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03 Fランク 

誤字脱字がありましたらご連絡下さい。^_^




よろしくお願いします。

 小さな村の宿屋の一泊する。


 食堂で、俺はパンをちぎりビーフシチューにたっぷりつけてパン食べる。


 マジいける!美味しいと思いながら、前に座る冒険者が数人話しをしていた。


「噂によると魔王が謎の冒険者によって倒されたらしい。」


「ああ・・その話は私も聞いた・・なんでも一撃で倒したって話だ」


「それでよう、謎の冒険者ってのが勇者じゃないか?ってもっぱらの噂よ。」


「勇者ってあれか?伝承にある世界の危機に現れるってあれか?」


「おうよ!勇者を見つけた者はたんまり褒美を貰えるそうだ。」


「俺たちにもワンチャンありそうだな!」


「しかしこれで魔族の奴らは、大人しくしてくれるといいんだが・・・」


「そうだな・・・」


「しばらくは・・・こっちに攻めて来ないだろうな。」


 ・・・


 とそんな話しがヒソヒソと聞こえる


 ?


「ほう俺達以外に、魔王を倒せるヤツがこの世界にあるとはな・・・」


 アキラは異世界チートでなんとかなると楽観的だった。


 異世界に来て、レベルアップすれば倒せると思っていた、魔王が謎の冒険者によって倒されたのか・・・



「う〜ん。この異世界に来て、3日目だけど未だによくわからんなぁ・・・チート系?いや、のんびり系か?それともクラフト系か?・・・」




 実際には、アキラか魔王の頭に着地して、既に首を折って倒したと本人は全く気付いていない。




 ーーー




 3日前、俺とノリコと京香の3人はこの小さな村にたどり着いた。


 入ってすぐに宿屋があり食堂が併設されて意外にも人が沢山集まり賑わっていた。


 さらにその奥にギルド商会の受付もある。


 このギルド商会に数人の職員が働いていた。


 俺たちは無一文。


「あのー・・・」


 ギルド商会の受付の女性に聞くと。


「冒険者に入会こられました?説明をお聞きになりますか?」


「!?・・はいお願いします。」


 ・・・・


 おあつらえ向きにギルド商会があるので、なんとか加入に成功して、すぐにお金を稼ぎなんとか宿代だけでもなんとかしないと・・・


 野宿だけは避けたい。



 ギルド商会は世界中に有るらしく。


 受付の人の説明では日銭を稼ぐのにはもってこいの職業で何処でも推奨されているとの事だった。


 定職のある人でも副業としてほとんどの人が入会している。


「あのーなんとか宿代だけでも稼ぎたいのですが・・・」


「それでしたら簡単な薬草採取がおすすめです。初回のクエストをクリアすると金貨1枚ギルド商会から初回入会ボーナスが支給されます。頑張って下さい。」


「え!マジ!やった!」


 これで野宿は回避出来て俺たちは喜んだ。


 意気揚々として薬草採取に向かった。


 そこまでは良かった。




 薬草採取をしに行く先の村の村長からの依頼で古ぼけた屋敷の調査を頼まれるが、魔族と遭遇。


 ノリコと京香は危う命を落としかけた、なんとか逃げ出す事が出来た。


 冷や汗ものだった。


 逃げ出す前に古ぼけた屋敷に落ちていた銀色の皿を懐に入れ持って帰ったのが良かった。


 銀の皿でなんと金貨10枚


 日本円で10 万円ぐらいだろうか、


 なんとか野宿は避ける事が出来今に至る・・・






 隣りのオッサンが話しかけてくる・・・


「おめえランクはいくつだ?」


「ん?・・Fランクだ。冒険者になって3日めだ・・・Fランクになったばかりだ。」


 口を拭きながら答えアキラ


「薬草採取は駆け出し冒険者にとって大切な仕事だ。頑張れ・・」


 親しげに話すオッサンだ・・・


 後でわかったのだかこのギルドの長であった


「ありがとよう・・・オッサン!・・そうだ・・・俺達レベルもあげたいと思ってる何処かいいとこ無いか?」


 アキラも気楽に話す・・・



 隣りの席で魔王の話しは続く


「 そうそう その勇者ってのは美少女を2人連れたパーティーでよう!」


「美少女と来たか!本当か?」


「ああ 本当だ!知らんけど!」


「なんだそりゃ!知らんのか・・・」



 オッサンか気さくに談笑している。


 ギルド長のおっさんは薬草が大量に採取出来る場所を教えた。


「わかった・・ここから南に向かった先に古屋があるところだ・・・キャットウサギがいるがまあ・・・アンタなら問題ないだろう・・・」


 教わったアキラはわくわくしていた・・・


 リアルな冒険がこれから始まる・・・


 せっかくの異世界だ楽しもう。


 腰に下げた銅の剣を手に当てて呟く・・・



 そこへ美少女2人が宿屋の二階から降りて来た。


「アキ兄!」


「アーくん」


 美少女2人に腕を取られアキラはそのまんま外に出て行く。


 周りで魔王の話しをしていた冒険者達は


 え?と乾いた笑でシンとなる。


「まさか・・・な。」


 と皆 額のの汗を拭くのであった。






 今日は薬草採取で森に来た。

 依頼をドンドンこなさないとランクは上がらない仕組みだ。





