72 真の敵
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よろしくお願いします。
破壊神バーンは定例の報告を聞く為にやって来た・・
なにやらバッキンガムー宮殿屋上のドーム型のホールで神話級魔獣プテラノドンと人の気配がする・・
神の目を発動
破壊神バーンの姿は透明になり瞳だけの姿になる・・・
この異世界の神々の共通の力のひとつである・・
瞳だけ上空で見下し・・・
人や魔族に「お告げ」と称して命令をしたり
慈悲を与えたり
無慈悲に殺したりする・・
バーンは全ては気分次第で特に楽しんで人や魔族を殺していた。
今日もなんとなく・・・
誰か人や魔族を殺してやろうと思いながら
魔王ジャックー・リッパーの定例報告を聞きにきたのだった。
"おや・・なにやら面白い事になっていではないか・・"
破壊神バーンはひとり呟く・・
そこには・・・
魔王ジャックー・リッパーの抜け殻があり・・・
神話級プテラノドンがその横に姿を現していた。
対峙している人間となにらや喋っている・・・
興味を覚え・・
ホール内の人間の男の丁度真横の位置に有る
展示物とみられる騎士の甲冑の中に潜み会話を聞く事にした・・
「・・・・・・・・・・」
「・・・・・」
甲冑の頭部の目の部分から姿を消した神の目の状態で覗く・・
神話級プテラノドンのプテラーガにも気付かれていなかった・・
神の身技だ・・
「それと我ら一族同様に許された・・サタン様の側にはティラノサウルス一族が警護しております。お気を付け下さい。ティラノサウルス族は残忍で我らの倍のレベルを持ちます。それにトリケラトプス一族が天界におりますので我らも歯向かう事は出来ません・・」
!
「歯向かう事は・・出来ない?それなのに俺達に喋っても大丈夫なのか?」
・・・
「・・・神の契約により背いた者は霊格ごと消えるでしょう・・」
首を振るプテラーガ
!
《ほう・・
プテラノドン一族が王プテラーガが神を裏切り人族に組みして情報を流すとは・・
だがプテラーガよ・・・もうお前はお終いだ》
《神の契約を終えている者の・・
神の罰
霊格の消滅・・・
それはもう転生出来ない事を意味すると共に蘇生魔法すら効かなくなると言う事に他ならないのであった。
プテラノドン王プテラーガの反逆は天空に住む残りの一族も同列に罪を問われる事になる・・・
いずれ全員処刑される運命だろう・・・
代行神サタン様がお許しになる筈が無いと破壊神バーンは考える・・
プテラーガはもうじきに消滅するだろう・・・》
《気まぐれに人や魔族を丁度殺してしまおうと思ってた所だ。
この余興を見届けた後・・
人間共を神の名において皆殺しにしてやろう・・クックックッ》
《おっと!その後は代行神サタン様にも報告を忘れない様にしないとな・・フッフッフ
今日は良い日だ・・・》
最高神の命でイヤイヤ面倒をみてきたプテラノドン一族をこれで全て処刑にできる理由が出来た事に喜びを覚える・・
破壊神の性・・
現状のすべてに置いて破壊される事は破壊神の悦びなのだった。
こうして破壊神バーンはワクワクしながらこの顛末を待ちわびていた
・・・
「お前!それじゃ!」
「アキラ様に今まで消そうとしていた我が言うのも虫が良すぎるとお思いでしょうがあなた様にひとつ頼みがございます・・・」
魔竜プテラノドンの王プテラーガのカラダが光りの粒子の粒がジンワリ・・
放出されていく・・
「天界にいる息子を助けて下され・・せめて我の命を持ってお頼み申し上げます・・最」
光りの粒子が一気に膨らみ粒子が破裂する・・
パン!・・・音の無い破裂が
!!!
アキラの全身がブルブルっと震える!
「えっ!なんて事なの!」
とノリコがショックを受ける・・
他のメンバーも同様だった。
《フッフッフ!もうすぐ・・・
コヤツらの恐怖に歪む顔が見れると思うとゾクゾクする・・
あと少しの我慢だ我よ・・
タップリ我慢をすれば悦びも大きいと言うと物だ・・・フッフッフ!さてそろそろ出て嬲り殺しを楽しもうか・・・》
アキラはキャロルの受けた仕打ちと同じ事をされたプテラーガの事を思うと・・
何故か心がズタズタにされた気持ちになり暴風の様に揺さぶられた!
今さっき会ったばかりの魔獣に!
知性を持った魔獣に初めて遭遇した時には驚いたがそれとは違う何か懐かしい感情で心の中で
キャロルが受けた仕打ちの憎しみと懐かしさが混ぜ合わさり・・・
困惑していたのだった。
それがプテラーガがキャロルと同じ境遇と知り・・・
怒りは頂点に達した!
「代行神サタンめ!」
何故かプテラーガの懐かしい気持ちがより一層アキラの怒りに火を焼べる!
アキラの目から涙が溢れて止まらなくなる・・・
カッ!と
目を見開き!
アキラは近く立っている甲冑人形胸板を思いっきり!
グーで全身全霊のパンチを繰り出す!
どどどがあぁーんんん!!!
アキラによって甲冑人形は吹き飛び!
壁に甲冑人形のくり抜きの形ができ穴が開く・・・
!!!
《えっ?!》
これからコヤツらの前に出て嬲り殺しをしようとしようとした瞬間!
胸に衝撃が走る!
《ガハッツ!》
破壊神バーンの最後の声がこれであった・・
甲冑人形に潜んでいた破壊神バーンと共に遠く市街地を飛び越え森の中へと落下した。
が破壊神バーンはもうすでに事切れていた・・・
そしてそのボロボロになった甲冑と破壊神バーンの遺体は誰にも発見されず朽ちていったのだった。
一方アキラの方は
近くに突っ立てた甲冑人形に八つ当たりして・・・
「はぁはぁはぁ・・・・」
アキラ渾身の全身全霊のパンチを撃ち込み肩で息をしていた・・・
?
なんかリアルに何かをぶん殴った感じがしたが・・・
まさか破壊神バーンが中にいるとは露とは知らず・・・
全身全霊の一撃でぶん殴ったアキラは幾分怒りを発散させる事が出来たのか・・
少し落ち着くが・・・
またふつふつと怒りが湧き上がってくる・・・
ノリコや京香に
「アキ兄・・もう・・物に当たっても仕方ないよ・・わたしが慰めてあげる・・」
「そーだよ・・あーくん」
慰められる・・
ソフィアやジャンヌは
「アキラ気持ち分かるよ!」
「わたしも他の隣の甲冑ぶん殴ってもいいか?」
とアキラの気持ちに寄り添う・・
キャロルも自分と同じ境遇だと知り・・
「可哀想なのです・・・ご主人様わたしからも頼みます・・です。」
ケイオスはおいおい泣きなが何を言っているのかさっぱりだった。
「$€$え〜ん!おいおい%2*だぁ・・」
トリゲラーの無念にこれまでの事を許す二人・・
スイーツも普段明るいが拳に力を入れてを込めて闘志を燃やす!
「兄貴・・おいらのそ代行神サタンて奴許せないよ!」
みんなもやるせなさを感じて俺を慰めてくれたり怒ってくれたり泣いてくれたりいろいろだったが・・・
行き着く所・・
代行神サタンに対して許せないと皆の思いは同じだった。
「代行神サタン首を洗って待ってろ!お前を絶対許さない!」
アキラは天を指差しタンカを切る!
アキラVS代行神サタンの長い戦いが始まるのだった。
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