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08 アキラとアルス激突か?

誤字脱字がありましたらご連絡下さい。^_^



よろしくお願いします。



2021/3/22 加筆しました。^_^


 ここはホッカイドゥから、アジアン大陸行きの船が出るススキーノ港


 アルス・シュタイン御一行は宿屋に来て泊まる。


「まるでウサギ小屋だな・・」


 ため息をつくアルス・シュタイン


 レベル230


 異世界でアキラ達以外で初めてレベル99を突破した魔勇者とも言える存在。


 半月前アキラがこの異世界に来た時に、上限レベル99が破壊されるも以外にも突破したのはアルスだけだった。


 年齢200歳


 魔勇者


 南の朱雀魔王の息子


 勇者の敵討ちの旅の途中



 アルスは宿の部屋を見回し愚痴を零す。


 ベットに腰掛ける男の前にひざまずく2人従者。


「申し訳ごさいません。アルス様 お金が無くて、この宿に泊まるのが精一杯なのです。」


 とエバァ・ローデンブルグ


 姉


 レベル89


 年齢 秘密


 魔勇者の配下


 副魔王の長女


 父は魔王を継いだその日に勇者に瞬殺、同じく父の敵討ちの旅の途中


「旅の途中、金銭に変わる武器や防具を、売り払って旅の路銀の足しにはしておりますが・・・我々魔族に取っては高価な装備が、人間には呪いがかかってしまう為わずかなお金にしか売れません。」


 とピニャ・ローデンブルグ


 妹


 レベル80


 年齢 ぴちぴちの180歳


 魔勇者の配下


 副魔王の次女 


 魔王を継いだその日に勇者に瞬殺 同じく父の敵討ちの旅の途中


 が答える。


「これでは我らの悲願。勇者討伐のまえに我らが飢え死にしてしまう・・非常事態だ!」




「はい アルス様のおっしゃる通りです。もう売る物がございません。全てはわたくしの責任です。罰をお与え下さい。」


「いいえ!姉上それなら私も同罪です。

 姉と一緒に罰をお与え下さい。」



「もうよい!そなた達は我の従者の責任は我の責任でもある・・・共に耐え忍ぼうではないか・・・エバァ・・ピニャよ」


「なんと有難いお言葉ありがたき幸せにございます」


 エバァとピニャはより一層頭を下げるのであった。




「2人とも、これからどうするのか皆で考えようではないか・・・」



「アルス様・・裕福そうな家に襲いかかり金品を奪うと言うの如何でしょう?」


 ピニャが言う


「我は魔王の息子・・・世界制覇を成す者・・・小物の悪党の様に金品掠奪では品位が下がる・・・故に却下だ。」


 アルスは毅然と言う。


「はっ!申し訳ございません!短慮下策な私めのをお許しください。」



 隣りのエバァが答える・・・


「ではこう言うのは如何でしょう・・・魔王城に至急知らせを送り、四天王のお方に路銀を届けさせると言うのはどうでしょう?」


「今か使者を送っても日がかかり過ぎるし・・・四天王に頭を下げて路銀を貰うなど我プライドが許さん!・・・却下だ。」


 アルスは即座に首を振り言う・・・


 ・・・



 今まで魔王城に住み外に出て、貨幣が無いと何かにつけて困るのは初めてのアルスであった。


 人間に紛れて、今は亡き父の仇を討つ為に極秘で旅をしている。


 アルス達はいずれこの勇者討伐が済めば、世界征服を企む魔王として即位するだろう。


 後で金品を奪う事のだから別に今奪っても別に良いのだが・・・



 アルスがいくら強くても何千何万の剣士や騎士や魔法使いが来れば、アルスの命もたやすく散るのは明らかだ。



 数の力で人間の兵士達によってこちらが逆に討伐されてしまうからだ。


 あまり目立つ事は避けなければならない旅路なのである・・・



「他に案は無いか?・・」


 ・・・


 ・・・


「う〜ん・・・すみません・・アルス様・・良い案が浮かびません」



 ・・・


 名案が浮かばず時間だけが過ぎてゆく・・・


「う〜ん・・」


「え〜と・・他に何かないかなぁ・・」



 夜遅くまで金策の話し合いをするアルス達であった。





 隣の部屋にアキラ達が泊まっていた・・・


「ねぇねぇ!隣りの部屋だと思うけど・・・なんか・・う〜んとか・・え〜とか聞こえない?」


 !!!



