17 新たなる旅立ち
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ルーレット城のクレムーリンから少し離れた郊外の屋敷
ヨジフの個人的に所有している屋敷邸での正面玄関に皆集まる。
「わらわは魔王を先の戦いに不意打ちとは言え一度は敗北したのじゃ・・復帰は叶わぬじゃからこのまま引退する」
ヨジフが皆に宣言する。
生き残りの側近達が魔王に復帰するよう説得するがヨジフは首を縦に振らなかった・・・
「実の所それは言い訳じゃ・・900歳超えの老婆が今や180歳の美少女と同一人物と名乗っても国民の皆は信じようとせんじゃろう・・・人生やり直せるのじゃ魔王などやっておれぬ!これからは好きに生きるのじゃ」
と満面の笑顔で言うヨジフ
「アキラはどうじゃ?」
「いいんじゃね!」
「そうじゃろう♪そうじゃろう♪」
アキラの手掴んでウフフとクルクル回る
何処からみても神々しい程の美少女
900歳には見えない。
ノリコ 京香 ソフィアは
百戦錬磨のヨジフにタジタジになるが
「心配するでないお前達わらわは旅には同行はせんよ。やる事があるのじゃ・・」
と言う。
「先のドクラトフとの戦いで多くの配下が生命を落とした・・まずは弔ってやらねば可哀想じゃ・・セバスちんしばらく休みが無くなるが頼むぞ」
「はっ! すでに戦死 重傷 軽症とリストにしております。」
「うむ・・」
さすがに神々しい美少女でも悲しみは隠せてはいなかった。
「それからアキラ・・わらわは行かぬがソフィアを連れて行ってくれ」
「いいのか?ヨジフ」
「ああ 可愛い孫に世界を旅して見せてやりたいのじゃ・・・それにアキラと一緒なら万が一も危険はないじゃろうて」
「そりゃ買い被り過ぎだ」
「それと コレはマジナイのカードじゃ 寝る前に読めば魔除の効果が現れる・・持って行け大事にするのじゃぞ・・・」
アキラの胸ポケットにカードを入れる
「ソフィア達も気を付けて行くのじゃよ・・皆も息災でな!」
笑顔で手を振る
ヨジフとセバスちんとその配下達が見送る。
アキラ達が見えなくなるまで涙を滲ませ手を振るヨジフだった。
その後の話し
ヨジフ引退で結局魔王は決まらす・・
あとで民間の魔族から選挙で決める事に
なった。
アキラ達の目的は悪い魔王を退治する事。
すでにヨジフの手によって倒されたのでもはやアキラ達にここにとどまる理由は無かった。
ローシアン大陸が平和になりクレムーリン行きの馬車は満杯であった。
逆にローシアンからヨーピリン大陸はガラガラであった。
「アキ兄 どうする?」
「そうだな今度はヨーピリン大陸に行ってみるか」
「そうだね・・どんな所だろうね。」
と京香が言う
「ヨーピリン大陸には西の白虎魔王 魔帝5代ネーロ・クラウディウス・カエサル・アウグストゥス・ゲルマニクスがいます。暴虐な性格で二人の妻や母親を殺害し、今だに淫蕩の限りを尽くしていると聞きます。」
とソフィアが言う。
「じぁ 今度こそ・・そいつを退治するか 南の朱雀魔王は謎の勇者が退治して北の玄武魔王はヨジフが倒したからな」
「うん アキ兄出番無かったねー」
「あーくん今度は大丈夫だよ。たぶん」
「えっ アキラ 魔帝5代ローネを倒すの?」
とソフィア信じられない顔をする
見た目は駆け出しの冒険にしか見えないからだ
「えーと こう見えても俺達そこそこ強いんだぜ。そのつもりで旅してるんだけどね。なんかいまいち上手いかなくてさぁ。 今度こそ魔王を退治して世直しするぜ。」
「私たちは旅行がメインだけどね。」
とノリコが呑気に答える。
「まあ確かにローシアン大陸の世直しに協力してくれたのは確かだけどね。アキラ達全然強く見えないから・・・ワタシが守ってあげる。面白そうだからワタシをついて行くよ。」
「じゃ決まりね。ヨーピリン大陸の美味しい食べ物沢山食べよー!」
「おー!」「おー!」
なんか途中から3人の美少女はガールズトークで盛り上がっている。
折角異世界に来たのだから気楽旅もいいけど・・・魔王の1人ぐらいは倒して世のため人の為にならないとなぁ・・とアキラは思うのであった。
そんなアキラの思いの外では・・・
その実は悪人を結構倒しているのだが・・・倒した自覚無いしそもそも気付いていないのでしょうがない・・・
隣の席に同年代ぐらいの犬耳少女がじっとして聞き耳をそばだているのを知る由もなかった。
またまた一波乱ありそうな気配である。
ついにアキラはヨジフと大人の関係が進んだのか?
そして仲間のノリコと京香と正式に仲間に加わったソフィアの運命は?いかに!
あー・・・・次回はどうなるのか全くわかんねぇ!
と肩をすくめるナレーションであった。
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