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61 閉じ込められピンチ!

誤字脱字がありましたらご連絡下さい。^_^



よろしくお願いします。



サクサク読めるよう心がけていますが今回は少し長めになりました。

お楽しみ下さい。^_^


 最初に異変を感じたのはソフィアだった。


 船のスイートルームには2つのダブルベットに片方にノリコとスイーツ・・・


 もう片方に京香とソフィアが寝ていた・・・


 ソフィアは世界最強の呪術師元魔王ヨジフの孫にあたる


 呪術師と霊は全く同じでは無いがよく性質が似ているのだ・・・


「みんな起きて!外の様子が変よ!」


 ソフィアは京香をそっとゆらしで起こす


「えっ!・・どうしたの?」


 京香もすぐ覚醒してソフィアに聞く・・


「呪術の感が起きろ!と言っているの・・・この感覚は・・」


 そうそこ話しているとノリコとスイーツも目覚める・・・



「どうしたの?・・・朝までにはまだ時間があるよ・・」


 ノリコの体内時計でそう伝える・・


「ソフィア姉ちゃん・・なんかあったの?」


 スイーツも声をかける・・・


「どうやら・・・そうらしいわね・・船なのに揺れが全く無いわ・・」



 ソフィアが的確な判断で状況を判断していく・・



 !!


「・・・・本当だ!揺れてないよ」


 スイーツ


「戦闘準備よ・・着替えましょう」


 京香が指示してみんな頷くる・・


 みんな女同士のせいか・・


 可愛いパジャマ姿で脱ぎ始める・・


 ノリコと京香とソフィアは多少のサイズの違いはあるが三人ともとても綺麗な胸をしている・・


 スイートは「はぁーへぇー」とスタイの良さに感嘆する・・


 そして自分のストーンな胸を見比べて・・


「オイラの胸がんばれー」と励ますスイーツだった。







 一方霊の妹と再会したゴンザレスと船員達は丁度隣の船にくっついている船の甲板にいて



 邪気や邪念それに浮遊霊と低次元の意識体に囲まれていた・・



「船長!此奴らはいったい・・・」


 1人の船員が聞いてくる・・


「わしもこんな奴らがいるとは予想してなかったわい!」



 浮遊霊と低次元の意識体がチリヂリと船長達を囲み中には体当りしてくる・・・



 外は何故か薄い青色でピンクがかって割と眩しくは無いが明るい方だ・・・


「船長さん!」


 とそこにノリコと京香とソフィアとスイーツが戦闘スタイルで駆けつける・・


「おお!おぬしら冒険者だったな・・すまない!加勢してくれ!せめて妹の遺体だけでも連れて帰りたいのだ」


 !


「妹?!」


 そこへ船長が船長が50年前に今日と同じ目にあって家族離散して幼い船長だけ助かった事、孤児になりこの航路の船員になり苦労して船長に登り詰めた事、行方不明の妹をずっと探し続けた事、それから妹の霊と再会したモロモロの事を説明した・・・


「そう・・そんな事が・・・それでこの子が妹さんの霊なの?」


 ソフィアがじんわり涙を浮かべ尋ねる


 他のメンバーのノリコと京香とスイートは肩を抱き合い目の涙を拭いている・・



「呪術師には霊を取り込んで自由に動かす事が出来るのを応用して私たちと行動を共にする事が出来るわ・・」


 とテキパキ言って船長さんは妹さんの遺体をと指示する・・


 ソフィアは黄色反ピラの紙に指で紋様をなぞると真っ赤な文字が浮かび上がる・・


「これを額に貼るから・・」


 時間も余り無いので手短に説明して妹の霊の額にお札を貼り付ける


 !


