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172 天界編 儀式

誤字脱字がありまたらご連絡よろしくお願いします。

^_^



 

「神水式?・・・」



 それは昨日登校時に校長室に寄るように言われて来た。


 もう3度目?・・・いや4度目だったか?


 豪華絢爛たる立派部屋も最初は圧倒されてたが・・・


 慣れてきた。


 部屋は部屋だ。


 校長からソファーに座るなり・・・


「あの後アンドロメダー委員長に決闘を申し込まれて戦ったんだってね。」


 ニンマリ笑うビシュヌ校長。


 全盛期は最強神と言われ・・・


 かつては世界を3歩で一周すると恐れられていた人・・・


 いや神だけの事はある。


 楽しそうだ。


 生粋のバトル狂なのはニンマリ顔でよくわかった。


「え〜と・・・まあそんなとこです。」


 と曖昧に答える。


 アキラは踊りを見てたら何らやアンドロメダーさん。


 謎の負け宣言。


 意味不明バトルの認識すら無かったアキラは・・・


 はいそうですとは言えない。


「若いっていいですね・・・ここのところ皆行き詰まってたからアキラ君が来てくれたお陰で学校の雰囲気が活発になって良い事です。」


 若い事の何処か良いのか? 

 活発がどうして良いのか?


 理解に苦しむアキラであった。


 アキラは楽しい学生生活を送りたいだけなのに・・・


 それは望めそうも無いのか・・・


 内心ため息を吐きながら


「そ・・・それで様と言うのは何でしょか?」


 何やら納得顔のビシュヌ校長にアキラは尋ねる。


 それで答えたのが冒頭の神水式だ。


「神水式?・・・」


「2年生になると自分の船を持つ事が出来る・・・」


 ビシュヌ校長は両手を組み顎に乗せてゆっくり話す。


「???えーっと」


「まあ・・・君は天界初の転校生たがら知らないのは無理がないか・・・」



「えーっと・・・その・・・すみません。」


 事実初めて聞く事なので知らなくて謝るしか無い・・・


「なに気にしなくて良いよ。」


「ハイ!それって私達も船とやらを持てますか?」


 ノリコが手を挙げて目を爛々と輝かせて質問する。



「それは未だ何とも言えないが難しいかも知れないね。神水式は委員長だけの特権だからね。」


 アキラを見てビシュヌ校長はノリコを再び見る。


「特権!!アニ兄だけの!?凄いね!アキ兄が手に入れた船私も乗りたい!乗せてね!」


 ノリコが興奮気味に答える。


 他のメンバーもそれぞれに喜ぶ。


「あの2組のアンドロメダーさんが乗って帰った船は軍艦の様でしたね。」


 京子も思い出しながら答える。


「軍艦とな?あれは鉄の塊でないか?水に浮くとは思んが・・・」


 ケイオスは異世界常識で沈むと思ってるのだろう・・・


「どこでその船を買えば良いのでしょうか?」


 ソフィアが疑問を呈する。


 その疑問にビシュヌ校長が答えた。


「それは買うに及ばないよ。儀式に則って行えば降臨して来る筈だ・・・わからないが・・・多分。」


 珍しく歯切れの悪いビシュヌ校長に・・・


 天界に来てひょなん事から仲間になった天界の事情に明るいアテナが聞き逃さない。


「多分とは・・・絶対ではないのですね?」


「そうだ・・・なにぶん転校生が神水式を取り行うのは初めての事たがらね。召艦出来るかも知れないし・・・出来ないかも知れない。結論を言えばやってみなければわからないと言うのか本当のところだよ。」


