表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
43/178

43 2組のAランクパーティーの行方

誤字脱字が有りましたらご連絡下さい。^_^



よろしくお願いします。

 最下層の小さい扉が開いて神話魔竜ステゴサウルス系幼体が一体出て来た・・



「レベル921・・・あり得ない!」


 セシール・フジグラン 聖女


 レベル112 20歳がレベル鑑定魔法で判明する・・・



 命拾いして・・・


 野宿で食事を終え順番に睡眠に入る・・・


 ここは洞窟内いつ襲われるか分からない為数時間おきに寝ずの焚き火の番をする・・・



 セシールの寝ずの番の時・・・


 あの時を思い返す・・・


 今までなんとか生きて来たが今日程


 死を意識した事は無かった2人の妹と共に死ぬのか?


 と絶望した事は初めての事だった・・


 焚き火の火のチロチロを見つめ


 まだ絶望の夢は覚めて無い事を強く実感する・・・



 小さい扉の奥を見てしまったからに他ならない



 得体の知れない神話級の魔物が沢山見えたのだ・・・



 絶望感が去らないのはそのせいなのだった。


 今日のつい数時間前まで自分は・・


 いや・・


 三姉妹は無敵だと信じていた自分が滑稽でならない・・


「ハッハッハ・・・」


 気が触れた様に笑い出す


 眠れずに無理やり寝ようと努力していたメンバーが!


 はっ!


 と飛び起きる・・・



 他のメンバーにも絶望感が染まって行く・・・



 みな魔力が尽きて微々たる回復出来ていない・・・



 女神の三姉妹の次女の


 カトリーヌ・フジグラン 女神官


 レベル109 17歳


 が姉のセシールを抱きしめ落ち着かせようとする・・・


「ハッハッハ・・・・うっグズッ!クッエーン・・・」


 姉の笑いから泣き声に変わる・・・


「姉さん・・・しっかり!大丈夫!」


 カトリーヌは涙を必死我慢して姉をなだめる・・


 三女のジェシカ・フジグラン 巫女


 レベル103 16歳


 が伝染したのだろう


「うっうあ・・・神さま」



 暁の鷲の中衛の


 ルーラ・イオン 黒魔道士


 レベル106 19歳


 は何も言えない・・・


 このメンバーの全員がただ1匹の魔竜のしかも幼体に・・・


 なす術も無く逃げるしかなかったのだから・・・


 リーダーのジャスティンも怯えてあの自信満々の姿は消え失せている・・・


 こんな時は女の私が・・・


 ナタリ・ユメタウン 白魔道士


 レベル107 19歳


 と目が合う・・・


 互いに頷き・・・


 2人でジャスティンを抱きしめ慰める・・



 ジャスティンはあの光景を思い出して震えが止まらない・・



 神話魔竜ステゴサウルス系幼体が一体出て来た・・・


 しかもレベル921


 その後の地面に埋まってる


 小さい扉から・・・


 いくつも出て来ている暗闇の影がうっすら見えた事を・・・



 絶望でしか無い・・・



 あれは魔法軍隊でようやく1匹を仕留める事の出来る化け物だ


 あれが大量発生したらもうこの世は終わりだ


 ジャスティンはそう確信した・・・


 全員怯えながら朝を迎えた。






「あ!いたいた!アキ兄!こっち!」


 明るい女の声が洞窟に響く・・


「本当だ!兄貴!」


 驚くべき事に子供の声も聞こえる・・


 スラリとした初期装備の銅の剣を腰に差した男が現れる・・・



 暁の鷲と女神の三姉妹のパーティーはアキラの装備を見て希望から絶望にふたたび突き落とされる・・・


「終わった・・・」


 ジャスティンは呟く・・・



 アキラは眠そうに頭をボリボリ掻いて話す・・


「えーと・・アンタが暁の鷲のリーダーのジャスティンさんにその仲間2名と女神の三姉妹のセシールさんと妹2人だよね?」


 と聞く


「それがどうした・・・」


 もう、やけくそでジャスティンが面倒くさそうに言う・・


 ここはまだ第4階層・・・


 Bランクでは厳しい階層


「あ!俺達Bランク探索パーティーです・・・ついでに救助に来ました。」


 アキラがあっけらかんと言う・・・


「フッ!」


 もう・・何もかも諦めたジャスティンは冷めた笑いをする・・・



 アキラは指をパチィンと鳴らす!


