06 ゴブリン討伐
誤字脱字がありましたらご連絡下さい。^_^
よろしくお願いします。
2021/3/1大幅に加筆をしました。^_^
より楽しんでいって下さい。
これからドンドン加筆修正してボリュームアップしていきますね。
初日は目的地の宿屋に到達。
今日はここで一泊して朝早く出発するらしい。
次からは数日野宿すると言われた。
お湯の桶を部屋に持って行き、俺は一階の食堂行き店主に情報収集する。
お湯はこの世界はお風呂が無くもっぱらお湯でカラダを拭き清めるのが生活習慣となっている。
「アキ兄一緒に拭きっこしよ♡」
「アーくん拭いたげるよ」
「・・・んー! いやダメだ。俺は下の食堂で情報収集してくる。先にカラダを拭いててくれ。」
「えー。いいじゃん。ここは異世界だよ」
「そうだよ・・未成年の法律はここには無いみたいだし」
「だーめ!ちょ!待った!服を脱ぐのは俺が部屋からでてからだよ!」
と慌てて部屋を出る。
やばい!一瞬それもいいかもと内心喜んでしまった。
ノリコと京香の誘惑に流されそうになるアキラ・・・
ここは異世界ルール無視で、鬼畜になっても誰も文句を言うヤツはいない。
だけど逆に節度は大切だと痛感する。
何故なら俺は2人をとても大切に思っているし、今の関係をとても気に入ってるからだ。
と・・・
その実・・・心の中では今の関係が壊れてしまう事を極端にアキラは怯えているもう1人の自分がいる。
このふたつの気持ちがないまぜになって言葉に出来ない複雑な気持ちになっている。
ノリコと京香に先に部屋で清めてもらい、情報をその間にとって行く。
店主の話しでは昨日 村の若い娘がさらわれ騒ぎになっている。
恐らくゴブリンの仕業だろう。
最近では近隣の村がゴブリンに、襲われて壊滅したらしい。
「次の狙いはこの村だろう・・・」
と村では恐怖に陥って騒ぎになっていた。
増え過ぎたゴブリンならところ構わず襲いかかり、男は食われ腹を満たすとその場でさらった娘を襲うだろう。
しかし誰にも知られずさらうとは・・・
知性を感じる
だがもっと大きな組織化した集団のように感じるが、まだ憶測の域を過ぎない。
断言するのは早い。
と・・・御子神アキラは考えていると村長が相談があると連絡が来て3人で村長宅へ向かう。
宿屋の店主から「冒険者が来ている」と聞いた話しを聞き、それなら是非にとも討伐をお願いしたいと依頼して来た。
報酬も村中からかき集めて出すそうだ。
路銀は多い程いい。
快く受ける事にする。
「わかった。腹が減ってるので食事したらゴブリンの討伐に行くよ」とアキラは伝えた。
「あのう もうじき夜も暮れます。冒険者とはいえ夜の討伐は大変危険です。今日は一旦お泊まりになられてかれ朝にゴブリン討伐に出発されてはいかがですか?」
それでアキラ達は村長にかくかくしかじか説明する。
旅の途中で朝には特急馬車が出発する便の乗る事なっている事を・・・
すると村長は親切に教えてくれた。
ホッカイドゥ大陸の港の特急コダマ馬車は定期便で2、3日すれば次の便が来ればそれに乗って良いそうだ。
なるほど!
なら心配いらないな。
今日は泊まり朝出発するとしょう。
夜は二人とも何故か寝つきがいいのだ。
すぐ寝てしまう。
だか・・今日は違った。
スヤスヤ寝てるとカラダが重くなる。
なに!金縛り!怖っ!
内心びびっていると・・・
「お兄ちゃん しー!」と人差し指で唇を押さえる。
「ムムッ!」
「京香さんが・・・起きちゃうよ」
と小声でささやく。
なんだノリコかと安心する。
ノリコが俺の脇腹にピタッリとくっつく
ノリコが布団に来て寝るのは家では日常茶飯事で慣れていると言うかノリコに慣らされてしまっていた。
すると京香がムクリと起き上がり・・・
「あーズルい!」
京香が布団に飛び込んでくる
二人は俺の両側に抱きついて
二人ともキャッキャしなが引っ付くのであった。
俺は結局朝方まで眠れず・・・
討伐に向かうのであった。
次の日の朝・・・
子供達数人が横を駆け抜けて行く
「わーい!イチャイチャだぁー」
狭い村の小さいな宿屋
昨日の夜のイチャイチャしていた声が丸聞こえだった様だ・・・
当然村長にしらけた顔で見送られる。
3人は逃げるように走って行った。
誰もいないところに来ると。
はあはあ・・・
「アキ兄恥ずかしかったよ。」
「うん・・俺も」
実際には不純な行為をしていないとはいえ布団で3人でイチャイチャしてたのは事実だからなにも言えない。
村から遠く離れて駆け足からやっと歩きに変える・・
小さく村が見下ろせる景色・・・
「さて 向かうはこの山奥の洞窟だな。」
「アキ兄 自信ありそうだけど どうするの?」
「アーちゃんわたしも気になってた。」
「まあ まかせなさいって!」
御子神アキラは自分のレベルが既に神を超えている事だとは知らない。
しかもこの世の全ての魔法はカンストして創造魔法もカンストしているのも知らないのも当然知らない。
異世界でチートは物語の定番だが度を越している。
きっと俺にチートの能力が備わっているに違いない・・・
とアキラ自身は小さな自信が満々だ。
実はその齟齬がこれから問題になる物語である。
伝説の魔法エクリーサが使えるしな!
