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176 天界編 驚愕

誤字脱字があれば連絡お願いします。^_^



 

「すみません。遅くなってしまって・・・」


 アキラ並びにノリコ、京香、ソフィア、キャロル、ケイオス、スイーツ、ジャンヌ、アテナが揃う・・・


 そこへ


 シヴァー教頭がアキラの元へ歩み寄る。


「ああ・・遅かったね。」


 とアキラ達を見回して答える。


 とノリコが


「変態さんを撃退して遅くなりました!」


「変態!!!!!?・・・」


 ジヴァーは一瞬ピタリと止まり・・・


 しばらくして再び歩き出す。


 その間ノリコが・・・


 手を挙げて皆の代表で詳細を説明する。


 とにかくだだっ広い会場で・・・


「ふむふむ・・・なるほどそんな事が・・・わかりました。ではこちらへ・・・』


 ノリコの報告を聞いたジヴァー教頭は思案しながら言い・・・


『早速釣れたか・・・』


 実は配下の者から連絡が来ており

 天界の初めての出来事。


 魔界の魔物どもがこんな絶好期に手を出さない事ないだろうと睨んでいた・・・


 内心とは裏腹に温厚な笑顔で・・・


 動揺な表情はつゆほど程見せない。


 シヴァー教頭は流石ではある。


「では・・・会場部案内しましょう。こちらに着いて来たてください。」


 哀れ・・・


 伝説の神殺し


 ファントム・・・


 ただの変態として捕縛される。


 アキラを暗殺対象にした結果。


 アキラの効かないスキルが発動する・・・


 ファントムの透明化の呪いが効かなくなり・・・


 本来の人生初めての身体が露わになる。


 そして・・・


 魔界の幹部のエリートがアキラ達に撃退され捕まった。


 コレは天界始まっての快挙だ・・・


 今の今まで数々神殺しを続けて大勢の神が暗殺されて来た。


 それが・・・


 アキラからすれば変態でアッサリ撃退捕縛した事にこれほど驚く事は初めてだった。


 ティアマト神により使われて来たアキラはどれ程の者か・・・


 会うまではさほど期待していなかったが・・・


 コレ程とは・・・


 今牢獄にぶち込まれていると緊急神話で連絡があった。


 シヴァー教頭の知神も何人も殺されて来たから内心穏やかでは無いが並外れた胆力で表情には出ない。



『後でファントムの正体をじっくり拝むとしよう。』


 コレで仲間を弔う事ができそうだ・・・


 と感慨にふける。


 そして改めてシヴァー教頭は、この少年の桁外れの持ってる何かの現象に感嘆するであった。


 ビシュヌ校長まで案内する・・・


 シヴァー教頭は戦友のビシュヌ校長の額から汗が流れるのを見過ごさない。


『!!!』


 やはり自分とほぼ同じ事を思っているのだろう・・・


「ビシュヌ校長・・・では後をお願いします。」


 慇懃に引き継ぐ・・・


「うむ・・・皆お待ちかねのだ・・・神水進の場所まで案内しよう。着いて来なさい。」


 こうして神児学園2年の各委員長と魔児学園2年の各委員長が相対する場所へ連れて行く。


 現れたアキラに神児学園と魔児学園の委員長達に緊張が走る・・・


 ビシュヌ校長は内心


『愉快愉快・・・完全にアキラにびびっとる様じゃのう・・・』


 とアキラの後を着いて来る他の者に言う。


「ああ・・・神水式はアキラ君のみだ・・・ノリコ君達はここで待機しててくれ・・・」


「えー!そばにいちゃダメなんですかー!?」


 ノリコが少し不満を漏らすように言う。


 他の皆も不満タラタラだった。



「すまんな・・・神水式はすぐ終わるそれまでの辛抱だ。我慢してくれ・・・」


 温厚な面持ちでノリコ達を宥めすかす。


 そうしてやっと納得して


「わかりました・・・」」」」



 とビシュヌ校長に説得され不承不承待機する事に・・・



 この先の崖の下はマグマがドロドロと蠢いており・・・


 崖の上の中央はかなり広く中心に丸い土台があり、その前に長四角のプレートが丁度アキラの胸の高さに立っている。



 そしてプレートには細かな紋様が刻まれているが何語なのかわからない。


 アキラは不思議な感覚を覚える。


『ここは天界なのに何故か天界と魔界の両方が混在している場所の様にみえるなぁ』


 と心の中で呟く・・・




 この中心地まで案内されたアキラを軸に東に神児学園。


 西に魔児学園の戦艦がそれぞれ対峙している。


 チラッと見覚えのある姿。


 アンドロメダー委員長が分神ヘビィークルーザーの戦艦が見えて


 アキラは目が合い


 にこやかに手を振る


「!!!! ///// ・・・」


 アンドロメダーはアキラに手を振られてグラリと体勢を少し揺らしソッポを向く・・・



 赤面するアンドロメダーを珍しくそうに神児学園の委員長が・・・


「おや?・・・」


 と初めて見せる戸惑いの行動のアンドロメダーに・・・


 ディモスは


