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163 天界編 アキラVSが始まる

誤字脱字が有りましたらご連絡よろしくお願いします。^_^



 美徳の女神


 カシオペア王妃から幼い頃から厳しく英才教育を施されていた。


 来る日も来る日も神舞を踊らされ・・・


 強級神としての礼儀作法を叩き込まれた。


「そう・・・私はカシオペア王妃の孫娘。アンドロメダー。」


 ぽつりと・・・


 小さな声で呟く


「え?なんか言いました。?」


 横に歩くアキラが聞き返す。


「いえ・・・なんでもありません。これから、まず身支度を整えて再度集合としましょう。えっと・・・アキラさんでよろしいかしら・・・」


「ええそう呼んで貰って構いません。自分もアンドロメダーさんって呼ばせてもらいますから」


 アキラはフレンドリーに答える。


「はい私も同意します。ではアキラさんは2年進級のご説明をしますので私について来て下さい。他の皆さんは身支度してお集まり下さい。そうそう・・・それと。どなたか代わりにアキラさんの部屋の身支度をお願いします。」



 !


 キラーン!


 皆瞳に光りが宿り!


 頷くあう!



 ノリコ


 京香


 ソフィア


 キャロル


 ケイオス


 スイーツ


 ジャンヌ


 アテナ


 の8人目がキラーン!と光る!


 ただ・・・


 アテナだけは逆ベクトルでアキラの部屋に行きたくなくて罰ゲーム回避でキラーン!となっていた。


 こう言う時は得てして逆に作用する・・・


 熾烈な!


 バトル!


 の・・・


 ジャンケン大会の末。



 アテナがアキラの部屋の身支度をする事になった。


 皆悔しそうに拳を握るなか・・・


「ははは・・・」


 乾いた短い笑い声で


 肩を落として笑うアテナがヨタヨタとアキラの男子寮へと歩き出す。



 道が迷路の様になった金ピカな道が見渡せる。


 遠くに1年の豪華な校舎が見え


 その敷地の近くに寮があるのだ。



 皆を見送ったアンドロメダーとアキラ。


「それでは私達も参りましょう・・・」


 綺麗な姿勢で向き直り歩き出す。


「はい・・・でこれからどちらまで行かれるんですか?」


 ・・・・


 一呼吸間をおいて・・・


「それは・・・着いてからご説明致しますのでそれまでお待ちください。」


 そして左手のレースで編んだエレガントな手袋をスッ抜き右手にもちながら・・・


 笑顔で返すアンドロメダー。



 何気に聞いてみただけなのでアキラは深い考えもせず付いて行く事にした。


『皆に説明した方が早いのでは・・・』


 何故俺だけ?


 と疑問に思いつつ


 まあ行けばわかるだろうと楽観的になるアキラだった。


「わかりました。では行きましょう。」



 《ダメ!罠よ!》



 ?!



 アキラの背後から声が聞こえる。


 咄嗟に振り返るが誰いない。


 ???


 周りを見渡しても・・・


 ここにはアンドロメダーさんと自分の2人しかいない。


「どうかされました?」


 アキラが四方を許キョロキョロするを見かけ・・・


 声をかけるアンドロメダー 


 キョロキョするもアキラは


「えっと・・・ 」


 周りを見渡すも誰もいない


 空耳か・・・


「いえなんでもありません。」


 そう答えて・・・


 かれこれ結構な時間歩く。


 現地に着けは話すと言われているのでそれ以上何も聞く事は無かったが・・・



 金ピカの道が段々と少なくなり岩肌か見える何も遮蔽物が無い地平線に来た頃には流石のアキラもオカシイと気付いた。


「あのー。アンドロメダーさんそろそろ目的の場所にいつ到着します?」



 ・・・・



 この頃になるとアンドロメダーは言葉少なになり何も話さなくなっていた。



「そうですね・・・それではこの辺にしましょう。」



 とアンドロメダーも初め来た場所みたく周りを見渡す。


 ?!


 なにを言っているのか意味が分からずアキラは聞き返す。


「何にも無いこの場所が目的の場所なんですか?」



「ええ・・・そうです。」


 そう言って途中エレガントな片方の手袋を投げつけて来た。


 凝ったレースで編み込んだ如何に高価そうな片方の手袋が音速でアキラに向けて飛ぶ!