「なっ・・ん・・だ・と!」


 アキラ驚愕する!


「昼間の顔白の青い若様と配下だよ!きっと!」


 !!


「もしや・・・はっ!」


 アキラ達はアレ?を・・・


 ただれた関係を想像する


「キャー不潔!若様と配下の愛憎劇!」


 京香が赤面して顔を手で恥ずかしがる・・・


 アキラとノリコと京香は隣りの部屋の壁に耳をつけて様子を伺う・・・



「う〜ん!」


 妖しい声がする・・・


 !!!



「やっぱりだ!・・」



 結果アキラ達は気になって朝まで眠れなかったお陰で目に3人ともクマができる若干やつれ顔だった。







 翌朝 アルスは・・・


 宿屋の店主に呼ばれて


「この宿屋は寝る所だから・・他の宿泊客にも迷惑だし、そうゆう行為をするならラブ宿屋って所あるからそっちでやってくれ!」


 と叱られる。


 アルスは確かにこれからの路銀をどうするか朝まで議論したが良い名案は思い浮かばず朝になっていた。


 魔族は基本睡眠はあまり必要がないのでベットに横になる程度でなんともなかった。


 ????



 ラブ宿屋の事を知らない、アルスはなんの事を言っているのか分からなかったが・・・


 多分・・・朝まであでもないこうでもないと金策の話しの事を言っているのだろうと思い・・・


「そうか・・・それは迷惑を掛けたな・・・」


 おぼっちゃま育ちのアルス金銭感覚ゼロ・・・


 有り金全部・・・宿屋に渡してしまったのだった。





「エバァ・・ピニャ・・・これで我は一文無しになってしまった。」


 ヒューッ〜!


 外の風は秋・・・


 途方に暮れ、懐も体も寒いアルス達だった。


「アルス様〜」」


 盲目に愛するエバァとピニャはアルスは避難どころか逆にカッコいい!と感激している。


 そうエバァとピニャもお嬢様育ちなのだった・・・


 貧困の辛く惨めな生活はこの旅でこの後味わう事になりお金大切さを学ぶのだった。




 そこへアキラ達が宿屋の精算を済ませてバッタリあった・・・



 !!


「あ!」アキラ


「ん?」アルス



 昨晩事もあるし・・・


「あー。どうも・・」


「お主は昨日の・・・」



 昨日の出来事で勇者を探している事を知っているアキラは声を掛ける。


「勇者をさかしてるんだってな?」


「うむ・・」


「俺も勇者に会って見たいぜ!」


 アキラは誰とでも親しくなれる天性人たらしで気軽にアルスも応えてくる。


「さよう我は勇者を見つけ出し倒して我は勇者超える存在となる。」



 アルスの本心は勇者討伐に敵討ちでは無く自身の力が何処まで通用するかと闘志に燃える・・・


 自身はレベル230越えでどこまで謎の勇者と戦えるか試してみたい、勝つ自信はある・・・


 アルスは密かな自信を持ってここまで来たが・・・




「そっか。天下一を狙ってんだな。あんた。」


 !


「そうとも言える!お主・・分かっているではないか?」


「そっかなら応援してるぜ。」


「うむ・・・そうしたいのはやまやまだが・・」


 アルスは急にシュンと落ち込む!


 ?!