 霊体が安定しないのか輪郭が時折ボヤけていたがそれも次第に無くりハッキリ見える様になった。



「これって!全部霊なの?」


 ノリコが数万いる漂う煙の光りを指して言う・・


「浮遊霊は五万を超えます・・・周囲の大陸から引き寄せられて集まり船と一緒に定期的にここに閉じ込められ増えていったのです。」


 とハッキリ見える幼女マルティナが答える・・


「そう言えばココは何処ですか?」


 と京香が素朴な疑問をする


「わかりません・・・ただ閉ざされた何かとしか・・」


 マルティナはくびを振る・・



 ・・・


 ここで初めてかなりピンチなのでは?と美少女4人組は気がつく・・


「ここで時間を浪費するのは危険ですまずは元の船に戻りましょう・・船長」


 とソフィアが指揮する


「うゔ・・そうだな・・・わかったそうしよう!おい!野郎ども!船に戻るぞ!逃げ遅れるんじゃあねえぞ!」


 ゴンザレス船長が命令する


「へい!」」」」」」」


 船員は30人はいるだろ・・・


 ナイフや短刀を構える


「ノリコ!先頭はたのんだわよ!京香さんとスイートは左右の護衛よ!私はしんがりを務めるわ!」


 ソフィアの指示に何時もの魔獣討伐の様に臨機応変にみんな対応する・・


 今ではレベル2,000越えの美少女4人組は陣形を組み元の船を目指す・・


 距離はほんのわずかだが・・・


 包囲されている霊の数が半端なく多い・・


 元の船に逃げ込もうとする人間を察知して攻撃や体当たりをしてくる・・


 もともと実態を持たない霊には物理攻撃は余り役に立たないのに美少女4人組は気付く・・・


「ダメよ!攻撃が通らない!不味いわ!」


 逃げながらボヤくノリコ・・


 それでも4・5発ぶち込んで霊はやっと消滅する・・・


 攻撃して来る低次元の意識体ですらこんな感じだ・・・


 浮遊霊はのその倍の攻撃が必要で邪気・邪念・悪霊の準に倍々になるだろと予測する・・・



「みんな倒さなくても良いわ!蹴散らす事だけ考えて!取り敢えず船に逃げ込みましょう!船の先端に女神の像には聖なる船の加護がかかっているはずよ!」


 みんな苦戦しながら元の船までたどり着く・・・


 その中でも勇者のスイーツは勇者の加護なのか割と一撃でスパスパと消滅させて善戦していた。


「はっ!とう!クッ!数が多すぎるよう・・」


 へこたれるスイーツだった・・



 船長や船員達は船に無事逃げ込む事が出来・・・


 船の入り口は3箇所を防衛する・・


 真ん中の正面の入り口に霊は集中して攻撃して来る・・・


 正面にソフィアとスイーツ


 左右はノリコと京香が守る布陣だ



 霊の中に邪念や邪気が潜んで攻撃を仕掛けて来る・・・


 数珠つなぎに攻撃して来る浮遊霊の物量攻撃に押されて行く・・・



「クッ!このままではジリ貧だわ・・女神の加護が効いていないの?」


 ソフィア達は攻撃が余り通らない相手と物量攻撃に体力がジリジリと消耗していく・・・


 みな疲労困憊だヨロヨロになる・・



 そこへ悪霊が現れる!



「ケッケッケッケッケッ!苦しみ悶えて死んだ魂はスパイスが効いて旨味が上がるんだよなぁ〜柔らかくて旨そうな人間がいるじゃないか・・・クククク」



 唯一有効打の攻撃がとおる勇者のスイーツも浮遊霊などは一撃で消滅させれるが邪気や邪念には全く効かない・・



「ソフィア姉ちゃん!ダメだ!あの悪霊は最悪だ!」


 頼みのスイーツがお手上げ状態だ



「さ〜て・・仕上げの味付けと行こう・・・悪霊ブレス!」


 顔だけの悪霊が歪みドス黒い赤みがかった煙幕を吐き出す・・・



 煙幕は船の甲板中に充満する・・・



 けほっ!けほっ!


 ノリコと京香とソフィアとスイーツは煙りを吸い込み咳をする・・



「くっ!」」」」


 4人がほぼ同時に動きが硬直してブルプル震え出す・・・


 そうなのだ・・・


 煙りには麻痺の効果が含まれており・・


 ビリビリと苦痛を伴う麻痺で苦しむ美少女達・・・



「フフフ・・後は体力を削る苦痛の麻痺でおっ死んだ頃が極上の魂が完成って寸法だ・・・出来上がりが楽しみだ・・ヒヒヒヒヒヒヒヒ!」




「何が楽しみなんだ?・・・まったく騒がしくて落ち落ち寝てもいられねぇな・・・」



「アキ兄!」


「アーくん!」


「アキラ!」


「兄貴!」


 4人の美少女達はアキラの透き通る声を聞く!



 正面の中央入り口から出て来た・・・



 それは突然の出来事であった



 一瞬とも言える・・・



「ぎぎぎゃゃあああああーー!!!」


 悪霊は一瞬で吹き飛んで消滅した!



 風は無風なのに核爆弾の衝撃波で邪念や邪気や浮遊霊から低次元の意識体のすべてが吹き飛び!



 さらに!



 空の上から・・・



 パン!


 と遠くで何処か間延びした風船が割れる音がした!



