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154 天界編 轟く!

誤字脱字が有りましたらご連絡よろしくお願いします。^_^、


一部脱字を修正しました。

 

 アキラはジャンヌをお姫様抱っこして走っている・・・


 人生でこんなに焦燥感に囚われた事は今まで一度無かった。




 高級神区画へ向かうのを中断して中級神区画の神児学園へと向かう・・・


 神児学園 初等部1年の学園部向かうアキラ達。



『ジャンヌ 』


 はぁはぁ


『ジャンヌ・・・』


 はぁはぁはぁ



『ジャンヌ・・・・・』


 はぁはぁはぁはぁ

 


 アキラは必死にジャンヌを守るために夢中だ。



 進む進路は迷路の様に複雑でキャロルの先導で走り続ける。


 いつもの呑気な旅・・・


 のんびりした旅の延長だと思っていた・・・



 しかし


 原因不明で倒れるジャンヌ・・・




 倒れたジャンヌ・・・


 目覚めない原因が皆目不明だ。




 アキラ自身の無双チートでどうにかなると楽観していた・・・


 いつものいきあたりばったりでなんとかなると自惚れていた。


 困った時は・・・


「エクリーサ!」


 と唱えればどうにかなった。


 たが違う。


 どうにかならなかった・・・


 サーチアイでジャンヌを状態を見るも・・・


 《鑑定不能・・・》


 いつも騒がしいサーチアイが様子が変だ。



 拗ねたりワガママ言ったり自信満々だったり色々な反応をするのだが・・・


 なぜだ!


 それっきり沈黙する・・・



 なぬ!


 サーチアイさんならなんとかなると呑気に構えていた。


 だ・・・


 めなの・・・


 か?・・・





 ドクン!



 呼吸が浅く


 血の気サッーっと引く


 初めての感覚。



 一瞬で体温がマイナス30度になる感覚・・・だ。


 頬に氷に覆われる。


 全身に力が抜けて行く・・・



 途端に損失感に狼狽えるアキラ。



 混乱するアキラ


「嗚呼あゝ・・・」


 ジャンヌは眠った様に停止していた。


 生命活動の全てが・・・



『まるで生きたままの状態で死んでいる。』



 そんな矛盾した状態としか言いようが無い状態としか言えない。


 なにがなんだか分からない。


 そんな状態だった。



 焦燥感に焦りが積み重なる。




 先ずは安全地帯部行きそれから前後策を考えねば・・・



 この世界の唯一の理解者・・・


 直感でティアマト小級神の下へ向かう事を決断するアキラ。


 ティアマト小級神ならジャンヌが何故こうなったのかわかるかもしれない・・・




 そんな藁にもすがる気持ちに今は頼るしかなかった。


 アキラは


 いつにも増して苛立っていた。


 気持ちが先行してカラダがついて行かない。




「ジャンヌ・・・今すぐに元に戻るから・・・大丈夫。・・・直ぐ何事もなかった様に目が覚めて・・・笑顔を見せてくれるから・・・」


 アキラの心の内の願望が口をついて出て喋っていた・・・


 何十回と曲がりくねった道をキャロルの先導で先ずは学園へ向かう。


 流石はキャロル・・・


 一流のスパイ




 一度辿った道を的確に後戻りして学園へ向かっている。


「ご主人様・・・今半分まで戻って来ました。後残り半分の道のり・・・なの・・・です。」



 キャロルも必死にアキラの先導を付かず離れず適度な先導てアキラを誘導していた。


 ・・・・




 焦燥感から焦りを通り越して絶望感がアキラを覆う。




『ダメだ・・・このままでは危険だ・・・・間に合わない!』




 どうして何を根拠にそう感じたのか後で思い返しても解らない。


 が!


 その時直感した。



 複雑な迷路の様な豪華絢爛の街並みの中で走るアキラがふと見つめる。



 一定の間隔でオブジェの様な彫刻が通過して行く事に気が付く。



 ・・・・



 このままでは・・・


 ダメだ・・・


 直感の中で閃きが頭に浮かぶ。



 それは・・・



 バスケットボール程の球体を大きな手の彫刻が手のひらで支えている。


 そんなオブジェがあった。


「キャロル!下がって!・・・」



 !?


