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174 天界編 アテナの苦悩

誤字脱字がありましたらご連絡よろしくお願いします。^_^


また執筆を再開しますのでお楽しみに。

 

 時はさかのぼり・・・


 今は神水式の前日の夜。


 わたし達は2年に進級し


 神泊用の宿を丸ごと当てがわれた。


 今日から神設した25HRが出来それに伴って新たな25HRの委員長の拠点とし急遽改装された。


『アキラさんは超豪華ホテルだなどわけのわからない事を言っていました。』


 なに?超豪華ホテル?

 超豪華はわかるのだけれど初めて聞くホテルとは何を意味するのか・・・


 今度問いただせばなるまい。


 たしかアテナの見習神にはもったいないぐらいの暮らしが出来る豪華な部屋なのは理解できた。


 ホテルとはそう言う意味なのかもしれない・・・


 内心でそんな事を考えながら・・・


 今日も定時報告をティアマト小級神に今まで起きた出来事を報告する。


 今日の報告は主に神水式の神事に参加しアキラさん自身がこの祭りの主役で今後が決まる大事な行事になると・・・


『そうわかったわ・・・天界には既にいたるところに魔族が神と偽り天界の破壊工作を企んでいるわ・・・今は大人しくしているけど奴らはこの神事で学園の最も権威ある習わしを妨害してくるのは間違い無いわ・・・アテナは裏で暗躍する神になりすました魔族の妨害があったら対処しもしもしの時は救援を呼ぶ事。わかったわね。』


 軽く握っり耳たぶを摘んだ格好でアテナは『了解いたしました』と返信をして通信を切った・・・


 報告書と持った鳥の羽ペンを放り出し・・・



「はぁーーーーーっ!」


 報告が終わり重厚な煌びやかな机の上にドカッーと半身をうつ伏せる。


 後ろには3人がゆうに寝れる豪華ベットがある今日も疲れたもう寝よう。



 ちょっと数日前までは天界最下層の見習神で働いていた・・・


 何万と在籍する見習神の中で順調に出世して地区リーダーまで登り順風満帆とまではいかないが見習いの中間管理職に昇級し地道に頑張っていた頃が懐かしい・・・


 あの頃がいかに平和だったか・・・


 裏の天界で魔族が暗躍してティアマト小級神率いる裏組織がなりすました魔族を闇に葬って来た事。


 そして今まさに自分がその裏組織の一員で動いているが今だ現実味が湧かない


「あぁー!なんなのよもう!事が大き過ぎ!元見習神が対処できる訳ないじゃないですかー!あぁー・・・」


 ため息がさらに魂が口から抜け出るような苦悩がアテナを襲う。


 事の元凶はあの人・・・


 いつも飄々としてどんな上級の神の前でも堂々としてる。


 わたしなら・・・


 もう何回チビったことか・・・


 あっ!これは内緒!


 乙女の秘密。


 絶対誰に知られてはいけない。


 しかし


 あのアキラという異世界から来た少年・・・


 絶対に来る事が出来ない天界にひょっこりあらわれて・・・


 天界暮らしの下っ端の神の端くれでも信じ難い事が何度も起きている!


 見習神の役職でも16のランクが有り1つ昇格するのも何十年いや数百年かかるのだ。


 それを乗り越えてようやく小級神のランクへの挑戦がそこから始まる。


 まだその上に上が有り途方もない事がわかる。


 それをあの人間は・・・


 数日でティアマト小級神の庇護を得て超がつくエリート集団の神児学園にまで転校生として入学してしまう。


 そんなアキラさんに恐れさえ感じる・・・


 そしてそんな転校生に神児学園の委員長は元より魔児学園の委員長らに興味と畏怖を感じているフシもあり・・・


 天界始まって以来の神児学園と魔児学園2年合同参加の大神水式となっのである。


 あらゆる方面で注目を浴びて正に時の風雲児だ。


 一部ではあるが神隠れしたゼウスの再来とまで囁かれる程だ。


 それに比べてわたしは・・・


 自分はこんなに努力しているのに・・・


 努力を微塵に感じられないアキラにそんな大物的な人物には感じられなかった。


 一言で言えば女たらし・・・?


 男神にも軽薄な女神垂らしは沢山いる。


 それとは少し違う・・・


 いや全く異質の女属性垂らし?


 と言うべきか・・・


 現に今でもノリコ 京香 ソフィア ケイオス キャロル スイーツ ジャンヌさん達がアキラに心酔しきって皆アキラしか見えていないように思う。


 わたし?!


 わたしは心酔していない!


 絶対だ!


 心酔してなるものか!


 右手をグッと握りしめて


 心に違う・・・


 これだけは負けない・・・


 何故だかよくわからない勝利感で不敵な笑いが起こるアテナ。


「ふふふ・・・・ふふふ・・・ははははは・・・わたしは負けていない!勝っている!」


 いつのまにかもよおしたようで思考とは別に体は部屋を出てトイレに向かっている。


「なにに勝ってるの?」


 突然!


 耳元で声が聞こえ!


 ドッキーーーン!!