『けっ!やられたな・・・』


 と直感をはたらかせるのだった。


 プロナテウスと


 ペルセウーズのニ神は


 事の真相を直に見て知っている。


 ニマニマしている・・・




 手を振った後、振り返りビシュヌ校長を見る。


「さあ  その始まりのプレートに力を示すが良い・・・さすれば水神式の道が開かれるであろう・・・」


 言い終わると一歩一歩と下がっていく・・・


「始まりのプレート?」


 後ろに歩きながら答えるビシュヌ校長


「さよう 我々の遠い神々すら知らない。謎のプレート。いつからか何のためにあるのか皆知らないのだよ。だがそのプレートには不思議な力があり、偶然か必然かわからぬが・・・力を示す事で召艦が出来るようになったのだ。依頼こうして神水式なる儀式になっのだよ。」


「へえーそうなんだ・・・それじゃあ・・・ここで召艦と言えばよいのですね。」


 アキラは訊ねる・・・


「示す力は様々・・・過去にそれで召艦したのも多いがそれが正しいとは限らないのだよ・・・心のままに示すのだ。・・・まぁ頑張ってくれたまえ。」


 と後ろ歩きを止めずに遠のいて行く・・・


「ちなみにそのプレートは不破壊のプレートだから全力で叩いても蹴っても壊れないから安心して全力で力をぶつけなさい・・・ではでは・・・ 」


 ぽつんと取り残されるアキラ。


「なにが “ではでは” だよ・・・はぁ・・・やれやれ・・・何をどうすれば良いのかさっぱりだよ・・・」


 ため息混じりに独り言を言う。


 改めてよく見る・・・


 ふむふむ



 目の前に細長い黒っぽいプレートが地面突き刺さってるって感じかなぁ?


 文字は全然読めない


『まっ!とりあえずやってみるか・・・』



 アキラは腹を決めてゆっくりと言葉を発する。



「しょーかん!!(召艦)」



 両の手を前に突き出しそれっぽく唱えてみる・・・



 シーーーーん


 あれぇ〜


 ダメなの?・・・


 う〜ん


 それじゃあ・・・


 今度は早口で


「召喚!」


 シーーーーーん


 ガックリ・・・



 ナーンか他になかったかなぁ・・・



「召艦・・・召艦!召艦!召艦!」



 いろいろとポーズはとってはみるものの何の反応も無し・・・



 う〜んこまったなぁ・・・


 神児学園と魔児学園の委員長勢揃いで固唾を飲んで静観している。



 いや待てよ・・・大体この謎のプレートになんで力を示す?


 意味分からん・・・


 途方に暮れたアキラがビシュヌ校長と共に居るノリコ達を振り返り見ると・・・


 もっと・・・なにかをやれ


 と謎のジェスチャーで皆んなが身振り手振りでサインを送って来る。


 ビシュヌ校長とシヴァー教頭は腕を組んで二人してアゴでほれやれと指示を出している・・・



 アキラはさしたる変化を示さない謎のプレートに不満に段々腹が立って来た・・・


 さっきビシュヌ校長が何しても壊れないから全力で叩いてもいいよ的な事言ってたなぁ・・・


『ヨシ!全力でぶっ叩いてみよう!』


 アキラは決断しておもむろに近づいて全力全開の力任せにプレートの頭の部分を右の拳を甲の部分で叩きつけた!


『ええい!ままよ!!』


 と


「ふん!」



 プレートの頭の部分が叩きつけた。



 黒い紋様の入った長細いプレートが!


 ズボッ!!!


 地面にめり込んで見えなくなった!


「えっ!!!!!!!」」」」


 その神水式に集まる全ての皆があり得ない出来事に頭が真っ白になる・・・


「ええ!!!ちょっと!!!!マジか!!!!嘘!!!!あり得ない!!!!」」」」」」」」


 神児学園と魔児学園の委員長らが絶叫する!


「なに!!!!????」


 流石のビシュヌ校長とシヴァー教頭もコレには驚く!


 なにせ壊れるはずがないと言われていたプレート


 これまで歴代の神や魔族がどうやっても破壊出来なかった事が・・・


 何もかもイレギュラーなアキラが・・・


 やった出来事。


 いやってしまった出来事ただ・・・ただ踊るばかりだった。



 めり込んで見えなくなったプレートの穴から虹色の光の粒子が噴き出て天高く噴出する!!!


『不破壊の代物って言われたけどそんな感じはぶっ叩いて見てそんな事無かったけど・・・あーーー・・・どうしよう?弁償とか言われるのかなぁ・・・ヤバっ!」


 噴き出る虹の粒子を見ながらぼんやりそんな事考えるアキラ。


「はははは・・・・」


 呆然乾いた笑でアキラは立ち尽くすのだった。



 はてさて・・・


 神水式の象徴の歴代しある大切な天界の遺物を破壊してしまうアキラ・・・


 事後どうなるのか・・・


 次回も楽しみに

高評価の欄がありましたら高評価よろしくお願いします。


今後の作品に対するモチベーションアップになりますので是非ともよろしくお願いします。^_^

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