162 天界編 ショックとレグネーション(憧れ)
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天界でもアンドロメダーは超がつくほど有名神。
第一次神魔対戦 戦勝神のひとりカシオペア王妃の孫娘
美徳の化神のカシオペア王妃と負けず劣らず褒め称える。
正に美徳の双璧を成し生きた伝説と言われる・・・
アンドメダー委員長。
男神女神だけでなく・・・
男魔女魔までもがその美しさを褒め称える
一部の同学年の委員長とは強敵で数々の戦闘で今の序列に収まる・・・
22HR・・・
2学年で序列2位的位置に甘んじているが自身はとにもかくにも早く3学年へ進級を強く望んでいる・・・
早くあの方の右側に立ちたい一心で今日まで頑張って来た。
「パンドラーナ様・・・もうすぐ・・・あと少しで・・・3学年へ参ります。」
パンドラーナとは何者か?
それは・・・
現在
3学年では二席しか無いうちの
32HR委員長パンドラーナ
その女神なのだった。
豊穣の神の娘・・・
神の中の神
アンドメダーは幼い頃よく可愛がって貰った
何故か・・・
母カシオペア王妃の屋敷に良く訪れていた。
そんな事もあり・・・
よくアンドメダーは懐いていた。
パンドラーナ女神はアンドメダーの憧れのお姉さんでもあった。
濡れた瞳・・・
しっとりした艶やかな長い髪・・・
普段は仮面を装備し・・・
母カシオペア王妃に会いに来た時だけ仮面を外す・・・
幼いながらアンドメダーは初めて見た時を今でも忘れない。
パンドラーナから声をかけられるまで見惚れて動けなかった事を・・・
「初めまして・・・アンドメダー嬢。よろしく。」
はっ!
フリーズしていたアンドメダーだったがようやく覚醒し・・・
「凄い!お姉さん綺麗!」
アンドメダーは心に思った事を素直に声を出していた。
「フフフ・・・アンドロメダー・・・お行儀が悪いですよ。ちゃんと挨拶しなさい。」
とたしなめられた事も思い出す。
・・・
ただ一点だけ
そう
一箇所だけ・・・
目に着く
全身戦闘ドレスを装備していて・・・
洗練された金がラインされた白金の豪華な繊維に見惚れるが・・・
腰の剣だけが・・・
何かチグハグの様な幼いアンドロメダーが見ても奇異に見えた。
視線が解ったのか・・・
パンドラーナ女神は
「ん?・・・この剣気になるかい?」
こくん!
と無垢な幼女だったアンドメダーは素直にうなずく・・
「これは・・・私のとても・・・とても・・・大切剣なのだ・・・」
パンドラーナは愛おしそうにその剣を撫でる
それは何の装飾もない・・・
鈍い霞んだ光沢があるとは程遠い剣。
【 銅の剣 】
だった・・・
幼かったアンドメダーにも何故か解ったのか自分でも不明だった。
愛おしく撫でる美しく濡れた瞳の奥に途方もない悲しさが隠れている事に・・・
アンドメダーも・・・
感情が伝染してコントロール出来なくなり幼さで爆発する感情に飲み込まれ・・・
「えーーーん!!」
とワンワンと泣いてしまった思い出を思い出す・・・
・・・・
今・・・
握手した相手
転校生。
スランプだった自分にチャンスが訪れる。
3学年へ進級するには
己の力を証明しなければ・・・
3学年へは登れない。
『転校生・・・御子神アキラ・・・」
神児学園創設始まって以来の転校生。
紹介されるまで
こやつを案内と称してバトルを挑み勝利すれば進級は確実だ!
と思っていた・・・
既視感が戸惑いを覚える
はて?
どこか見た景色・・・
握手した手をさっと離す転校生
内心・・・
『え?!』
神界で超がつくほどの自分
かつて第一次神魔対戦で伝説的ない活躍をした美徳の神カシオペア王妃の孫娘。
伝説の神と負けず劣らず美徳を褒め称えられるアンドメダー。
わたしを称賛しない男神はいない・・・
そう自負していたアンドメダーだけに。
握手して直ぐ話された事に軽いショックにめまいを覚える。
『あれ?・・・』
転校生の姿に奇妙な部分を見つける。
『あの剣何処かで見た様な・・・』
なんだろう・・・
デジャブの様な
既視感。
思い出せない。
『それとも・・・』
何処かで会った事がある人物?!
じーーーつと
見つめる。
相手は
そう・・・
私がここまですれば
顔を赤くしドギマギするか
迫ってくるかの2択なのに・・・
さりげなく視線を逸らし
特にアンドメダーを全く
微塵も意識していない様子なのにアンドメダーは生まれて初めてイラッとする。
なんで私がこんな相手に自ら媚を売る様な事をしなければならないのか!
自分を叱責する・・・
アキラの後ろの女性達を見るとアンドメダーを尊敬や憧れのキラキラした視線を感じる。
いつもの視線に自信が少し回復するが未だ完全ではなった。
「えぇと・・・アンドロメダーさん?」
アキラは案内してくれる物だと待っているがアンドメダーが一向にに切り出さないのに困っている。
初対面の相手に・・・
それも天界で注目度No. 1の転校生
相手に失態した!
とアンドメダーは赤面する
「!!!!・・・え!あっ!はい・・・では参りましょう・・・」
ゔゔ・・
お婆様申し訳ありません。
カシオペア王妃の厳しい時の顔を思い出す。
『いいこと・・・美徳な女神は心に常に余裕を相手に見せつけなければなりません・・・決して余裕の無い軽率な行動や仕草をしてはなりません!美徳の女神の恥と思いなさい!わかりましたね!」
お婆様の怒りの顔を思い出し冷や汗をかくアンドロメダー
『落ち着け・・・私・・・天界一の美徳の女神カシオペア王妃の孫娘。カシオペア王妃と同等の美しさを兼ね備える・・・私自信を持つのよ。』
気取られずに息をゆっくりして落ち着く。
思考が次第にクリアになる・・・
『さて・・・第一の作戦は成功ね・・・』
「それではこれからご案内致します。こちらへどうぞ・・・」
ニコリも微笑む22HRアンドメダー委員長
とアキラ達を引き連れて行く。
部屋を出ても何処もかしこも豪華な通路を通り抜け道なりに進んで行くのだった。
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