 その瞬間に空が青々した青空に塗り替えられていく・・・


 ものの数秒の出来事だった。



 眠気まなこのアキラは青々した青空を見上げて・・・


「今日もいい天気だなぁ!みんなおはよう!・・・あれ?さっきなんかいた様ない叫びが聞こえたけど・・・気のせい?」


 と首をひねるアキラだった・・・


 チビケイオスはまた眠り足りないのかコックリコックリ頭が揺れてアキラに手を引かれて甲板の海を観に行く・・・


 晴天の日差しの海の波飛沫にケイオスは目覚め・・・


「うわー!綺麗な海・・・」


 と喜んでいる


 マイペースな2人にソフィアとスイーツにノリコと京香は呆気にとられている・・・


 また自分が麻痺していたのがすっかり消えているのに気づく・・・



 ・・・・


 ここで解説しておこう


 アキラはレベル1000億を超えて更にレベルアップをしている・・・


 それに関係している・・


 レベルアップと共にアキラ自身の霊格が上がっているのだった。


 破壊神バーンと比較すれは分かり易い・・・


 破壊神バーンのレベル5万


 今やアキラは最高神ゼウスかそれ以上のレベルに達している・・・



 その霊格を浴びれば消滅するのは当たり前・・・


 しかも最高神の霊格を見下ろす悪霊は天罰の後光が浴びる事になれば死を超えて消滅したのだった。


 悪霊や邪念や邪気達はアキラを見ることすら叶わなかっただろう・・・


 霊格が強い聖なる光の集合体がアキラなのだから・・・


 一瞬にしてすべての格下の霊格を滅したのだった。


 更に閉ざされた空間を聖なる光できりさいたのだ・・・



 廻りに数十隻あった朽ちた難波船はこちらに戻って直ぐ沈没していったのだった・・・






「兄貴パネェ!」


 と呟くスイーツに・・・


「うん・・だよね・・・」


 ノリコと京香とソフィア達は静かに頷くのてわあった・・・



 自分がみんなを救った事に気付かず呑気にチビケイオスと船のが進む先に立って海を眺めていた・・


「あるじちゃま!あそこ!イルカだよ!見て!」


「あー・・ほんとだ沢山泳いでるね・・」






 しばらくしてゾロゾロと船長達が船の波の揺れに気付き出てくる・・



「俺達は助かったのか?・・」


 小さな子供のミイラを抱えたゴンザレス船長が聞いて来た・・・



 事情の知らないアキラに今までの事をかいつまんで話しアキラが驚く!



「そんな事が!・・・ゴンザレス船長すまない・・俺そうとも知らず熟睡してたわ!」


 素直に謝るアキラに


「いいって事よ!それに生きて無事に戻って来れた!妹の遺体も救い出せた・・それだけで充分さ・・」


 と寂しそうに笑う


 ・・・


「ゴン船長・・・妹の霊と遺体のミイラ・・・ひょっとしたら生き返らせれるかもしれない・・・」


 !!!


「な・・なんだって?!そいつあ本当か!頼む!ワシはなんだってする後生だ頼む!」


 興奮するゴンザレス船長


「確証はない・・ここにエクリーサが有る・・・妹さんはどうやら生き霊だと自分で言っている・・肉体が元に戻れば・・・」


 アキラは右の拳に生き霊・・


 左の拳に肉体・・・


 合わせるゼスチャーをする


「生き返る!それに伝説のエクリーサがここに!」


 ゴンザレス船長は大喜びする


「ゴン船長慌てるな・・・これは成功するかどうかは分からない・・・失敗すれは生き霊の妹さんはそのまま成仏してしまう可能性もあるんだ・・妹さんはそれでもいいのか?」


 ・・・


 お札をひたいに付けた幼女にも聞く・・


「・・・可能性を信じます・・ダメだったらその時は大人しく成仏します。」


 とマルティナは決心する・・・



 ・・・


「わかりました。やりましょう!」



 アキラもこの妹を救ってゴン船長と兄妹仲良く暮らして欲しいと思う・・・



 まず・・・


 干からびたミイラの口にエクリーサを流し込み・・・



 アキラは同時にエクリーサの呪文を唱える・・・


 瓶に入れたエクリーサは劣化して蘇生には程遠い・・・



 すると思うミイラだった幼女の肉体は綺麗に蘇る・・



 ソフィアはマルティナのひたいにの札を外して術を解く・・



 マルティナの肉体は血色が良くなり・・


 静かに呼吸をしている・・・


 ゆっくり目覚める・・・



 そして上半身を起こして手を見つめ閉じたり開いたりして実感を確かめる・・



「お兄様・・・」


 むマルティナは50年前の姿で蘇った。



「おお・・マルティナ・・・」


 側から見ればおじいちゃんと孫に見えるが実際には兄妹だ・・


 ゴンザレス船長は生涯をかけた妹の救出に奇跡が起こり叶える事ができたのだった・・・


 船員達も喜ぶ合う・・


 50年の兄妹の絆を取り戻す様にいつまでも2人とも泣きながら抱きしめ合っていた・・・



「良かったね!・・」


 ノリコがアキラの側に来て微笑む・・


 そして京香もソフィアもスイーツも・・


 ハッピエンドに満足していた。


「そうだな・・ほんとに良かった・・・」


 とアキラはこの光景を忘れない・・


 そしてノリコを見て


 京香を見て


 ソフィアを見て


 スイーツを見て


 チビケイオスを見て


 そして今は離れ離れになっているキャロルを想い・・・



 絶対にどんな事が有ってもみんなを守り抜く・・


 そう決意するアキラ出会った。






 こうして不思議な船の消失事件から奇跡の生還をしたアキラ達であった。



 次回はアキラ達パーティーにどんな大冒険が待ち受けているのか・・・


 こうご期待!












応援よろしくお願いします。^_^





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