 と心臓が跳ね返る!


「ギャー!!!」


 アテナは声の主に驚きペタリとつま先が糊でもくっついたように身体が90度の角度にヘニャリと尻餅をつく。


「あー ごめん驚かせちゃった?歩いてると丁度アテナが部屋から出て来たんで話しかけても反応無くて・・・」


 アキラは頭に手をやり済まなそうに言う。


 あんぐりとアキラを見つめるもまだドキドキが止まらない!


 いつから?


 聞かれてた?


 心の声が出てたの?


 ティアマトの報告はアキラさんには内緒バレるとティアマト小級神様に怒られる!


 でも多分大丈夫!


 あでも大丈夫じゃない


 アキラさんに心酔していないのくだりの話しだし・・・


 やだ頭に手を当ててる仕草なんか・・・素敵


 違う!違うそういう事じゃ無くてぇ!


 思考が高速回転して尽きない。


 アウアウしか声に出ない


「やっと気付いてくれたけど・・・ほんとごめん。」


 とペタリと座ったアテナに手を差し伸べる。


 自然な労わりが感じる・・・


 差し伸べるた手。


 つい咄嗟に手を掴みヒョイと立ち上がらせてくれた・・・


「大丈夫?怪我してない?」


 心配そうに見るアキラ。


「大丈夫です。少し驚いてオーバーに倒れただけですから・・・」


『なんだろう・・・心に染み渡る様な安心感』


 不思議な気持ちに戸惑うアテナ


「そう・・・なら良かった。明日は早いから早めに休まないとな。じゃあまた明日ね。おやすみ」


 まだなんとなく離れたくない気持ちが湧き起こる。


 おやすなさいと言えばサッサと寝れるのに・・・


「そうですね。明日は神水式ですね。アキラさん凄いですね。」


 と言ってしまうわたし・・・


「あぁ・・・それね。俺は天界暮らししてないからピンと来ないけどそんなに神水式って凄いの?」


 言われてみればそうだ・・・


 人間には無縁で


 何故か納得するアテナ


「凄いって言葉でおさまらないくらい凄いです!古来神も魔族もこの神水式。魔族は魔水式とも言いますが分神召艦が出来て初めて真の神魔と認められるのですからこれほど名誉な事は無いです。」


「ふ〜ん。そっか・・・じゃあ明日は名誉に恥じない様に頑張らなきゃな・・・教えてくれてありがとう。」


 ありがとう・・・


 なに?この心に染み渡るフレーズ。


 天界では皆神当たり前なのでありがとうの言葉ひ死語になって久しい。


「てへへへ・・・」


 カラダ中がムズムズする初めての感覚を抑えなれない・・・


 カラダが勝手にクネクネしてしまう。


「それじゃあ・・・」


 とアキラはもう寝ようとおやすみを言おうとすると


「あの・・・!」


 引っ張られる!


「えっ!」


 手を差し伸べた手がまだ繋がったままだった。


 まだ手を繋いでた事に驚くと同時に引っ張られて2度驚く。


「どうしたの?」


「えとあのですね・・・もう一回お願いします。」


「え?何を?」


 アテナが何を言っているのか見当もつかない・・・


 ???


「ぁ・・・りがとうってもう一度言ってくださいますか?」


 ああさっきの続きの事ね。


 もう話しが終わってると思ったので言われるまで分からなかった。


「わかった。・・・ありがとう。」


「でへっ・・・」


 繋いだ手を横にブランブラン振りながら頬を染めてクネクネしながら喜んでいる・・・


 ここでアキラ視点に変わる・・・


 のはわかるが・・・


 少し喜び過ぎでは?


 とドン引きするアキラだった、。


 だけど・・・


「クスッ・・・」


 いつもは冷静で冷淡に見えるが心の中では喜怒哀楽が凄い事になって時折見せる思考中にそれが表に全開に出てしまう女神様の様だね。


 面白い子だなぁ・・・


 アテナの素の発見で微笑ましいと感じるアキラだった。


 そして


 あの後20回ぐらい『ありがとう』


 ってしつこく言わされるとは夢にも思わなかったが・・・


 どうやら・・・


 天界のアテナだけなのかわからないが・・・


 この『ありがとう』は女神にとって猫のまたたびの様にクネクネに喜ぶ言葉らしいとわかった。


 それほど反応されると言う事は・・・


 天界とは天界そのものがブラック企業なのでは?と疑念を持ったのだった。



 後日談で・・・


 翌日からアテナは重度の世話好き女神に変身する。


 俺に世話するたんびに・・・


 キラキラする目で


 とある言葉を言うまで見つめらのだ。


 本人に言えないけどなんだかちょっと怖いと感じるアキラだった。






 そして夜を迎え・・・


 朝になる頃


 何者かによる襲撃で


 アキラ暗殺計画が始動した。


 いったい誰かなんの目的でそれは行われるのか・・・


 次回も楽しみに。
















高評価の欄がありましたら高評価よろしくお願いします。^_^


今後の作品に対するモチベーションアップになりますのでよろしくお願いします。^_^

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