166 天界編 静かなる侵略
誤字脱字が有ればご連絡下さい。
よろしくお願いします。^_^
偉大なるルシファ様の従者
ファウスト・・・
天界のに神児学園の隣の地区に併設されている魔児学園の地区から魔界へやっと戻り・・・
やっとと言うのは不測の事態が発生して魔界へ戻るのが遅れた理由
この事は決して公に出来ない恥辱この上ない知られてはならない出来事だった。
転校生の流れ弾攻撃に巻き込まれて重症になり治癒していたなど魔界の恥この事は墓まで持って行く事を誓い魔界の地に来ていた・・・
「 超級悪魔ルシファー様にお目通りを・・・ 」
いくらルシファーの従者だったとは言え第一次新魔大戦の事。
今は従者の任から外れ我が息子の育成に力を注いでいた。
メフィスト・フォレス
まだまだ高級悪魔の自分よりは劣るが当時の若き自分を比べるとかなり優れた能力を持つ息子にファウストは自らなし得なかった偉業を成すのではないかと期待に膨らませ放蕩息子の成長を楽しみにいていた。
その息子がある日神児学園へ殴り込みに行きそこで重症を負い魔児学園区内の魔界病院に運ばれた・・・
明るい未来を楽しみにしているメフィスト・フォレス負ける筈無いあってはならない・・・
なせなさらばこのまま成長すれば自らを凌駕する能力が見て取れるからだ。
若きルシファー様の従者に再び息子がその任意に着く可能性が大きいからだ。
それが!
無敵である
攻撃無効範囲魔法のエンシェント・フォグ
が施され負ける筈な無いのにこのざまに驚愕するファウスト。
魔界でも中域に位置する強級神の住む魔殿に入り口の門番に取次を頼む・・・
「ファウスト様申し訳有りませんがコレも決まりなのでここでお待ち下さい。」
「わかっておる・・・出来るだけ早く頼む・・・」
内心イライラしながらもお首にも出さず待つ事にする。
第一次神魔大戦の折ここまで天界の神々が侵入するなど予想得なかった為簡単に侵入を許した・・・
侵入を簡単に許した教訓だ・・・
やむ得ない。
魔界は地下へ行けば行くほど暗くなる。
門番の両側にカンテラの明かりかともう・・・
しばらくすると暗く奥がよく見えない魔殿の奥へ案内される。
天界とは大違い石のブロックがぞんざいに積み上げ作られた魔殿。
飾り気が一切無い地下。
薄暗い通路を通り部屋通される。
「強級悪魔の四天王・・・アザゼル様。ペリアル様。アクィエル様。スルガト様。久方ぶりでございます。第一次神魔大戦以来でございます。」
飾り気のない部屋に4人の人影ならぬ悪魔の影が半円の席に座りコチラを目だけが光り後はうっすらと輪郭がわずかに見てとれる。
中央の人物が答える・・・
「元気そうで何よりだファウストよ・・・ルシファー様はまだ神魔大戦の傷を癒す為まだ生憎と長き眠りに着いておる。だがじきに目覚める頃だろう。で用向きはなんぞや・・・」
他のペリアル様。アクィエル様。スルガト様達は無言でいる・・・
コレは四天王の総意で間違い無いと見る・・・
まだルシファー様が目覚めておられないので有れば魔界四天王に託すほかあるまい・・・
アザゼルの言葉を聞き答える。
「こたびはここまで参ったのは神児学園の転校生なる者が・・・レジストの魔法を使う事が判明した旨ご報告に参りました。」
「!!!!」」」」
四天王アザゼルひいきいる強大な力を持つ悪魔の4人が息を呑む程の驚きをしたことで何を意味するのか熟知しているからだ・・・
「信じられぬ・・・と言いたいのだがそれを聞き流す事の方が危機的事態を招く事は明白即刻対処しよう・・・魔児学園の孫娘たちは・・・」
当然の答えだ・・・
「高級悪魔12HRサキュバスが行方不明ほかは・・・現在負傷して魔界病院で治療を受けております。無論これは転校生がらみでこの功績を持って2年に進級したとの報告が上がっております。」
「・・・・」
流石重鎮・・・
四天王・・・
動揺など皆無で静かに聞いている・・・
アザゼルはアゴをくいとファウストの言葉を促す・・・
流石強級悪魔動揺や狼狽が一切無い。
「同時に神児学園の者共も同時戦闘不能にさせ2年への進級が決まったとかで・・・現在2年部移動中です。 」
「天界の強級神の動きは・・・」
「まだ・・・気づいてる事はこざいまさん。」
「ならば・・・孫娘達には重荷だろうし気づかれずに葬れ・・・暗殺部隊を送ろう・・・」
「!ペルアル様。素早い対応感謝に耐えません。我々も即時行動を起こします。」
嬉々としているファウストにアザゼルがスルガトに目配せしファウストに向き直り答える。
「転校生の件だが・・・ファウストよ・・・行動に及ばず。コチラに任せて貰う・・・」
コレにはファウストも焦りが生じた。
手柄を横取りするつもりか・・・
と。
顔にそれが出ていたのだろう。
「安心するが良い。其方の立っての希望ルシファー様の従者の再任用は息子のメフィストフォレスに進言する事は我々四天王の総意だ。必ずや望みを叶えようではないか・・・」
ファウストがコレを聞き歓喜に慄く。
「おお・・・強級大悪魔四天王であらせられるアザゼル様。ペリアル様。アクィエル様。スルガト様。有り難き幸せ。今後も忠義に励みます。」
ファウストは薄暗い石の地べたに頭を擦りつけて喜びに震えて何度ゴッンゴッンと音を立てる。
「うむ・・・では行け。」
部屋のカンテラのボンヤリした炎で輪郭しか見えない・・・
表情が影で全く伺い知る事は出来ないアザゼルが手を振り退室を命じる。
ガチャン・・・
ファウストは喜ぶ勇んで部屋を後にする。
魔界の幹部である悪魔大四天王の四つの姿勢は微動だにせずジッとしたまま・・・
「超級大悪魔ルシファー様如何致しましょう。」
四天王が立ち上がり更に上座の真っ暗な奥に膝をつき代表してアザゼルが話す。
「計画を前倒しにするこれより異世界魔界化計画を実行に移せ・・・」
「ハッ!承知致しました。」
頭を垂れるアザゼル四天王達
「して転校生はどのように・・・」
ペリアルが額に汗を垂らしお伺いを立てる・・・
「超弩級神ゼウスの再来か・・・はたまた使者か見極めろ・・・レジスト魔法を使うとなると前者の可能性が高い・・・簡単に殺す事は無理だろう・・・異世界に介入しないよう足止めしておけ!良いな。」
「ハッ!」
暗闇の中もう一つの個体の影がずっと佇む。
「ベルゼブブよ・・・頃合いは?」
超級悪魔ルシファーが横の同級の超級悪魔ベルゼブブに話しかける・・・
「魔児学園3年の卒業試験といこう・・・我らの孫娘どもを異世界侵攻の名誉を授けようではないか?」
「ふふ・・ゼウスが亡き今判明しておるとは知らず・・・必死に隠している天界の無能神どもめ目にもの見せてくれるわ・・・ワッハッハ・・・」
こうして・・・第一次神魔戦争から今まで仮初の平和が崩れ去ろうとしていた。
サイレントインベージョン静かなる侵略はずっと前から進行していたのだった。
アキラ達の運命はコレを境に激動に振りわまされて行くのであった。
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