167 天界編 スイーツ
誤字脱字がありましたらご連絡下さい。
よろしくお願いします。^_^
2022/07/28
少し加筆と修正をしました。
次のアップは近々する予定です。^_^
もうしばらくお待ち下さい。
「・・・・」
雨が無くしていた意識にノックする・・・
まだ眠りについていたいとカラダが意識を失おうとする。
『はて・・・今自分は何をしていたんだろ・・・』
覚醒直後の朦朧としてよく思い出せない。
雨粒が頬を打っ・・・
ぽつん・・
ぽつん・・・
トントンとノックする・・・
目覚めなさい・・・
そう雨が言っているかのように
薄ら目を開けるが視界がボンヤリと見えるだけ・・・
人の輪郭が見える。
自分を見下ろしているのか?
と状況判断する。
「あ・・・あにき・・・」
人影がアニキに見えた。
「おや?何故戦場の真ん中で神の子が?・・・カシオペア。」
「如何しました・・・超弩級神ゼウス様。」
「この子の処置を頼む・・・何処からか迷い込んでしまったのだろう・・・不幸中の幸い。命には別状ないようだ。」
「まぁ・・・それはなんと強運の持ち主でしょう。よくここまで生きていました。探している親神がいるでしょう。当たってみましょう。」
そうして周りを見渡すと焼け野で建物が倒壊してプスプスと焦げた煙と粉々に粉砕された街がそこにあった・・・
「ハア・・・ハア・・・アニキ!」
ガバッと起き上がる。
スイーツが目覚めるとベッドの上に寝かされいた・・・
「安心しなさい・・・ここは戦地ではありません。怖がることはありませんよ。」
うなされていたスイーツを気遣いこう話すカシオペア。
「ここは何処?あんたは?」
見ず知らずの者に目覚めると皆こんな反応になるのだろう・・・
まだ子供の女の子なら尚更ですね。
あの何もない戦場の瓦礫の中で生き抜い来たのですから・・・
と内心思いカシオペア王妃は優しく答える。
「ここは拠点でこの部屋は私用に充てがわれた部屋です。どうぞ神力が込められてた水。神水です。体力が回復しますよ。それから私の名前はカシオペア。」
目覚めたばかりでカラダも補給を要求していた・・・
喉にが凄く乾いている事に気付く。
慌ててカシオペアの手から神水を奪いゴクゴクと飲み干す。
「ふふ・・慌てなくても大丈夫ですよ。また沢山ありまさから・・・」
戦況は一進一退の攻防でこの神水さえ強力な神には焼石に水だった。
下級の神兵にはそれなりに回復効果があるだけだった。
子供なら一杯の神水で完全回復するだろ・・・
「おかわり!」
「え?・・・あ・・・はいはいおどうぞ・・・」
ガブガブ・・・
「おかわり!!」
「ええ!」
流石のカシオペア王妃も驚く。
それもその筈。
神力や強さに比例して神水の量を摂る量が決まっているからだ。
結局スイーツは12杯飲み干した。
カシオペア王妃は最初は驚いたが確信した。
神水12杯を飲めるのは優にザッと見ても中級神レベルなのである。
スイーツは一息つくと・・・
「ありがとう・・・カシオペアのお姉ちゃん。オイラはスイーツって言うんだ。あっそうだ!アニキを探さないと・・・」
「貴方の事教えて下さい。何故あんな戦場の真ん中に?それにそのアニキ?と言う方は?」
ベッドがら飛び出すと衣服が違っていた。
「!?」
短い着物の様な服で簡素で前が捲れ中の全裸が見える。
!!
「オイラの服が無い・・・」
真っ赤になって恥ずかしがり言う。
「私の服を止むなく着させて頂きました。こちらが貴方が着ていた服です。ちゃんと洗ってますからもう着れますよ。なんだって3日ぶりに目様たのですから・・・」
相手は同性で少し年の離れたお姉さんなのでスイーツも安心する。
それを聞いてホッとする。
相手がどんな悪人かわからないからだ。
大抵のの奴や魔獣なら簡単に倒せるが
想定以上の強者は稀にいやザラにいる。
それは天界へ来てから痛感する。
まだここが何処だかわからなあスイーツはまだ子供だ。
アキラやノリコや京香やソフィアやキャロルやケイオスやジャンヌやアテナの全てが居ないと不安でたまらない。
『オイラの純潔はアニキの物なんだ。アニキに捧げるまで汚される訳にはいかない』
まだ顔を真っ赤にしたままのスイーツが言う。
「そっかなら・・・仕方ないね。ありがとうカシオペアのお姉ちゃん。」
話しが逸れたのをさりげなく元に戻す・・・
「それでスイーツさんは何処から来たの?アニキと言う方は?」
「何処からって天界の教室に居たんだけどここ何処?アニキは御子神アキラって言ってスラムの身寄りもなく荒れていたオイラを救ってくれた。恩人でアニキで将来はお嫁さんになる・・・予定」
スイーツはアキラの前では女の子らしい仕草を見せない。恥ずかしからだ。
今は相手が同性なのもあり・・・
最近日増しにアキラの事が好きで好きで寝ても覚めてもアニキの事ばかり考えてる乙女だった。
もじもじしているスイーツ。
『おや・・・なんだろ感覚的何かが違う・・・』
そう気付いたカシオペアは考える。
「教室とは何ですか?」
「・・・教室は学問をする部屋だよ。」
そこでようやくスイーツも違和感を覚える。
カシオペアの服装。
バトルドレスと言う奴だ。
「カシオペアのお姉ちゃん。バトルでもするの?」
カシオペアは初めて聞く単語ばかりで混乱する。
「バトル?それも初めて聞く言葉ね。・・・よくわからないけど今は第一次神魔戦争の真っ只中でココはその最前線の拠点って訳」
「え?!その第一次神魔戦争はずっと昔にあったって聞いてるけど何で今戦争してるの?また始まったのかな?」
会話を通して・・・
ゆっくり違和感が何なのか・・・
話しが噛み合わないのが何なのか・・・
憶測がひらめき・・・
「今の話しは本当?」
カシオペアは聞きかえす。
うーん
考えながらスイーツは正直にこたえる。
「本当だよ。聞いた話では第一次神魔戦争で戦い魔族に勝った神様達の孫の神が学校に通って神が亡くなれば後を継ぐんだって・・・そう聞いた。」
『コレを聞いたのは私で良かった。他の神が聞いていたら狂人の戯言と言われ対応してなかっただろう・・・』
内心でカシオペアは考える。
「その話しもっと詳しく聞かせてくれない?」
「オイラそんなに詳しく無いけど知ってる範囲でいいなら話せるよ。そのかわりアニキを探して欲しいんだ。」
「ええ・・・スイーツさんの大事な人は私が必ず見つけ出すわ。まずは知ってる事を教えて下さい。」
『これは超弩級神ゼウスに報告せねば・・・』
スイーツの着替えや食事を摂りながらカシオペアはスイーツの過去の時代の話を夜遅くまで聞いていくのだった。
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