 キャロルは理解したのか瞬時にアキラの後方へと下がる。


 ぜんぷくの信頼をアキラに持つキャロルは瞬時にアキラの言うなりに行動をする。



「道が無いなら最短距離を造るまで!だ!」



 大きな手のひらに乗る球体のオブジェにアキラは蹴りを咬ます。



 神の世界のオブジェはこの世界の一般的な彫刻でしかなかった。


 アキラは


 その球体を


 思いっきり蹴りを入れる



 BO O Oごーーーーン



 オブジェの球体がアキラの蹴りにより衝撃波で空気の白い傘が出来る!


 あっ!


 と言う間に!


 豪華絢爛の建物が破壊されて・・・



 地面を抉り一直線の道が出来る。



「さっすが!アキ兄!」


 ノリコがグッジョブする。


「あーくん。素敵!」


 京香が一瞬で業況を一転させたアキラに目がハートになる。


「アキラ!凄いの一言です!」


 ソフィアがアキラならなんとかしてくれたとわかっていた口ぶり。


「新たに開かれた道の安全は・・・問題ないの・・・です!」


 アキラが切り開いた道の安全性をいち早く探索して報告するキャロル超がつく優秀スパイ。


「ぐふふふ・・・今日のあるじ様はゾクゾク度がパナイのじゃ・・・」


 ケイオスは両手を内腿に挟んで身悶えしている。


「ほぉえー!兄貴マジ!やべー!極カッコいいー!」


 スイーツは目が星になり憧れにウットリする。




「信じられない!ダイヤより硬い超高高度物質のオブジェを蹴り壊すなんて神でも出来ないよー!それって!」


 ドン引きするアテナがモンクのヒエェーって顔になって怯える。



 複雑な迷路を身を抉り直線道路を作る。



 球体がそれを成し遂げる・・・


 がまたその先の話があった。



 瞬く間に神児学園の外壁を粉砕しただけでなく・・・



 なんと・・・



 神児学園 vs 魔児学園


 魔児学園13HRアスモデウス委員長。悪魔憑き女神化け同時に7人の原初の強力な神を絞め殺したアマデウスの孫娘。




 神児学園15HR 無銘の将軍神の娘 メッサーラ委員長(支配されアスモデウスの配下)


 神児学園14HR 原神ソル太陽神の孫娘 ハクシオン委員長(支配されアスモデウスの配下)


 vs



 神児学園11HR タルタロスその名を聞いて神々が恐怖して逃げ惑う程恐れられる存在で、原神タルタロスが孫娘エキドナが委員長


 神児学園12HR 理想郷を創造したアルカディア神の孫娘 アルカディーア委員長



 神児学園13HR 片眼の鍛冶キュプロクス神の孫娘 キュプローナ委員長


 の3対3のバトルが始まる。



 今正に始まろうとしていた瞬間!




 BO O Oごーーーーン!!!!






 突然 神児学園のグランドの外壁を突きぶって球体のオブジェが!




 魔児学園の13HRのアスモデウスの背後からバスケットボール程の大きさのオブジェが激突!


「グェッ!」


 弾き飛ばされて正門の柱に二度目の激突し声もなく意識を消失する。



 軌道が逸れた球体のオブジェは・・・


 アスモデウスに支配されている神児学園の15HRのメッサーラ委員長の顔面にバウンドして


「ガッ!」


 遠心力で縦に回転両手を万歳したまま・・・


 まるでバク転をしてる様に校舎の端まで回転して行く


 さらに


 神児学園の14HRハクシオン委員長の腹にバウンド


「グホッ!」


 無口なハクシオンが初めて声を上げたのはこの時だった。


 そのまま腹を抱えて涙と涎を垂らして気絶する。



 球体はなぜか更にスピードが増す!




 方や・・・



 !!



 神児学園 11HRエギドナ委員長


「ハッ!」


 ボゴッ!


 気付いた時は既に遅く右肩に直撃!エギドナはコマのようにスピンして目を回して意識が途絶える。




 何か目に捉えられない物体を何か分からないまま・・・


 神児学園 12HRアルカディーア委員長は突然エギドナが回転するのをスローモーションで見た瞬間目の前が真っ黒になりコレも意識が暗転する・・・


 ある意味アルカディーアが1番悲惨な状態で顔面で球体を受け止めて崩れて倒れる。



 球体はその前に・・・


 神児学園 13HRキュプローナ委員長の背中にヒット!