 すると一瞬意識が暗転するが直ぐにはっと目覚める!


 全員一緒の感覚だったのだろう・・・


 キョロキョロする


「この階段上がれば地上ですから・・後は自力でギルドまで行って下さい。それでは俺たちは探索の続きをやりますんで・・それじゃあ!」


 と指パッチン!して消えた・・


「なにをこんな時に冗談を・・・」


 とジャスティンが階段を見上げれば空が見える・・・



「う・・そ・・だ・・ろ!」


 目を疑うが他のメンバーが気付き歓喜の声を上げる!


「助かったよ!ジャスティン!」


 と黒と白の魔法師が喜ぶ・・



「セシールお姉さん!助かりました!」


 と次女と三女と呆然自失のセシールの手を取って手を繋ぎ飛び跳ねて喜ぶ・・・



 かくして暁の鷲パーティーと女神の三姉妹の2つのパーティーは文字通り助かった・・・


 ギルド商会まで自力でたどり着き今までの事を説明する・・


 神話の魔竜の幼体が出たと世界中で話題になった・・・


 それから一カ月経ってもアキラ達が洞窟から上がる事は無かった・・・



 ギルドはこの洞窟を出入り禁止にしてしまう・・・




 暁の鷲のパーティーと女神の三姉妹のパーティーが出入り禁止ななった洞窟の前に花束を添える・・・


「初期装備の冒険者よ・・安楽に眠れ」


 全員でお祈りをする・・



 そこへ通りかかった冒険者が声をかける


「どうしたんだ?誰か死んだのか?」


 ジャスティンの横に立ち聞く・・


 ジッと花を見つめ答える・・


「ああ・・俺達は彼らのおかげで助かった恩人さ・・」



「へー・・そうなんだ・・・あ!そうだ俺第一階層に忘れ物してさぁ・・それじゃあ!」


 と男は出入り禁止の柵を乗り越えて洞窟の中に入って行く・・・


 !!!


「え!?それじゃあ!?」


「え?!」」」」」


 聞き覚えの有るセリフに振り向くジャスティン達


 あの日のままのアキラが洞窟に入り・・・


 ゾロゾロとノリコや京香やソフィアやケイオスやキャロルやスイーツが後にお辞儀しながら入って行く・・


「ノリコ姉ちゃんズルいや!ステゴサウルスの成体をサクサクやっちゃって!」


 スイーツがブー垂れている


「アンタは幼体で十分!また一度に3匹しか倒せないでしょ!」


 ノリコは姉風を吹かせてまだスイーツに成体に手を出させないようだ・・


「4匹だよ!よ・ん・ひ・き!」


 12 歳の子供が言って通りすぎる・・





 唖然とする・・・


 暁の鷲と女神の三姉妹のパーティー達


「どうやら・・幽霊を見ている様だ帰って休もう」


 みんなでギルド商会の宿舎に泊まりに来た・・


 そこへ・・


 通り掛かった受付嬢が声をかける


「ジャスティンさん達を救出したパーティーが帰ってこられました。賞金を受け取り・・しばらく洞窟にこもりたいと言われるので許可しました。お会いになりませんでした?」


 その後洞窟からはいつまで経っても神話魔竜ステゴサウルス系幼体が出て来ないので・・・


 ジャスティン達の見間違いではと神話級魔竜の件は保留となりギルド商会では無かった事になっていた・・・






 洞窟の話しはまだまだ続く・・・


 次回をお楽しみに











応援よろしくお願いします。^_^






評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