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78 罠!

誤字脱字がありましたらご連絡下さい。^_^



よろしくお願いします。





  ジャングルの中は一切の1人の手が入って無いようで見た事の無いシダや赤や黄色の如何にも南国の植物が鬱蒼と茂ってている・・・


 アキラ達は道なき道を進み悪戦苦闘しなから前へ前へと進む・・



 途中・・


 川の流れる


 森の切れ間を見つけて


 見通しの良い川原で一休みする事にする・・



「ケケケッケ!待ち伏せとは知らず殺されにやって来るとはマヌケな奴らめ・・・」


 ティラノサウルスの幼体が1体・・・


 アキラ達が川原で休憩している所を森の茂みの中から様子を伺っている・・・



 いかに相手がレベルが高くてもティラノサウルスの強力な顎の凶悪な大口でガブリとやられるとカラダが半分になりとても助かるどころでは無い・・


 ステーキ用ナイフの様なギザギザした歯が捕食した獲物のカラダを綺麗に噛み切りるのである・・


 神話級魔龍の中でも超が付くほど危険な魔龍なのであった。


 そして常に腹を空かして貪欲に森の大きな葉っぱに隠れて一気に捕食するのだった。


 凶悪なアゴの他にカラダの半分以上が足で太い太ももから繰り出す蹴りは獲物に飛びつく為の物で飛びついて食うまでの時間は0.00001秒の速さで食らいつくのだった・・


 獲物が襲い掛かる範囲に近づくのをジッと待つ・・・



 焚き火をして獲物達が火を囲む・・



 なかなかコチラに来ない・・



 しかしジッと我慢の子でひたすら待っ・・・



 すると・・



 1人だけの男がコチラに近寄って来て森に入って来た・・・


 ?


 その男はゴソゴソして放尿し始める・・


 シャ〜ッ!



 !



 この偉大神話級の王者ティラノサウルス族の幼体の1匹の俺様にションベンを鼻先にするとは!


 魔龍の目が縦にキレた瞳が怒りに燃え上がる・・・


 そして少し離れた川原の水で手を洗っている・・・


 さすがに男がションベンをして手を洗って無い状態で丸呑みして噛み切り飲み込むのは・・・


 汚くてガブリといく事を躊躇して・・・


 手を洗い切った時に後ろから丸呑みにしてやろうと狙いを定めていた・・



 後ろから丸呑みにされ様と狙われている事を全く気が付いて無いアキラは・・


「フフンーフーフ♪」


 鼻歌混じりで手を洗っている・・



 !



「よし!今だ!いただきます!」


 森の茂みから0.00001秒で襲い掛かる!



 ゴ〜〜〜ン!ドォーーーン!



 神話級魔龍ティラノサウルスの頭にフェアリイーが逆さまに頭突きをしてくっついていた!



 !



 手をハンカチで拭き拭きしながら振り返ると・・



 神話級魔龍はカラダが地面陥没して見えない程地中に埋まっていた・・


 わずかに地面に残るのは頭頂部のみで


 フェアリイーが逆さまに頭突きしてる状態で目をパチパチしてアキラを見ている!


「うわー!ビックリした!」


 土ボコリが無くなるとアキラはフェアリイーを見つける!


「えっ?!フェアリイー?なんでここにいるの?えっ?えっ?」


 突然逆さまで現れたフェアリイーに驚くアキラ!



「どうしたの!」


 !!!



 他のメンバーも爆音に驚き駆け寄って来る!


「あれ!?フェアリイーちゃんじゃない!」


「本当だ!どうしてここに?!」


 みんなも驚きを隠せずにいた・・



 そして・・・


 逆さまから・・


 コテンと横になり


 起き上がりアキラに飛びつく!


「マスター!」


「おっと!本当いつも君には脅かされるなぁ・・」


 苦笑するアキラの胸に顔をスリスリする・・


「マスター・・」


 見上げる顔は幼い眉がスッとしてとても綺麗な美少女


「ん?」


「エネルギーもう無い・・欲しい!」


 !!!