 意識外から衝撃で


 正門右側の壁にべちゃりの張り付く様に激突する。



 の3vs3の6人全員にビリヤードの球の如くオブジェの白い球体で!


 どどおどどおどど!


 ものの数秒で・・・


 ビリヤード状態で6人全員を地べたに沈める。


 6人全員はなんで意識を無くしたのかさえ分からずじまいでぶっ倒れている。


 ・・・


 そう


 しかも・・・


 スカートが皆捲れあられもない姿で・・・



 そして


 何人かは布に湿り模様になっていた・・・





 オブジェが吸い込まれてジグザグに激突した果ては。



 東側の校舎の壁から一直線状に再び西側の壁へ突き進み小級神区画へと続く道を切り開いていった。




 これまでの経過した時間は1秒を満たない。


 そんな出来事だった。



 あられもない神児学園と魔児学園の委員長たちの他に



 大魔術師ファウストが魔官と共に観戦していた2人も白目を剥いて倒れていた。



 アキラに蹴られた球体は・・・


 不思議な力を帯びたと言うか何か意識めいた感情の様な動きになっている様に見え・・・



 むさ苦しオッサンの描写を省いて去っていった。




 一瞬の出来事であった。


 無傷の生還者はシヴァー教頭頭が混乱ししばらく無言で佇んでいた。



 突然のあっけない幕切に唖然として呆然と立っていた・・・



『こっ!これは!いったいなにが・・・起こったのか?・・・」




 何かどうなったか皆目わからなかった・・・


『ウムムム・・・』



 神児学園 VS 魔児学園


 の対決の結末をどうジャッジすれば良いのか思案していた所。



 !?



「ん?」




 校舎の穴が開いた空洞から・・・


 ヒョコっと!



 見た事のある顔が出て来る。



『転校生だ・・・』



 今朝姿を忽然と消したアキラだった。



 そしてシヴァー教頭はなんとなくこの状況を察したのだった。



「君は確か・・・」



 そこからの言葉を飲み込む。



 穴から女性らしき人を抱えたままシヴァー教頭の前を通り越して・・・


「すみません。またお会いする事がありましたら・・・ちゃんと事情を説明しますから・・・今はこれで失礼します。」


 丁寧にお辞儀をして



 えっほえっほと校舎の西側の開いた壁穴に消えて行く。


 かなり慌てているのだろう。



 この惨状が全く視界に入っておらず心ここに在らずって感じだ。



 神児学園と魔児学園の6人のあられもない姿がアキラは視界に入らずに真っ直ぐ抜けて行く。


 8人の配下と噂れていた者達もアキラの後へ続く・・・


 7人の様だ。


 そうか・・・


 1人は転校生が抱いていた負傷した何かあったのか?



「え!ウソ!?」


 アキラは真っ直ぐに出て行く


 が・・・


 配下は察したのか


 あられもない姿の神魔の委員長達の身なり見て。


「みんな!」



 ノリコが配下部声を掛ける。


「ラジャ!」」」」」」」」



 捲れ上がったスカートや姿勢を

 テキパキと直して・・・



 回復の魔法を掛けマジックバックから装備や服を出して倒れている者達の身なりを身綺麗に治してから・・・



『ペコリ』



 最後に西側の穴を出て行く時並んでお辞儀して去っていった。




 去っていた方向へ今まで黙って見ていたシヴァー教頭は・・・



 しばらく沈黙の後・・・


 こう答えた。







「勝者!転校生!」



 長い長い対決の1日が終わったのだった。



 何百年も平穏だった神児学園と魔児学園の一大抗争がより


 無名だった。


『転校生 アキラ 』




 の名を天界で一気に名を広める事となった。



 この日の出来事を境に天界では・・・



 大きな波紋を呼ぶ事になる。



 次回をお楽しみに!








































高評価の欄が有りましたら高評価よろしくお願いします。^_^


今後のモチベーションアップになりますのでよろしくお願いします^_^

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