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25 スパイ三姉妹

誤字脱字がありましたらご連絡下さい。^_^、



よろしくお願いします。

 それは丁度


 龍族のケイオスがアキラの配下になった頃・・・




 西側諸国連合情報局秘密情報部


 長官 ジャックー・リッパー


 通り名は・・・切り裂きジャックー


 から勇者暗殺の指令を受け


 3姉妹はドラゴーン・カオス・クイーンの根城にいた。


 ドデカイ穴が天井にパックリ空いた洞窟で


 その下には鳥が枝葉で巨大な巣みたいな物があった。


 鳥の巣は普通は枝や葉で出来ているがその巨大な巣はキラキラと輝いていた・・・


 よく見ると金銀財宝と装飾をちりばめられた珍しい武器や防具レアな武器や防具それに王冠や指輪ありとあらゆる高価なマジックアイテムなど。


 鳥の巣の様に置いてあった。


 恐らくこの財宝の巣で寝ていたのはドラゴンだと容易に想像出来た。



「大丈夫?エレナ姉さん・・」


「ええ・・大丈夫とまではいかないけど少しマシになったわナルタ。」


 次女のナルタは包帯を外すと患部にポジーヨンの薬草を精製した魔法薬をかける・・


 エレナの右腕の丁度・・・


 肘から欠損しているのだ。





「はい新しい包帯だよ。エレナ姉ちゃん」

 まだまだ甘えん坊で泣き虫のターニャが涙目で心配そう言う。


「それより・・・ナルタの方はどうなの?」


 腕に包帯を隣で巻くナルタの頬を空いた左手で撫でる。


「うん!大丈夫よ!エレナ姉さんに比べたらマシよ・・さっきターニャに包帯替えてもらったわ」


 と左目の包帯に手を当てるエレナ・・その手をナルタがそえる・・



 お互いを見つめ合う・・



 3人しかいない姉妹今までよく死なずに来れたものだ・・


 いつ誰が死んでもおかしくなかったスパイ養成所ではいつもキャロルがピンチの時助けてくれたあの子はもう此処には居ない・・



「エレナ姉さん・・キャロルが死んだなんて信じられないよ!」



 とキャロルと同い年のナルタが1番仲が良かった。



「私もよ!でも私達と同じ脳に魔法の自爆装置が埋め込まれて死ぬと反応が無くなるの・・本部にあるナビゲーターにはキャロルちやんの反応は無かったわそれがどういう事かわかるでしょ」