 目の前にあった大石を何気に踏んづけた。


「あらら?!」


 なんだこの石すっげ柔らかいな!と驚き、よく見ると足跡がくっきり残っていた。



 そこへノリコが俺前に立つ


「アキ兄! 見て見て! 服を新調したんだよー!」


 と短いスカートの両端を摘まんでクルリとまわる。


「ぶっつー!」


 ふわりとスカートが浮き見えそうになる


「外でも中でもそうゆうのはやめなさい!」


 武闘家でミニスカートはマジヤバい。


 一応兄として注意しないとね。


 隣の京香がトントンと肩を叩く。


 今日はフード付きコートだ。


 京香も見て欲しいらしくクルリと回る・・・


「ぶっ!ぶっつー!」


 スカートから太腿が目に眩しい


 神官の服が胸元がV字カットで巨大マスカットが2つ並んで背徳感半端ない。


 犯罪だよ。



 目が限界動作で胸から下 上下と忙しい。


「京香さん・・・薬草取る時かがむと凄い事になってるよ!」


 アキラは視線を逸らしツッコミを入れる。


 いつもこの2人には精神力を削られる。



「二人とも綺麗なのは分かったから 真面目に薬草取ろうよー!」


 と走り出す。


 俺のピュアな反応でノリコと京香は嬉しそうだ。


 その拍子にさっき踏んづけた足跡の付いたバスケットボール程の大きな石を思いっきり蹴りを入れてしまう。


 ヤバい足折れたかも・・・


 と冷やりとした気持ちとは反対に空気の風船ボールを蹴った感じで、全然痛くなかった。


「はあれっ?」


 レベル1000億の蹴りは音速を超えて消える。


 音速の大石でも一応視界で確認出来る・・・


 現実味のない飛来でフッと視界から見えなくなる。



 まさに・・・


「なんじゃこりゃあ!」


 であった。


 額に生汗が伝う・・・


 冗談で人を蹴るのは止めようと、心に誓うアキラであった。





  驚きのギョッ!


 とした目をしていると・・・


「いやん♡アキ兄野獣の目感じちゃう!」


「アーくん♡の視線ゾクゾクする。エッチ!」


 二人はアキラを追いかける。


 なんだか2人の方が怖いよと逃げ出すアキラであった。





 途中 アキラは土下座して二人にまともな服を着てもらい。目的の場所に到着した。



 アキラは早くランクアップしたい!


 そして、俺チート万歳で魔王を倒す事を、夢見て大冒険の旅が始まる。



 一心不乱で薬草を取りまくるのであった。




 ノリコと京香は横で


 グラビアポーズで俺を悩殺しよう色々なポーズで俺に声をかけて誘惑して薬草取りの邪魔をする。



「アキ兄♡私達血が繋がってないから・・わかってるよね」


 おいおいそりゃそうだけど・・・


 俺の倫理観がそうさせないの!



 2人の悩殺ポーズに天使と悪魔の心が揺れる



 俺魔王討伐の前に自分の悪魔の心にやられそうだよ。



「よし!もう薬草だいたい取り尽くしたようたな。そろそろ帰ろう!」




 二人を抱き寄せ 夕陽に向かって・・・


「テレポート!」


 野宿は危険だ俺の貞操と心の悪魔に負けそうだ。


 何故かわからないが宿屋で寝る時は、二人は大人しくすぐに熟睡するのであった。


「歩き疲れたのだろうな。」


 と思っていたが2人は協定を結んでいた様だ。


 だいぶ後になって知った。








 その頃魔王城ではようやく次代の魔王が決まり就任式が行われていた。


「それでは、先代魔王様は勇者と勇敢に戦い敗れたため定めに則り、新時代の魔王を賛成多数で副魔王を新たな新魔王として認め、この世の全ての魔族は新魔王に忠誠を誓う事をここに宣言するものである。」


「新魔王様・・・玉座へ」


「うむ!」


 新魔王が玉座に座り



 その前に全ての魔族がザッー!片膝を付け忠誠のポーズを取る。


 総勢10万の魔族の集結はかなりの迫力がある。


 そしてあらたなる魔王が片腕を前に出し・・・


 演説をしようとした声を発する矢先。


 驚くべき事が発生した。


 !!!



 バッシューッン!


 音速で飛来した物体が・・・


 新魔王の頭を吹き飛ばし!


 肉片すらなく首から上を綺麗に放射線状に魔王の血が玉座の後ろに描かれたのである。


 周りの幹部達は衝撃波で倒れて起き上がれない!


 次第に状況が分かるにつれ・・・


 全ての魔族に恐怖が疾る!


 魔族はこの恐ろしさにトラウマになり永遠に語り継がれる。


 こんな事出来るのは勇者以外の人間には不可能だ!


 ヤツだ!


 勇者にスナイプ(狙撃)された!


 と・・・


「ヒェッー!!!」



 玉座に埋め込まれた弾石にくっきりとした足跡を見た


 女幹部は


「ひぃ! あれは!先代魔王が絶命した足跡と同じ形!」


 股間かジョロジョロ〜と漏らし


 腰が抜けて四つ這いで上段舞台から転げ落ちるのであった。


 この日全ての魔族が初期装備の銅の剣を腰に差した勇者に、全世界の魔族が恐怖した・・・




















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