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58 海に出港

誤字脱字がありましたらご連絡下さ行く。^_^

 青く澄んだ空と潮風がなびいて・・


 巨大な木造の帆船が一直線に海を切り裂き前へ前へと進む・・・


 帆船の帆が風船の様に膨らみ風がこの大きな船ごと前へ押し出す力となる・・・


「とっても気持ちいい風だね!アキ兄・・」


「ノリコあんまり船から顔出すなよ落ちるぞ!・・・」


 アキラの心配性が顔を出す


 他のみんなもあちこち海を眺めている・・・


 ザザザ・・


 先端が細くなり波を切り分け海飛沫が時折頬にあたる・・・



 さすがは異世界だ・・


 風魔法で船が進むとはな・・


「なるほど・・・」


 アキラの知識では・・


 この異世界の航海者たちもアキラの世界と同じで・・・


 海域ごと


 季節ごと


 時間帯ごとに


 水平線から出没する星の位置を記憶して


 頭の中にスターコンパス(星図)と海のイメージマップを描き現在地が把握しているのだ・・・


 それを頼りに海を渡っている



 この舟の船長はゴンザレス・バサークと言う


 アキラはこの船長を見つけてはあれこれ質問していつのまにかにゴン船長と仲良くなり色々教わった。


「おめぇさん・・はスジがいいな・・どうだ!船乗りにならねえか?」


 そのお陰で地図さえ有れば現在位置が判る様になったのはありがたい・・


「ゴン船長・・嬉しい申し出だけど・・・彼女達か許してくれないだろう」


 5人のパーティー仲間を見る


「ガハッハッハッ!モテる男は辛いのう!」


 海の男は荒くれが多いが・・・


 ノリコや京香やソフィア・・・


 それについ最近仲間になったはがりの聖女ことジャンヌ・ダルクに


 ちょっかいを出してビンタでみんなコマの様に回転しながら甲板に叩きつけられて・・


 それ以来誰もちょっかいを掛けなくなったのである・・・


 それ以来ノリコ達は船乗りのアイドルに変わったいった・・・


 甲板を歩いているとジャンヌが海を眺めていた・・・


 金髪のキラキラ光る髪がなびいて青い瞳で真っ直ぐ海の水平線を見ている・・・


 まさにどこから見ても聖女である


 たが・・・


 それは見た目だけである


 後ろから声を掛けとうとすると!


「はっ!やあっ!たあー!」


 突然!正拳突き!


 裏拳!


 カカト落とし蹴り!


 がアキラに飛んでくる


 !!!



「またかよ・・・」


 とアキラは本人はレベルを知らないが実はレベル1000億を越えている為か・・・


 攻撃の全てがスローモーションの様によく見える・・・


 その気になれば正拳突きの間にスローモーションの世界で1年間暮らせる程だかそんな事はせずとも躱せる程度の速さで対処するアキラ・・・


 カカト落としの時はジャンヌのパンツ丸見えな時だけ心持ちゆっくりとなるの男としての性だろう・・・


 軽く躱して・・・


「おいおい・・お前聖女だろ?カカト落としはどうかと思うぞ・・」


 !!


 はっとして・・・


「馬鹿!見たのね!変態!スケベ!私はジャンヌよ!お前じゃないわ!」


 スカートを押さえて顔を真っ赤にするジャンヌ


 見た目は聖女だがパーティーメンバーでダントツ凶暴だ


 何故か俺にだけ問答無用で攻撃してくるのだ・・・


「責任取って貰うけど!カラダは許しても心は許してもないからね!」


 ビシと指差すジャンヌ・・・


 フーランスからここまでずーっとこんな感じだ・・・


 しょうがない・・・


 今は船の上ここらでじっくりと話を聞いて見るとするか・・・



「いや・・・どっちも許すなよ!てか!責任ってあれ夢の出来事だよね!」


 アキラは総ツッコミを入れる


「そうよ!夢よ!私は聖女!神託は夢で見るの!未来に必ず起きる出来事なのよ!」


 ジャンヌはムキー!と拳の手をピンと伸ばして赤面する


「それって・・・予知夢って事か?」


 アキラはツッコミは入れるがいたって平常心だ・・・


「そうよ!あの夢のシーンが頭から離れないのよ!どうしてくれるのよ!」


 とアキラに詰め寄る


「どうしてと言われても・・ねえ・・そうか・・・予知夢なのか」


 とジーッとジャンヌを眺める・・


 !!!


 パッ!と下がり両腕で胸を隠すジャンヌ


「なっ!エッチ!今変な目で私を見たでしょう!舐める様な目で見ないでよね!フン!」


 腰に手を当てお冠なジャンヌ



「ジャンヌはフーランスの為に戦って来たんだろ?大丈夫なのか?」


 確か・・・


 教科書ではのちにイングランドで敗戦して捕まり火あぶりの刑で死ぬんだよな・・・




「・・・・」


 急に黙り込み大人しくなる・・・



「ジャンヌは影武者が何人もいるの戦死すれば直ぐに代わりが出てくるわ・・・」


「本物の私が処刑になるとは思っても見なかった・・・聖女で無くなった途端にポイだもの・・・もう・・・どうでも良くなったわ・・・」


 寂しそうに笑うジャンヌ


「ジャンヌ・・・は今でも聖女だ・・戻りたくなったらいつでもフーランスに返してやる・・」


 船の手すりにもたれアキラは言う・・


「ありがとう・・帰りたいけど死刑よ・・それはゴメンだわ」


「新しい神託が出たのよ・・それか貴方よ!従うわ」


「神託と言っても見ず知らずの男だぜ・・・抗わないのか?」


 ジッと瞳を見るアキラ・・


「それが正しい事なのよ・・・神は絶対よ」


 瞳を逸らさないジャンヌ・・・


 ・・・・


 どちらともなく見つめ合い近づくふたり・・・



「はい!ストップ!」


 とノリコが割って入る


「どうやら・・覚悟で出来ている様ね!ジャンヌっち!よろしくね!アキ兄の妹だけど血が繋がってないの・・・それで1番妻の予定のノリコだよ」


 明るくウインクするノリコ 


 ノリコの出現とあいさつに驚くジャンヌ


 !!


「ジャンヌさん・・・京香と言います幼なじみで2番妻です。よろしくお願いします。」


 丁寧にお辞儀する京香



「えっ?」


「こんにちは・・私はソフィア ヨーロピアン大陸の元魔王ヨジフ・スターリンの孫娘でアキラの3番妻です。よろしく」


「えっ!ええっ!」


「4番妻はキャロルと言うてな今用事で実家に帰省中でな・・ああ妾か?妾は龍族のクイーン・・ケイオスじゃ5番目の妻になる予定じゃ・・」


 幼女姿のケイオスが答える


「ちぃーす!オイラ!・・じゃなくて私は現在15歳で勇者やってます。6番の妻になる為花嫁修行中です・・ジャンヌお姉ちゃんがアキラ兄と結婚なら7番目だね・・・よろしくね!」


 !!!


 驚いていたが・・


「彼が相手なら当然ないことね・・皆様ジャンヌ・ダルクと申します・・・以後よろしくね」


 とノリコから順に握手をして行く・・


 とニッコリ微笑む・・


 どこから見ても聖女であった・・・




 こうして新たに聖女ジャンヌ・ダルクが仲間に加わり・・


 さらに賑やかになって行く・・・


 はてさて今後アキラ達はどうなって行くのでしょうか?


 次回をお楽しみに!












応援よろしくお願いします。^_^

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