「キャロルさんが心の支えだっのに・・」


 とターニャがグズンと鼻声ですする・・



 エレナ達はロンバート・バートリー伯爵の狂人配下と激闘し敗れ命辛々ここまで落ち延びたのであった。



 狂人配下から逃れられたのはドラゴーン・カオス・クイーンが飛来し乱入して来て狂人配下との戦闘が始まったからだった・・


 その隙に逃げれたのだった・・・



 この狂人配下との戦闘の中でエレナは腕を切り落とされナルタは左目を縦にスパッと切られ失明していた。



 恐らく狂人配下は今頃はドラゴーンの攻撃を受け全滅は確定だろう。


 ドラゴーンに簡単に食われていたからそう思える。




 ドラゴーンに襲われない様に隠れながら

 ここまで来たのだ。


 逃げおおせたのは奇跡に近かった・・・


 今でも思い出すと震えが来る


 ドラゴーン・カオス・クイーンの住処と分かった時はもうお終いだと思ったが・・・



 この巣の中に籠もって3日経ってもドラゴーンは帰って来なかった・・・




 ここにはポジヨンの魔法薬や治療道具も金銀財宝のほかに腐る程あった。




 それもそのはずドラゴーン・カオス・クイーンは龍人に姿を変え・・さらに名もケイオスと変えアキラ達とそのまま旅だってしたまっていたからた。


 その事は3姉妹は知る由もない。




 この大量の財宝に見慣れないキラキラした巨大なお皿が鎮座していた。



 所々苔が張り付いてかなり昔からの物だと分かるがそれがなんなのか分からないでいた・・・



 アキラ達が見たら・・


「UFOじゃん!」と大喜びするだろう・・





 がもうアキラもケイオスも西のヨーロピアンに向かってもういない。




「あれは一体なんでしょうか?」


 とターニャ


 そう実は皆気になっていたのだ。



 おおよそこの異世界で魔法が主流で


 あんなキラキラした未知の金属の巨大な物体は初めて見る・・



 どこか異質でこの異世界で相容れないゾワリとする感覚がビンビン来るからだ。


 そう・・この異世界の魔法を操る者は直感がすぐれている・・


 直感であれはヤバイ物体と感じるのだった。



 ・・・・


 無言になる


 エレナとナルタはあえてその事に触れずにいたからだ。



 エレナはリーダーである。


 姉妹を危険に晒す事はなるべく回避したい。


 しかも負傷して完全回復が見込めないこの状態では対処が死に直結するからだ。


 せめて伝説の回復魔法エクリーサが有れば自分はともかく次女のナルタの可愛かったあの目を治して上げられるのに・・


 とありもしない伝説魔法を欲しいと願う・・・





 この得体の知れない物体はなんなのか・・考える


「これはもしや・・・人間が時折り言っている神の乗り物では?」


 とナルタが言う


「私も同意見よ・・・用心しながら向こう側に行ってみましょう」


 エリナ達は武器を構え移動する・・





 その奇妙な物体の反対側に恐る恐る来ると・・・


 この物体の扉が開いていた・・



 扉の中は緑や黄色や赤いは光が明滅していた。


 まるで想像も出来ない物体は生き物の様だ。


「いい事!私に何かあったら即座に2人とも逃げるのよ!」


「そんな!」


「イヤ!」


 と2人は嫌がる


「大丈夫!無茶はしないし私もにげるから・」


 分かったと渋々うなずく2人・・


 恐る恐る中のエレナは入って行く






 中は思った程広くは無い・・


 一歩入ったところで・・・



 周りの財宝が崩れ・・・


 ガチャ!


「ビック!」


 皆蜘蛛の子散らす様に皆逃げ出す!



 近くの岩陰から・・


 3人はそろりそろりと顔を出す・・・



 姉妹は目配せして・・・


 また爪先歩きで忍び足で近寄る




 中に入っる・・・


 何やらわけのわからない造形が天井壁と連なっている。



 丁度中央の場所に辿り着くと・・


 そこにはガラス中に赤ちゃんが浮いていた。


 しかも動いている・・・



 生きているのだ。


 人間の赤ちゃんの様だが手足にウコロが付いている。



 金色の髪の毛がもうふさふさとしている。



「どうしてここに赤ちゃんが・・」



 何故この様な所に赤子がいるのか不明だが・・・


 この無垢なか弱い小さな生命体が一生懸命生きようとしている姿に心を打たれる。


 そしてエリナは運命的な物を感じる。


 後で思えば腕の欠損や次女の失明だし三女はまだまだ子供だ。


 いろいろ人生詰んでいる・・


 この子といる事で希望が芽生えのでは無いかそう思えたのである。



 片腕でしっかり抱いて・・・


 奇妙な物体から抱きしめ一歩一歩ゆっくり・・


 うっくんと指を吸ってスヤスヤ寝ている赤ちゃんを2人の妹達に見せる・・


「・・・・」


「・・・・」


 2人は不思議な生き物を見る様で無言で・・・



 ぷにぷにした・・


 手や足


 ホッペに触る・・・


 その赤ちゃんのしぐさに・・


 3人姉妹はキュン!♡


「可愛いい♡・・・」


 と声が重なる・・・


 しばらく・・いやかなり


 周りの事を忘れてきゃっきゃっ!していた。



 すると突然!


 不思議な物体が動きだす。



「タンサ・タイムマシン!ハヤブサイチゴウ(はやぶさ1号)・・・ミッションコンプリート!ユウシャ(勇者)ノカミノケサイボウ(細胞)ヲコンチュウガタロホットニテ(昆虫型ロボットにて)サイシュ二セイコウ(採取にに成功)キュウソクバイヨウ(急速培養)ニテクローンヨウタイヲサクセイ(クローン幼体を作製)!・・・サイシュウシークエンス!ハツドウ(発動)!タイムマシンニヨル・・クローンヨウタイノ(クローン幼体の)・・・タイムジャンプニヨル・・・キンカン(帰還)・・・ジッケン(実験)ヲオコナイマス・・・」



 ブーッ!ブーッ!ブーッ!



 警報の様な音量で扉が閉まり・・・



 ガラガラ!と奇妙な物体は


 浮き上がり・・・


 虹色に輝くと!


 音もなく!


 スッ!


 と消える!



 後に青い稲光が周囲に走る!




 あっという間の出来事であった。



 3人は突然の出来事にボーセンと佇むだけであった。



 突然の大きな音にびくともしなかった赤ちゃんはいずれ大物になる予感が3姉妹はした。


「この子凄いよ!」


「将来イケメンになるよ!きっと!」


「オチンチン初めてみた!可愛い!」



 すでに親バカが始まった事に気付いていない3人姉妹であった。


 ふと赤ちゃんの腕に札が巻き付けてあり何を書いているか読めない・・・


 裏側にはコチラの世界の文字だった


「アキラ」とだけ書いてあった。


 それは当然だったアキラの元いた世界の日本語だったからだ・・・


 そこには「勇者クローンによるタイムジャンプ実験体」






 はてさて・・


 負傷を負った3人姉妹と赤ちゃんの運命は・・・



 スパイで未婚の3人姉妹の育児珍道中が始まるのであった。ナレーション




 この続きは・・・


 しばらく経ってからのお楽しみに!









応援よろしくお願いします。^_^





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