 ビシュヌ校長は声を落として正直に答える。


 こと元・・・


 世界最強神でもわからない事があるのだろう・・・


 ・・・・


 場が静まる・・・


 アキラは行事があるのでビシュヌ校長としてはやる一択しか無いが何の保証も無いが・・・


 やる方向。


 いや決定してるので参加する様にとの事を言いたいのだろう。


 ・・・


 理解したアキラは


「どうなるか判りませんか・・・わかりまたした。やってみます。それでどうすれば良いのでしょうか?」


「明日その神水式が取り行われる。通常なら神児学園だけで儀式をするのだが・・・魔児学園から待ったがかかってね。」


 せっかくやると決めたアキラがなにやら雲行きが怪しい・・・


 再びビシュヌ校長の歯切れが悪くなる。


「それは魔児学園も参加させろと?」


 アテナが鋭く突っ込む。


「ご名答・・・アテナ君そのとうりだ。御子神君は神児学園に在籍してるが・・・正規の神では無いし魔でも無い。」


「どちらでも無いなら・・・どちらでも有ると言える。なので魔児学園も参加させろと言って聞かないのだよ。」



 アキラ自身は郷に入れば郷に従えで・・・


『ふ〜ん。そんなものなのか・・・』


 何でもいいやと感じていた。


 が・・・


 驚いた。


 アテナは烈火の如き怒り大反対した。


 他の皆も驚いている。


「神の神聖な儀式にケチをつけ蔑ろにした魔族を言うに及ばす更に・・・更にこの神聖な儀式に魔族ども参加させろ!とはどう言う事ですか!ビシュヌ校長!」


 初めて見た興奮で肩で息するアテナを・・・


 まあわからんでも無い・・・


 神聖な神の儀式に魔族が割って入るとなると良い気持ちになる神は皆無だろうなぁ・・・


 とアキラは内心アテナの気持ちを理解する。


 アテナは神側の見習い神でプライドもあるのだろ・・・


「アテナ君の心情と私も同意見だ・・・」


 重々しくビシュヌ校長が答える。


「ならば!・・・どうして!!」


 アテナは泣きそうな顔で両手を広げて叫ぶ


「これは・・・天界の決定事項なのだ・・・そこまで言えば君もわかるだろう・・・」


「!!!!ック・・・」


 ・・・・


 アキラとアテナ以外の仲間たちは何事かと事の成り行き見守る。


 アテナは悔しそうに大人しくなる。



「売天神・・・・」


 言葉の途中ビシュヌ校長が叱責する。


 カッ!と目を見開き


 仁王像の様な顔で睨むと・・・


 空気が一気に氷点下へと


 オンだが一気に下がり続ける


「アテナ君!!それ以上言うとわかりますよね。」


 ・・・・


 ふう・・・


 そのふうの音が震えて怒りを抑え呼吸を吐く・・・


 自らを落ち着かせたのか・・・


「ビシュヌ校長・・・大変お見苦しい所をお見せして申し訳ありませんでした。」


 しばらくしてアテナが無理やり抑えた声で答える。


「うむ・・・私もこれ以上未来ある優秀な神を失いたく無いのだよ。」


 ・・・!


 これまで傍観していたアキラに気がつくビシュヌ校長


「今の話しは忘れてくれ・・・天界にもいろいろとあるのだよ・・・。」


 いつもの重厚な面持ちのビシュヌ校長に戻る。


「はぁ・・・そうなんでね。」


 アキラは特にそれ以上何も言わない。 


 どうやら天界でもいろいろとややこしい事があるみたいだ。


「で・・・俺はどうすれば?」


「ああ・・・簡単だ。明日の儀式の祭壇で『召喚!』と叫んでもらうだけだよ。」


 と言いながらビシュヌ校長は出口の扉をサッと開ける。


 ・・・・・


 ?


 校長と目が振り返り微笑む。


「どうやらネズミが聞き耳を立てていた様だ。すばしっこく逃げられた様だ。」

 

 ・・・・


「では御子神君。私直々に新しく出来た新設した教室へ案内しよう・・・25HRアキラ委員長。そしてクラスにはノリコ君 京香君 ソフィア君 キャロル君 ケイオス君 スイーツ君 ジャンヌ君 アテナ君 君たちはクラスの一員だ。おめでとう。それに・・・私はバトルなどしないから安心したまえ。」


 小粋にウインクすることビシュヌ校長。


 名を呼ばれた仲間は歓喜の声でドッと沸く。


 こうしてアキラは明日神水式なる儀式をする事になる。




 はてさてどうなる事やら・・・














高評価の欄がありましたら高評価よろしくお願いします。今後の作品に対するモチベーションアップになりまのでお願いします。^_^

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