「方角はっと」
木の棒を立て・・・手を離す。
カラン!
木が倒れる・・・そして
東の山の方角だ。
おもむろににアキラは
「サーチ!アイ!」と叫ぶ!
二人ともビックリして見ている・・
いやドン引きしてる。
何せ 両目が発光して光っているからだ。
「おおーやっぱり!見える!見える!」
!!見つけた!
脳内に位置情報が描き出される。
青く点が光る・・点吹き出しが出て
村娘 18歳 女 とある
他にと赤い点が結構あるので焦点をあてる・・・
赤い点はゴブリンだった。
奴らをまずは討伐しないとな!
と赤い点を睨む!
すると赤点が光りブルブル震えだす。
俺の視線が目を凝らすとビームになって遠くに見えるゴブリンの額にビームが貫通ていた。
?!!
「ええっーーー!」
青い点以外の赤い点が
皆・・ゴブリン死亡
ピコン!
ゴブリンナイト死亡
ゴブリンソーサラー死亡
その他・・
300以上の赤い点全部・・・
ゴブリン死亡。
討伐が終了した瞬間だった。
障害物無視の貫通ビームで全てが終わった。
あれ?あれー?!
本当マジ適当言ったら出来ちゃった。
みたいな?!
けど・・・
ちょっとやり過ぎた・・・かな?
・・・・
アキラはちょっと変な脇汗を流す。
サーチアイは多機能で優秀過ぎた。
アキラが創造魔法が発動し、しかも魔法自身が自己を獲得した超レア魔法の瞬間だった。
それが分かるのはずっと後の事で、今回はただ一瞬でゴブリン討伐は終わった。
それから
洞窟へ向かい3人は娘を助け出し解放した。
額に穴の空いたゴブリンの死骸が怖い。
恐々なんとかアキラは討伐部位で集めた。
ノリコと京香はブルって無理だった。
いろいろ洞窟を探索していると財宝を集めてる場所を見つけた。
思いのほか金銀財宝があった。
そこにあるはずもない日本でお馴染みのバックを見つける。
!?
ファスナーを開いて見ると中が虹色に輝いている。
「うーん ひょっとしてこれマジックバック???。」
装着してその辺の金貨を何枚か放り込む。
脳内に文字が浮かぶ。
装備
マジックバック(異世界無限仕様)
金貨 6枚
!!!!!
「おっーーーっー!! やった!」
俺の声に反応し寄ってくる。
「どしたの?」と二人が寄って来た。
「これを見てくれ!マジックバック!ゲットだ。!」
「えーいいな!ノリコも欲しいな!あった!」
「わたしも!」
なんと形は違うが二人にもマジックポーチをゲットした。
そしてみんなで手分けして金目になりそうな品をドンドン放り込む。
そして村に戻り娘を連れて帰った。
娘の両親や村長は大いに喜び
「まさか半日で娘を救い。ゴブリンまで討伐して下さるとは。」
皆驚いていた。
いや・・
村長にアキラはゴブリンの洞窟で金品を持って帰ったけどどうすれば良いのか聞いてみる
「ゴブリンの財宝は討伐者が所有権を有します。だから遠慮なく自分の物にして構いません・・・」
「それにこれは約束の報酬です。お受け取り下さい。」
「いや・・・ゴブリンの財宝が結構あったから良いよ」
!!!
