86 パーツ
誤字脱字がありましたらご連絡下さい。^_^
よろしくお願いします。
時間が少し遡って・・・
アキラが精霊に包まれて七色に光っていた時
クィトワーネ姫とアキラが合流して・・
前が見えないアキラの手を繋いで今来た道をクィトワーネ姫の誘導で戦闘現場に向かう2人をよそに・・・
フェアリイーは少し離れた何処にぽーっとしていた・・
精霊に包まれて光アキラにしか気付いていなかったのは仕方のない事でもあった。
気配も無くただぽーっとしていたフェアリイーにクィトワーネ姫はまったく認識していなかった。
確かにフェアリイーは木や植物のごとく溶け込んでいたためいたしかたがないのだが・・
置いてけぼりにされフェアリイーはしばらく佇んでいた・・
そこでようやく・・
アキラとクィトワーネ姫がいない事に気付き・・
起動する・・
GSPでマイマスターの位置情報は確認済みだ・・
周囲のマップを展開する・・・
ピコン!
!
救難信号をキャッチする!
この異世界に落下した時にバラバラになった四肢の一部の反応があったのだ
まだ夜明けまではもう少し時間がある星が無数にあり今にも落ちて来そうな夜空を見上げる
森の一部と化してたフェアリイーが動き出すし・・・
フェアリイーが呟く・・
「失われたパーツを発見・・・パーツの救難信号をキャッチ・・・これよりパーツの回収に向かいます。マイマスター」
GPSで遠く離れたマイマスターの方に顔向けて喋る
「マイマスターの返事応答無し・・・行動をキャンセル・・・指示があるまで待機・・・ブー!・・・待機が却下されました・・・緊急プログラムが発動しました。・・・パーツの回収は今後の任務に影響を及ぼすため速やかにパーツの回収をせよ!・・・脚部ブーストに換装変更・・・3・2・1・0・テイクオフ!」
フェアリイーの脚部が戦闘機のジェットノズルに変化しジェット噴射が噴き出す!
最大火力でアフターバーナーがジェットノズルがすぼまり急発進して飛び立つフェアリイー!
両手も小型のジェットノズルに変形しており「プシュー!プシュー!」
空中で直角に軌道を変えて猛スピードで飛び去っていく!
あっと言う間にアステカ魔帝国の上空を過ぎ去りマッハ6で目的地に到達する
!
《警告!警告!侵入者発見これより侵入者を殲滅します。》
ガキン!ガキン!ガキン!と変形していく!
M91 30mmガトリングバルカン砲が突如!
フェアリイーに向けてガトリングが発射される!
フェアリイーは地上に落下した後初期設定モードで偶然アキラに出会い登録完了している個体となっている・・・
そのため一時的にパーツにアクセス出来ない状態になっていた・・・
その為パーツはフェアリイーを敵と認識する・・・
フェアリイーはこのパーツを我が物にするには・・・
再び管理権限をパーツを無力化して登録の上書きをする必要があった
30m mガトリングバルカン砲の発射速度は毎分10,000発の弾が撃ち込む!
生身の人なら数秒でミンチになる威力だ
フェアリイーは弾を避けながらパーツに近く・・・
パーツは効果無しと反対し再び変形する!
正式名称
戦術高エネルギーレーザー
1万キロワットで放つミサイルキラーの異名を持つ文字通り空中戦の天敵とも言える
ここではレーザー砲と略しておこう
パーツは即座に武装チェンジして攻撃を仕掛ける!
レーザー砲に変形したパーツはフェアリイーに狙いを定め雨あられの様に発射しまくる・・
しかしパーツはフェアリイーにとっては下位互換なのである
本体と合体して初めて1000%の力が発揮されるのである
即座に戦術を変更するフェアリイー
「対レーサー装甲にチェンジ・・・限界値100・・・対神殲滅弱モードに移行!」
ジェットノズルから人形の足に戻り・・・
背中からパネルが羽根の様に開き・・・
開いた中からモーターの様な機械が露出て緑色の輪っかの光を放ち・・・
「ウィーン・・・」
静かなモーター駆動音がしする
そして
パッと消えた!
ギザギザと現れては空中を移動して距離を詰める!
この対神殲滅弱モードと言う不穏な名称は何を意味するのかは・・・
この物語のずっと後に全てが明らかになる・・・
そしてフェアリイーが何故時間を超えてやってきたのかが後にわかる・・
だかそれは今では無い・・・
今わかる事はフェアリイーが時間のスピードを変える装置を使いパーツに近寄っている事だけだった・・・
下位互換のパーツと言えども安易に近くとレーザーの直撃を食うためか・・・
避け続ける・・
破壊するのは簡単だが上位機体とは言えども破壊せず無力化するのは簡単ではなかった。
1時間程レーザー砲を避け続けると・・
パーツのレーザー砲の発射回数が激減して・・・
沈黙した・・・
《エネルギー充填率0パーセント・・・これ・・・よ・・り・・・・・」
完全に動きが止まる
この座標はメキシーコで東シエマドレ山脈にあるポポカテペトール山の北側地点だ
標高5,426m・成層火山で今現在も噴火中の山だ・・・
12月の気候は朝は8℃昼は25℃と寒暖さのある地域である
緑豊かで非常に良好な大地と言える
草を踏みサクサクと歩き・・・
パーツに近付く
フェアリイーはパーツを無造作に掴みじっくりと眺める・・・
目が検索モードになる
「右腕のパーツとは幸先が良いですね・・・」
・・・
「アクセス・・・権限委譲フェアリイーに変更・・・」
右腕のパーツの権限委譲でフェアリイーは同時右腕の記憶の一部を垣間見る・・・
「そうですか・・・私の元の名前はX-01と言うのですね。なんと言うネーミングセンスの無さ・・・今のマイマスターに出会えて本当に良かった・・・」
パーツの接続を終え右腕の動作確認をして手のひらを閉じたり開いたりする・・
夜が空けて朝日が昇る太陽に向かって・・・
「ではマイマスターの元へ・・」
足がジェットノズルに変形してアフターバーナーで全力のテイクオフをする・・
ドュウン!パシュ!ドォーン!」
空中に垂直に飛び上がり・・
途中直角に曲り!
水平飛行に入るフェアリイーの飛行形態でマイマスターの元へマッハ9で飛び去る!
帰りはマッハ9って!
どんだけマイマスターに会いたいんだよ!
と行きはマッハ6だったろう!
最初からマッハ9でなんで飛ばない!
と全力でツッコミを入れるナレーションであった。
応援よろしくお願いします。^_^