30 ルマニーア
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30ルマニーア
この地名何処かで聞いた事がある・・・
ノリコと京香も同じ事を思ったらしい、それはアキラ達の世界で言う所のルーマニアだと言う事
緯度は北海道と同じ位置にあり今は夏で非常に過ごしやすい・・
そしてこの世界と異世界はよく似ている地名もだ
アキラ達の世界ではドラキュラ伯爵が有名だ
ルーマニア南部のトランシルバニア地方にある「ブラン城」は、吸血鬼ドラキュラの居城のモデルとなった場所で
すれ違う旅人に聞いてみると「フラン城」と言うのがあり・・・
やはりドラゴンキュラなる城主が君臨しているらしい・・・
この街の住人は略してドラキュラ様と呼んでいるそうだ。
「なんか私達の世界のドラキュラとは少し違うね」
ノリコが言う
「それは映画のせいだよ。むしろこっちの方が史実に近いよ・・・ドラキュラの言葉の意味は小竜だった事だし」
京香は物知りだ
「それ・・俺も知ってる確か父親がドラゴン騎士団の団長だったって言われているしな」
アキラが答える
「そうね・・・ドラゴン騎士団の父親が生まれた長男にドラゴン・キュラと名付けキュラは小さいとか子供と言う意味で付けたのがドラキュラの由来なの」
京香が解説してくれる
「それがこっちの世界でも似たような事になってる異世界だろ・・なんか嫌な予感しかしないぜ」
ソフィアとキャロルとケイオスは民芸品店で品物を珍しそうに見て回っている隙にコッソリとアキラはノリコと京香の3人だけで話していた・・
この辺の住人は勤勉な人が多いせいか皆身なりもそこそこ良い服を着て生活を営んでいるが・・・あるひとつの事以外は至って普通に見える
そのひとつとは・・・
住人のすべてが口から牙を生やしている・・・
「すみません・・・俺達は東の国から海を越えて来たんだがここの住人はなんで口から牙を生やしているんだ?」
とアキラは通りかかった大人しそうな40代の男に聞いてみる
「牙?これかね?この街の生まれたみんなは全員牙を生やしているだっぺ・・・
むしろ牙のないあんた達の方がワシらからしたら珍しいぞな」
その男は親切の教えてくれた。
「牙無し族とワシらはあんた達をそう呼んでいるだぁ・・・結界張ってあるのによくここまで来れただなぁ?」
?
「結界?ってあったっけ?」
アキラはみんなに聞いてみる
ソフィア達はもう民芸品店から出て合流していた
「結界は確かにありました・・・アキラさんが先頭で歩いている森で結界を割って入りましたので難なく入れました。」
!!!
「え?俺が?!結界を割って入った感覚は全然無かったけどな・・みな知ってたの?」
アキラはみんなに聞いて見る
「うむ知っていた!今まで見た事も無い程強力な結界を張っている国にあんなにも堂々と入る尊大な人間を我は初めて見た!結界をいとも簡単に破るあるじ様は本当に頼もしいと思いながら後ろを付いて行った!」
と目を輝かせ!少し興奮気味で話すケイオス
「ケイオスさんに同じです・・キャロルちゃんもそうよね!」
「はい・・・さすがご主人様です」
自慢顔のソフィアとキャロルだった。
ノリコと京香はと言うと・・・
「私達は見えて無かったよね・・ノリコちゃん」
「だよね・・京香さん」
どうやら結界はこの異世界の住人にしか見えないのかも知れない・・・
「これからは結界があったら教えてね・・・」と苦笑するアキラ
!!!
「なんだって?おめぇらが結界を壊したのだべか?そら大変だべドラキュラ様にご報告しなければ!不法侵入で死刑だべ!」
!!!
「なんか不味い事になって来たな・・・皆行くぞ!」
アキラは駆け出す!
呑気に街を見て回る暇は無い一刻も早くここから離れなければ・・・
「おう!城に殴り込みに!」
ケイオスは何か勘違いしている様だ!
他の皆も楽しそうだ
緊張感がまったく無い!
黒い燕尾服を着て大きな牙を生やした十数人の集団が駆けてきた!
「そこの者達!待てい!」
先頭の男がコチラを指差して叫んでる・・
「いや!ちょっと急ぐのでご勘弁を!」
とアキラ達は足早に離れて行く
すると燕尾服の男達の背中から黒い羽が生えて来て一気に距離を詰めて囲まれてしまった。
「お前たちに聞きたい事がある!どの様にしてこの国に侵入して来た!」
・・・
どうやら逃げられそうにない・・・
「気が付いた時にはこの国に入ってたんだ・・・結界を壊すつもりは毛頭無かった!許してくれ!」
アキラはしょうがないので正直に言う
「嘘を付くな!この結界は神が貼った物だ!貴様のような人間に結果を破れるものか!」
!!!
えー!
マジ!ですか?!
なんて言えば信じて貰えるのか?
「困ったな・・・」
「あるじ様・・・ここは我が話そう!」
ズイ!と颯爽とアキラの前に出るケイオス!
「お!やれるか?じゃあ頼む!」
自信満々のケイオスのなら誤解を解いて円満にこの国から出られるかも知れないと期待をするアキラだった。
「フワッハハ!!小賢しいドラキュラ共よ!結界をいとも簡単に破壊するあるじ様の力を読めぬとは愚かな!万死に値する!この国モロとも・・・」
「何勝手に宣戦布告してんだよ!」
アキラはケイオスを後ろから頭に軽くチョップを見舞う
ケイオスはバタリと倒れ・・・
静かになる
倒れたケイオスは白目を剥いて口から泡を吹く
!
「あ!やべ!ケイオス!豪ヒール!」
軽く叩いただけなのにケイオスは瀕死状態になり慌てるアキラが回復魔法でケイオスを蘇生させる
倒れる前の状態に戻る・・・
この時ケイオスは超越ドラゴンとなる
レベル99だったのが100にランクアップする
!
「はっ!1万年前に亡くなった爺ドラゴンがまだこっちに来るのは早いから帰るのだと言われた!」
ケイオスは死の淵から戻って来れた。
「まったく!脳筋が過ぎるぞケイオス!下がれ!ちょっと期待した俺が馬鹿だったよ!」
下がれと言われてシュンとなりキャロルの所に行く・・・
「キャロル先輩・・」
とキャロルの薄い胸で泣くケイオス
「大丈夫なのです・・・ここはご主人様にお任せしましょう」
キャロルはケイオスの頭を撫でて慰める
「OK!わかった!抵抗はしない・・・そのドラキュラ伯爵さんの所で釈明するしか無さそうだ」
アキラは両手を万歳して抵抗しないと表面する
全員後手に鎖をかけれて魔法で封印される・・・
これで一切の魔法を発動出来なくなり連行されるアキラ達であった。
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18 禁改稿連絡が来てここから大幅に新規物語をアップしていきますのでよろしくお願いします。^_^