・・」
悪戯っぽく笑うソフィア・・
「あっ・・いや・・そのう・・・綺麗だよ・・ソフィア・・」
はっ!
アキラの視線に気がつくと
「フフフ・・エッチ・・」
!
「いやそんなつもりで言った訳じゃないよ・・」
焦るアキラだった。
「わかってるわよ・・・アキラ・・わたしも恥ずかくなって言っただけ・・フフフ・・ありがとう嬉しいわ」
波がおしよせて泡が消えてはまた波がおしよせる・・
雲ひとつない青空で潮風がゆるりと撫でる風がとても爽快で気持ち良い・・
「綺麗ね・・」
海を眺めるソフィアが言う
「ああ・・綺麗だ・・」
「わたしよりも?」
!
横を向くとソフィアが俺見ていた・・
・・・
「ソフィアが1番綺麗だ・・」
見つめ合う2人
・・・
磁石の様に引きあって次第に近づく・・
!!!
「兄貴!大変だ!大変だ!」
突然スイーツが海から猛スピードで戻って来た!
「どうした!スイーツ!」
スイーツの慌て様に緊張が走り警戒を周囲に向ける!
「海から化け物が!」
指さすスイーツだが!
!!
「その前にスイーツ胸当てをつけろ!」
!!!
慌て海を指差すスイーツに水着の胸当てを渡す
「はっ!ほんとだ着けてないや!」
アキラは前に出て
ソフィアとスイーツを庇う様に手を広げる・・・
後ろでソフィアに素早く着せてもらうスイーツ
すると・・
海から昆布を全身にまとった化け物が現れる・・
「あんな奴見た事ないぞ!皆警戒しろ!」
騒ぎにノリコや京香やケイオスやジャンヌやキャロルが水着姿で来て臨戦態勢をとる!
ワカメ?それとも昆布?の様な化け物が砂浜に上陸して・・
真っ直ぐアキラ達に近づいて来る・・
みんな息を呑んで攻撃態勢を取る
!!!!
バサッ!
ワカメ?昆布?が地面に落ちて中の姿を表す・・・
中の姿は!
?
フェアリイー!だった。
しかも全裸?
と言えるのか?
相手は精巧に作られた機械人間
しかし
見た目はほとんど人間の女性と変わらない姿だ・・
「フェアリイーか?」
「はい・・マイマスター」
その瞬間!
全員がアキラの目を押さえて倒れ込むアキラ!
「だめ!見ちゃ!」」」」」」
キャロルが素早くマントをフェアリイーに着せる
みんなの水着姿のカラダがアキラにのしかかる・・
パキッ!
あ!
今肋骨がパキッ!って言った!
パキッ!って!
マジ!
このまま俺!
死ぬかも!
圧死って奴!
女の子カラダってすげー柔らかいァァァ・・・
「あー でも!このままマジ死ぬかも!俺!」
意識が遠退いていくアキラだった・・・
「キャー!アキラが!」
「アキ兄!しっかりして!」
「いやーあーくん死なないで!」
「あるじ様!わらわを置いていくな!」
「ご主人様!お気を確かに!」
「アキラ!殴れば目覚めるかも!」
「マイマスター・・・充電の時間です」
・・・遠退く意識の中で
終わりの方の呼び掛けに・・ツッコミをいれるアキラ
ジャンヌの言葉に・・・
それ!トドメだから!
フェアリイーの言葉に・・・
やめて!生き返れなくなるから!
こうして・・・
アキラ達の休暇は終わりを告げて行くのだった。
アキラの運命は
そして
あばら骨は何本折れたのか!
このまま・・
圧死で散ってしまうのか・・
次回をお楽しみに!
応援よろしくお願いします。^_^