85 再び冒険
誤字脱字がありましたらご連絡下さい。^_^
よろしくお願いします。
「君達はパナマ 国を経由してここまで来たと言っていたね」
「はい ヨーロピアン大陸からパナマ 国のコロン港に船で渡って来ました。」
「・・・そうか・」
青の青龍クイトラグ魔王が晴れた日差しが差し込む・・
石を四角に加工して積み上げて建てた大きな宮殿という感じの城の一室でアキラと2人で話しをする
昨日宴会で話した火の守護隊ヒーサン筆頭と水の守護隊ツメーイ筆頭と土の守護隊ツチダン筆頭は居ない
体内の精霊が何故か減少して住民は瀕死状態だったと言う
夜明けと共に回復するとの診察だったが一応念のため筆頭3人が各区域を周り住民の安否を確かめているとの事だった。
他のメンバーは街の中で自由行動で遊びに街並みを散策に行っている
何せこのアステカ魔帝国の広さに驚きの連続だった。
アステカの支配は約20万平方キロメートルに及び・・・
首都テノチティトランの人口は数十万人に達しており・・
現在・・恐らく世界最大級の都市だろう
中心部には神殿や宮殿が立ち並び市もたって大いに繁栄していた。
スーペイン国が侵略しようとしている理由はここに来てハッキリとわかった。
「数ヶ月もすればスーペイン国の10万兵士がここに雪崩れ込んで支配下におくだろう・・」
「神話級魔龍に比べればアリとゾウだ・・10万の兵士であろうとこの魔王1人で軽く蹴散らせるのは造作も無い・・」
「確か・・」
「今心底・・そなた達が味方で良かったと思う・・どこでその力を手に入れた?」
「俺はこれまで戦闘はした事ない仲間が全てやって来た。力はヨーロピアン大陸で神話級魔龍をを沢山倒したせいだろ・・」
!
「成る程・・その仲間の強さがわかったよ・・たがアキラ殿そなたは異質な強さを感じる・・」
「俺はコイツが武器です・・・運だけで今まで生きて来た様なもんですよ」
とアキラは腰の冒険者の初期装備の銅の剣を見せる・・
「・・・そうか・・これからはどうする?」
「実は天界への道のりを探してします。何か知ってる事はありませんか?」
「・・・・・何故天界に?」
「・・・ぶん殴りたい奴がいましてソイツを探しています。」
ニッと笑うアキラ
「天界への道かどうか分からないが・・・パナマ 国から南にずっと行く時インカ龍帝国と国がある・・そこの奥に雲の上に都市があると噂で聞いた事がえる・・」
!
「ほんとうですか?・・・」
「我々は龍と人のハーフだが・・・その龍の国がそこに有るのではと推測する・・龍は何処から来たのか一切言わなかったと我らの先祖の言い伝えで聞いた事がある・・そのインカ文明は未知だかそうとしか説明出来ないのだ・・・たまたま流れ着いたこの地で人と恋をして子を生み我らの祖先がこの地を開拓して今日があるのだ」
「・・・・・」
これは行って見る価値がありそうだとアキラは思う
「貴重な情報ありがとうございます・・・」
「行くのかね・・」
「はい・・俺は冒険者ですから・・天界への道がわかるまで冒険者し続けますよ・・」
ニッと再び笑うアキラ
「はっはっは・・それは確か冒険者だ・・私がもっと若ければ友に旅に出たであろうな・・」
クイトラグ魔王はここまで話をして・・・
クイトワーネ姫の婿の話を諦めた・・
この男はこの小さな国に収まるような器では無くつなぎとめるのは無理だと直感で思うのだった。
「そなた達はこの国を救った英雄だ・・気の済むまでここに滞在して良い・・また旅の途中疲れたらいつでもこの国に立ち寄るが良い・・・大いに歓迎しよう」
「ありがとうございます。旅の支度ができ次第立ちます・・では」
アキラは立ち上がり頭を下げお辞儀をする・・
「うむ・・」
クイトワーネ姫すまぬ・・・
次の代と後継はクイトワーネ姫が即位する事が決まったばかりの事だった。
まあワシが死んだ時だからずっと先の話しだがな・・
残念に思いなからアキラを見送るクイトラグ魔王であった。
「あら・・アキラ様もうお帰りなのですか?・・もう少しゆっくりされてからお帰りになればよろしいのに・・」
「昨日はおもてなしありがとうございました。次の目的地が決まりましたので明日に出発したいと思います」
!
「もうお立ちになるのですか・・・このままずっとお住みになってもよいのですよ?」
「クイトワーネ姫・・ありがとうございます。俺達はある目的があって行かなければならないのです。すみません」
・・・
「・・・そうですか・・残念ではございますが・・またいつかお戻り下さい。」
「はい・・それは必ず戻ります」
クイトワーネ姫がアキラの袖を掴んで離さない・・・
「約束ですよ・・」
「ええ・・約束です・・その証しとしてこの剣を貴方に預けます・・」
!
これは婚約の誓い?
クイトワーネ姫とアキラは見つめ合いこくりとうなずく・・
そうなのね!
嬉しい・・
「アキラ様・・・」
とアキラの胸に飛び込み抱きつく・・
?
そんなに俺達の別れを惜しんでくれてるんだ・・・
「クイトワーネ姫・・・また帰って来ますね・・・」
あっそうだと思い出して
この前拾った剣をあげて良かった・・
超レアなったら剣とは知らずにアキラは・・
魔剣デスカリバーをクイトワーネ姫に婚約の証しと勘違いされてしまう
そして翌日旅支度を終えたアキラ達パーティーは次の目的地インカ龍帝国へと向かうのだった。
そして・・・
残念ながら・・・
アキラとクイトワーネ姫が2度と再開する事はなかった
クイトワーネ姫は誰とも結婚をせず断り続ける・・
世界を救った超英雄アキラの噂を聞き・・
「アキラは私の婚約者です・・」
と周りの者に話し・・
超レアな剣を胸に抱きしめながら毎夜寝付くのが習慣になっていた・・
そして悲しい事に生涯独身として過ごすのであった。
アキラ達の冒険者はまだまだ続く・・・
応援よろしくお願いします。^_^