「えっ?!」


 フェアリイーはアキラの両頬を手で挟みくちづけをする!


 それも!


 濃厚なディープなんちゃらと言う奴だ!



 !!!


 周りの女性たちも!


「あっ!また!!!」


 どこか普通の少女と違う全てにおいて意表を突いた行動に皆ついて行けない!


「あー!こらぁ!アキ兄から離れて!」


 一度ならず二度までも


 さすがにノリコは堪忍袋の緒が切れる!


 それもノリコだけでなかった!


 京香やソフィアやキャロルはもちろんのこと・・・


 ケイオスやスイーツやジャンヌまで怒り出し飛び掛かりアキラとフェアリイーを引き離そうとするが・・・


 どう言う訳かなかなか引き剥がせないのだった。


 しばらくアキラに群がる美少女達と揉み合いになり・・


 しばらくすると・・


「チュポン!」


 炭酸ジュースの栓が抜けた音をしならがら突然離れ!


「うわー!」


 みんなわらわら・・・っと倒れ込む!



 フェアリイーはスクと立ち上がり・・


 目を瞑り・・・


「エネルギー充填100%・・・」


 額に現代の携帯の充填マークが浮かび暫くすると消えていく・・


 !!!


「お前!・・・まさか!」


 みんな驚くが2通りに驚く!


 ひとつは額の文様が光り驚く


 もうひとつは額の充填マークに驚く


 だった!


 アキラとノリコと京香は現代人なので後者に驚き


 他のメンバーは前者に驚いていた。


「アーくん!今のアレだよね・・・」


「あー・・・アレに間違いない・・」


「と・・言う事はロボットと言う事なのかな?」


 とアキラと京香の会話にノリコが断定する・・


「それに近い存在なのかも知れない・・」


 アキラと京香とノリコの話しを聞いていた他のメンバーは理解出来ないでいた・・


「そのロ・・ボット?と言うのは何ですか?」


 この異世界のご意見番のソフィアが聴き慣れない言葉に反応する


 皆も同じ様に・・


 知りたそうだった


「ああ・・それなんだが・・ロボットと言うのは俺達の故郷では精巧な人形の事を言うんだ・・・そのう・・フェアリイーはそうじゃ無いかってノリコと京香で話してたんだ・・」


 !!!


「ええっえ!フェアリイーさんがお人形?」


 スイーツが大声を出し・・


 皆も同じ驚きの表情だ!


 無理もない


 この世界には人形を魔法で動かすのはごく小さな人形に限られ子供の教育に使われる程度だからだ


 魔法でピョンピョン跳ねるだけで人間や魔族の様に生きた様に動く人形なんて聞いた事も見た事もないだろう・・


 とアキラはさっきの充填マークが無ければ気付かない程よく出来ている・・


 アキラ自身信じられない程だ


「フェアリイー・・・」


「はい・・・マスター・・」


 嬉しそうに返事する


 ・・・


「君をつ・く・っ・た・(作った)のは誰だ・・」


 アキラは事実を聞く・・


「・・・・はい・・マスターお答えします・・・現在36時間にマスターと初期登録が完了しております。それ以前の記憶はデリートされましたのでお答えは「わかりません」になります」


 !