「どうしたの顔色の悪い人?」



「我は元から顔色は青いのだ。それに名はアルスという」



「そっか!俺はアキラ!こっちはノリコに京香だ!よろしくな!」


「さようか・・エバァ・・ピニャ・・の2人は我の従者だ」


 ノリコと京香「よろしくね!」


 エバァとピニャは「アルス様の従者だ。よろしく頼む!」


 と丁寧にそれぞれ挨拶を交わす・・




「それで・・だからどうしたのって聞いてるの!」


 アキラは途切れた話を戻すと・・





「それが・・路銀がだな・・・」


 小声になるアルス


「えっ なんて?」


 ・・・


「だから!路銀が尽きたのだ!」


 ちょっと破れかぶれの様言い放つ



 戦いに自信はあるが路銀負けそうな自分が不甲斐ない



「そっか ふーん。」


 アキラは顎に手をやり思案する・・



「まあ・・・お主の様な駆け出しの冒険者に言ってもしょうがないがな。」


 アルスの背中が寂しく笑う・・・



 !!!♪


 ピーン!と来たアキラ・・


「じゃあさぁ あんた強そうだし今海で化け物が出て困ってるんだよ。あんたが討伐すれば大金が入るしあんたの強さを世に知らしめたらきっと勇者が聞きつけて現れるよ。」


 !!!



「なに?!ほんとか!」


 とアルスは興奮して聞く!


「あー!本当だ!今さっき宿屋のオッサンが言ってたから間違いない!」


「エバァ!ピニャ!」


 アルスは振り向き従者に目を合わせる・・・


「はい!今のアルス様に敵う敵はいません!」


 大きくうなずくアルス


「アキラとやら・・その海の化け物を退治してみようと思う・・・」



「おう!頑張れよ!」



「感謝する!お主は天才だな!」


 昨晩アルス達は朝方まで金策の話で名案が浮かばなかったが・・・


 見るからに駆け出し冒険者に、そんな妙案が出てくるとは思って無かったので、アルスはアキラを見直したのだった。



「あたぼうーよ!」


 アキラは調子に乗る。


 俺は俺で化け物を退治すれば船に乗ってローシアン大陸に渡ってルーレット城に行ける・・


 ガッツポーズ!


「大金も入り勇者を呼び寄せれるやもしんれん!」


「うんうん。あー その前にギルド入会した方がいいよ。他にも化け物退治の仕事を斡旋してくれて、達成すると大金が転がり込むんだよ。」


「なんとそんな奇特な者がおるのか?」


「そうなんだよ!こう見えても俺達!結構稼いでるんだぜ!」


「こうしてはおれん一刻も早くそのギルドとやらに参らねば!」



「アルス様・・これで何とかなりそうですね。」


「アルス様・・ピニャはもう野宿こりごりですぅ!」


 跳び上り喜ぶ2人!


 そしてギルドに向かうのであった。




 アキラはなんかいい事した気分で嬉しくなった。



 まさか!自分を探して殺そうとしてるとは知らずに・・・


 その夜アルスは宿屋に来てアキラに海の化け物を退治して大金を手にしたと礼

 言いにわざわざ言いに来た。


 アキラとアルスは宿屋で宴会を開き化け物退治を祝う。


 今までの苦難から解放されたエバァとピニャの配下は泣きながらノリコと京香にアルスをどんなに愛しているのか豪勢な料理を喋りながらガッツいて食べまくっていた・・・


 恋バナしながらの両方の女性陣の食欲は凄い!よほど飢えてたのだろう。



 アキラとアルスはタジタジになる。


 改めて、女達の食欲には敵わないと圧倒されるのであった。




 こうして2人は再会を約束して・・・


 アキラはローシアン大陸に旅立ち、


 アルスは勇者探しだしていないので捜索の旅に出る。



 そのアルス達は・・・


 なんと!


 これをきっかけに冒険者に転職して巨万の富を手にして世界の納税者ランキングインする。


 常に上位にランクインする大富豪になったのである。


 目的の勇者探しを思い出すのはしばらくした後であった。


 アルスなにやってんの?


 とツッコミを入れるナレーションだあった。


応援よろしくお願いします。^_^





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