 ゆっくりとした細い綺麗な手から離れると消えた。



 手袋をマッハ5で飛ばすアンドロメダー


 アキラの顔面に叩きつけられた。


 叩きつけられたレースの手袋が奇妙な事が起きる。


「え?!」「え?!」


 アンドロメダーとアキラはそれぞれの思い描いた結果にならなかった事に驚く。



 顔面にアキラにレースの手袋が当たったのだが・・・


 当たった音が・・・


「パサッ・・・」


 顔面に張り付いた布の音が・・・


 ごく普通の音がしたのだった。


 それは物理法則を無視した現象でアキラの顔面に張り付いた布がゆっくりと落ちる。


 桜の開花がゆっくり落ちる速度・・・


 そう秒速5センチメートルに・・・



 そしてアキラは手袋をキャッチする。


 アキラは現代人で日本に住むごく普通の高校生


 その手袋の意味を知らない。


「これって手袋をぶつけるゲームか何か?ですか?」


 突然の行動を必死に考えてアキラは答える。


「流石は転校生ですわね。」


 アンドロメダーの必殺の礼儀作法攻撃『決闘の手袋』が効かない相手は初めてだった。


 どんなに強い強者でも一撃必殺で沈める攻撃なのだった。


 同じ学年の21HRディモス委員長ですら直撃すれば一時的に戦闘困難になる程のダメージを負う。



『渾身の一撃がノーダメージだなんて・・・何者なの?転校生?!』



 心の中で驚嘆するが美徳の女神カシオペア王妃の孫娘・・・優雅を胸とし狼狽えるなど無様な姿を見せる事すら屈辱ですら無い。


「あら・・・あなたなかなかやるわね。」


 髪をかき揚げ余裕でアキラを眺める。


 ???!


 アキラはちんぷんかんぷんだった。


 コレは天界の流行りの遊びなのか?


 いや・・・


 彼女自身の普段の挨拶なのか?


 だとしたら・・・


 どう返せば良いのか?


 いやちょっと待て!


 2年進級する説明の為にここまで来たのであってコレは儀式か何かかも知れない・・・


 うーん・・・


 何か他に理由があるのかも・・・




 解らん!


 うーむむむ・・・


 頭を抱えるアキラ。


 アンドロメダーの突然の行動にノーダメージのアキラは困惑する。



 対峙する2人。




 そこから・・・


 遠くに離れた場所で2人の神が見ていた。


 ゼウスの血を引く太古の神々から授かった魔術的な武具を駆使して伝説のメデューサ殺しを成し遂げた無冠の神ペルセウスの娘


 23HRペルセウーズ委員長


 もう1神は


 第一次神魔大戦の折魔王を裏切り神陣営に着き今の地位を得た、偶然人が人間に進化した後

 最初にゼウスの反対を押し切って天界の火を盗んで人類に与えた曰く付きのプロメテウスの孫娘


 24HRプロナテウス委員長


 が並んで見ていた。



 共に平穏な日々を呪って来た2人・・・


 共に異なる偉業を成し遂げた娘と孫娘2人は互いにシンパシーを感じ仲は良かった。



 その2神・・・


 神々はどんな遠くでも見通す目を持っていた造作もない事だった。


「これ以上はアンドロメダーに気付かれる。ここで転校生を観察しよう。」



 24HRプロナテウスが言う


「なぬ!転校生とは!人間の男だっのか!化け物だとばかりだと思っていたぞ!」


 23HRペルセウーズが素っ頓狂な声を上げる。


 手で筒の輪っかを作り除き込みアキラの顔を照準を合わさせてアップにする。


 ドキン!


 パッと見るのを止める。


 プロナテウスもペルセウーズ同様どんな化け物が現れるのか?謎だった。顔3つ手足が12本悪そうな顔など色々想像していた・・・


 ワクワクする気持ちを抑え息を整えて見る。


 本来正しくこれは衝撃と表現する・・・


 だかこれは経験してこそ言い表せる表現なのだ。


 また未経験の者にとっては摩訶不思議なドーン!とかドキーン!とかになる。


 プロナテウスはこの日・・・


 世界が変わる。


 それも一変したのだ


 さしも神といえども幼女から少女に・・・


 まさに幼虫から蝶に別の個体に変身するごときに・・・


 ドキドキが止まらない。



 この周辺の遠くから覗き見ている事も知らない・・・


 何も知らないアキラ



 初めてと言っても良い・・・



 アキラVSアンドロメダー



 の戦いが幕を切って落とす。



 アキラの本気の戦闘が始ま

 る・・・


 そしてアキラの正体がここから少しずつ明らかに解明されていくのだった。


 次回をお楽しみに。







































 



高評価の欄がございましたら高評価よろしくお願いします。


今後の作品に対するモチベーションアップになりますのでよろしくお願いします。^_^




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