「何故・・ここに居る」

「どうやってここに来た」

「ここに来た理由は?」

 ・・・


 やはり・・いろいろ聞いても


「はい・・マスター・・わかりません」


 と全ての返事がこれだった


「これじゃあ・・何も分からないなぁ・・」


 アキラもサジを投げる・・


 他のメンバーもどうして良いか分からない様だ・・


「ただ・・」


 フェアリイーが言い掛ける


「ただ?なんだ・・」


「わたしは現在・・マスターを守る存在それがわたしが作られたただ1つの命令です」


「・・・・・」


 チラッと見て女性メンバーに問う・・


「どうやら・・俺達に危害を加える敵ではない様だけど・・どうする?」



「アキ兄!ちょっと私たち女性メンバーで特別な話しをするから・・ここでフェアリイーちゃんと待ってて!」



 とノリコを筆頭にみんな頷きあって少し離れた焚き火の所で


 ごにょごにょ・・


 と話している


 そして・・


 30分が経過して・・


「・・・それじゃ・・みんなわかった!」


「わかったわ!」」」」


 とやっと話しが終わった見たいだ


 結構カンカンガクガクの議論をしてたみたいでみんな女性陣達は疲れている様だ・・・



 内心俺としては例えロボットとしても仲間の1人として受け入れてあげたいそんな気持ちになっていた・・・


 がそれも仲間の理解が無ければ無理な相談だ。


 アキラは女性陣メンバーの決定に従うしかないと・・・


 心の中ではなんとかフェアリイーを仲間にと思いながら・・・


 決定を緊張して聞く・・



 アキラの前にみんな集まる・・・


 ドキドキ・・・


 するアキラ



 ?おっ!


 ?!投票


 ソフィアが代表して布袋を持って


 みんながソフィアの持つ布袋に・・・


 紙切れを入れて行く・・・



 くっ!


 なんか悪い方向へ行ってないか?


 こっ!


 これは!


 もしかして!


 ダメなのか?



 そして全員が紙切れを入れたのを確認して・・・


 ソフィアが袋から紙切れをひとつひとつ目だけで読んでいく・・・

 

「それでは・・・結果を発表します!」



 緊張の瞬間だ!


 ドキドキ!




「ノーカン7票! カウント0票!」


 !?


 えっ?


「投票の結果!ノーカンにします!」


 ソフィアが高らかに宣言すると!


 ノリコや京香やキャロルやケイオスやスイーツやジャンヌが熱のこもった拍手でみんな盛り上がる!



 !!!


 アキラはなんの事かさっぱりだった!


「ちょ!ちょっと待った!えっと!・・・ノーカンって何?7票って何?」


 混乱して早口言葉でツッコミを入れるアキラ・・・



 そして・・


 ソフィアがおもむろに答える・・


「今回の議題はアキラとフェアリイーちゃんのキスをどうするのかの会議でフェアリイーちゃんをお人形とみなし!今までのキスはノーカンとします!以上!」


 !!!


「以上!って今まで30 分以上その話しでみんなケンケンガクガクで議論したの?!」


 まじっすか!


 ちょっとドン引きなんですが!


 真剣に心配してた俺ってなんなの?



 するとフェアリイーを除いた全員に詰め寄られ抗議をうける・・


 !

「アキ兄!あのキスは認めません!これから私がキスをします!」


 !


「ノリコちゃん抜け駆けはいけません!私しが先にキスをします!」


 !


「みんな落ち着いて下さい。ここは議長権限で代表してキスをします!」


 !


「キスは犬族にとってご主人をペロペロするのは当たり前なの・・です!」


 !


「あるじ殿はわらわのオネショを綺麗に拭いてくたのじゃ!もうあるじ殿にしかお嫁に行けないのじゃ!」


 !


「兄貴はおいらの初めてを貰って欲しい!」


 !


「アキラ!貴方はいつもイヤらしい目で後ろから私のカラダを舐め回す様に見ているのは知っています!貴方を性犯罪にさせない為に私は聖女としてこの身を捧げましょう。どうぞお好きにキスをして下さい!」



 みんなの勢いでヒックリ返り倒れるアキラにみんながアキラに飛びつき!


 代わり番こにキスの嵐を受けるアキラ・・・



「ちょっとみな落ち着け!・・・」



 皆にキスをされまくりるアキラ



 その横でフェアリイーがポーッ待機する・・・


 この戦闘妖精のお陰でもめに揉めてアキラが被害者になってるのに・・


 ただポツンと佇む姿と



 フェアリイーに高度1万メートルからの頭突きで死亡した神話級魔龍のティラノサウルスの幼体がなんか不憫で仕方がないのであった。


 そして誰にも知られないまま地面の中で朽ちていくのであった・・・




 もうなんだかなぁ・・・


 と言うしがない顛末であった。


 アキラのモテ期はまだまだ続くのであった。


 次回をお楽しみに!












応援よろしくお願いします。^_^





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