「そう言う訳にいきません・・・受け取って貰わないと困ります」
村長は焦っている・・・
なんでも約束した報酬を1度でも渡さないと・・・
噂が立ち2度と他の冒険者から依頼を受けて貰わなくなる信用問題になるらしい・・・
そうゆう事なら貰う事にしよう。
契約を遂行したのだから当たり前なのだった。
財宝か多かったから気が引けてたが遠慮なく貰う事にした。
そして大勢村人達に感謝され見送りを受けてこの地去る・・・
相変わらず特急馬車は誰も乗っていない。
アキラ達はマジックバックの金銀財宝を確認しながら珍しい品々を見てノリコと京香も喜んでいる。
「これでしばらくはお金の心配をしなくて済みそうだ。」
「そうだね。アキ兄良かったね。」
「アーくんお陰だよ。この前も銀のお皿拾って来て助かったしね。」
こうして3人は2日後到着した特急馬車に乗り込む。
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馬車の中での出来事
この異世界は、現代過去の中世の時代と同程度と言える・・・
特急コダマ馬車は、最近出来たらしくそれまでは冒険者に依頼し自前の馬車や徒歩での移動が中心だった。
馬車の定期便を作るなんて画期的で異世界の人々は素晴らしいと褒め称え、世界中に急速に波及して行くのであった。
そして・・いずれ この世界も何百年後には魔法で動く新幹線や飛行機の様なものが飛ぶ時代が来るのだろうか。
歴史の観点から見ると面白い。
とアキラは二人に熱弁するが・・・
ノリコは髪の枝毛を探してる
京香は爪を綺麗に研いで夢中だ
誰も俺の話を聞いてない・・
「・・・・・・」
俺は諦め・・・
ため息をついてぼーっとする
馬車の中は割と暇なのだ。
そうだ昨日ゴブリン討伐の財宝で武器とか防具とかあったよね。と思い出す。
3人とも最初の村の初期装備のままなので小まめに武装を強化しないと。
腰にぶら下げたマジックバックを漁ってみてる。
確か武器とか防具もいくつあったなぁと探してみる。
片手剣(?????)
クロー(????)
杖(????)
はがねの剣やてつのツメやウッドの杖などちゃんと読める武器や防具の中?の武器があった。
前回 サーチアイで目からビームが出た失敗があるので・・・
今回は鑑定アイと小声で唱える
ピロン♪
ピロン♪
ピロン♪
えーと なになに?
デュランダールの剣(異世界聖剣)
攻撃力100✖️所有者のレベル
持ち主の力に比例して攻撃力が上がる
!!めっちゃええやん!
馬車の中で構える。
「おおっかっけえー!」
ちなみ今使ってる初期装備は?
銅の剣
攻撃力5
うわ!めっちゃ低!
「えー なになに?」
とノリコ
「それどうしたの?」
京香も興味深々で
2人は作業を中断して寄って来る。
「ポーチの整理してたらコレが出て来た。他にも強そうな武器あるぞ」
と2人の前に出す。
サラマンダークロー(精霊が宿る武闘家専用武器)
攻撃力1000+火属性
火属性に弱い魔獣に倍の攻撃力が発揮される
ミスリルの杖(魔力を増幅する杖)
魔法攻撃力1,200+魔法伝達率が良く詠唱時間が半分になる
ノリコがサラマンダーを持ち
「うわー やばーい」
京香がミスリルを
「これ 綺麗な杖!」
「なー だろぅ!なんか冒険者ぽっくなって来たよ」
「だよね アキ兄!」
「うんアーくんがんばろー!」
一通り盛り上がると2人はおもむろに自分のマジックバックに仕舞う。
!!!
えっ!
ノリコと京香はガールズトークで別の話で盛り上がっている・・・
あのーもしもし・・・
ノリコさん 京香さん・・・
「うん?どったの?アキ兄」
「なーに アーくん?」
「・・・2人とも武器装備しないの?・・・」
「え?」
何言ってるの的な面持ちで
「うん 今は銅のツメがあるしもったいないからコレがダメになった使うよ♪」
とノリコ
「そだねー 私もー木の杖あるしそれに綺麗な新品傷付くとイヤだしー」
と京香
!!!?
絶句する俺・・
「はぁー、あのね・・・」
攻撃力の高い武器の利点を懇切丁寧に説得して装備するように言うが、まるでピンとこない理解してない顔だ2人共・・・
「こんな新品でピカピカなのに傷付くのなんてもったいないから使う気にならないよ。」
とノリコに言われる始末・・・
「え?・・・!!?」
価値観の違いに愕然とするアキラ・・・
深い・・・深ーいため息を吐く
・・・
まあ・・・
考えて見たら今まで特に困った事がないし・・
2人の感覚は現代っ子ならではの考えなので異世界に馴染んで解ってくれるまで時間が掛かりそうだ。
前回使ったサーチアイはオーバーキルなのは認めるしこれだけでチートと言える・・・
大概サーチアイでなんとかなりそうな気がして来た。
説得しようとするも断念して辞めるアキラだった。
そうして俺もデュランダールの剣を無言でしまう。
ポーチに入るデュランダールの剣は何故か悲しそうな雰囲気だった。
「まっ!いいっか!」
気を取り直して・・
3人の中にある財宝とか防具を取り出しては見たりして楽しんで結局は皆マジックバックにしまうのであった。
そして今日も一日何事なく過ぎて行く。
物持ち良すぎだろ!
この日を境にアキラのマジックバックの武器や防具のコレクター癖が始まる。
大丈夫か?と何処から文書の終わり突然聞こえるナレーションが心配するのであった。
お次は・・・
ホッカイドゥ港編に突入
はてさて・・・御子神アキラとノリコと京香のチン道中。
どうなる事やら・・
次回もお楽しみに!
応援よろしくお願いします。^_^
R 15規制なかなか難しくついノリノリで描いては消しての毎日です。