12 別荘出発前日
誤字脱字がありましたらご連絡下さい。^_^
よろしくお願いします。
2021/05/04ほんの少し手を加えました。^_^
「それでは明日出発は準備が整い次第に致しましょう。」
とセバスちんの執事が言う。
「それではお風呂の準備が出来ております。女性は女性風呂へ。男性は男性風呂へお入り下さい。ではこゆるりと・・」
執事が深くお辞儀して消えて行く。
ソフィアの別荘に今夜は泊まる事になった。
食事を終えた後
ノリコと京香はお風呂と聞いてハイテンションになってそそくさと入って行った。
そりゃ ずっと日本の風呂にと願うが何処の村にも無く仕方なくタオルで身体を拭くしか無かったからなぁ
俺も日本人の血が流れてるので風呂と聞けばワクワクする。
そして男の文字が貼りつけている風呂に入る。
男の文字の紙がハラリと落ちる。
そこには女風呂と書いてある看板が・・・
セバスちんは有能な執事である。
脱衣所もちょっとしたグレードの高いサウナみたいな所で
カガミ テーブル 椅子と綺麗に並べてある。
脱衣所を抜けて風呂場に入る
お風呂の湯気がもくもくた立ち昇り視界が湯気で見えない。
一見森の中の様に
ジャングルの葉が所々にある。
それに照明はソフトで暗めだ
洋風の風呂の様だ。
彫刻が至るところに施され
美術的価値が高そうな
風呂になっている
ライオンの口からお湯がザブザブと流れ込む風呂は優雅で王族になった気分に浸れる。
「すげーなぁ・・」
と腰にタオルを巻いて風呂を景色として眺めてると。
ノリコや京香の声がする・・・
アキラはその瞬間人生の経験則からヤバイ!と0.001秒で判断して岩がゴツゴツした露天風呂に静かに飛び込む・・・
とても大きな露天風呂で風呂の中には3つの岩が突き出ており1番右端にある岩陰に隠れて様子を伺う・・・
別々の入り口から入ったノリコはタオルを振って・・
「あー 凄い広い露天風呂だよー!」
とはしゃぐノリコ
まあ小さい頃から俺が風呂に入ってると必ず乱入してくる。
当時は華奢だった2人はもう立派な女と言っていいほどスタイルだ服の上からでも十二分に分かる
真冬の雪景色の中に露天風呂がポッカリ湯気をモクモク漂わせ声はするけど様子がさっぱり分からない・・・
「ノリコちゃん!裸でウロウロしなで転んじゃうよ・・・うわ!ほんとに凄いね!」
京香も久しぶりのお風呂でしかも露店だ興奮してノリコに注意はするもののご機嫌で興奮している
「ここはお婆ちゃんの別荘でこの露天風呂が自慢なんだ・・・天然の露店風呂で女性のお肌にとっても良くて冷え性にも効くんだよ・・ふふふ」
ソフィアもあれからノリコと京香とは最初は険悪だったが一緒に旅が決まると急に仲良くなった。アキラを好きになる子は何故か波長が良く合うのだった。
恋のライバルとは別にノリコと京香は姉妹の様に仲が良くソフィアとも直ぐに仲良しになった。
「ソフィアさんは貴族なの?」
とノリコが直球で聞いてくる
「ええ・・そんなところです・・それよりアキラの事をもっと教えて下さい。」
ソフィアは言葉を濁して話しを変える・・・
もともとアキラの事は興味があるのでアキラのいないこの時に聞いておきたかった。
「アキ兄は再婚で私とは血が繋がっいない連れ子なの私・・・人見知りの激しい私を小さい頃から優しくアキ兄は根気強く私に声かけてくれた。」
「兄妹・・・」
「アキ兄はそう思ってるかもね・・・でも私はただの恋する女なの・・」
・・・
ノリコは照れ気味に話す・・・
「ノリコさんはアキラを愛しているのね・・・」
ソフィアはノリコの本気を聞いて居住まいを正して真剣に聞く・・・
「わたしはアキラの両親が、再婚してノリコちゃんが妹になった頃・・・お隣に引っ越しして来たの・・挨拶した時にアーくんと初めて会ったのその時同じ年だと知ったの・・・」
「ノリコさんと同時期なんだ・・・」
とソフィア
「そう・・・あの時運命を感じたの・・・前の学校でいじられていて誰も信じられなかったの・・・その時アーくんあったその日から「今から遊ぼっ!」って誘ってくれて楽しかった。」
「アキ兄と京香さんと私と3人でトランプやボードゲームして遊んだね。楽しかったね。今でも思い出すよ」
とノリコも賛同する
「そう・・・楽しかった。アーくんとノリコちゃんには今でも感謝してるよ!それまで灰色だった世界が七色の幸せな日々に変わった記念日」
「京香さんもアキラの事愛してるのね・・・」
ソフィアはその話しを受け止める・・・
「ええ・・・愛してる・・・例えアーくんかノリコちゃんを選んでも私の愛は変わらないわ・・・」
!!!
「京香さん・・・それは私も一緒よ!」
とノリコも複雑な気持ちで訴える
2人にはこの愛を正々堂々と互いが勝ち取る好敵手と書いてライバルと読むそんな関係なのだった。
・・・
「そう・・・2人は第一夫人を座を狙っているのね・・・」
!!!
ノリコと京香は思いもよらぬ言葉を聞き愕然とする!
「第一夫人?」
ノリコと京香はハモって言う・・・
「ええそうよ・・・第一と第二は譲るわ・・・だから私を第三夫人に認めて欲しい・・・」
ノリコと京香にお辞儀するソフィアを唖然と見つめる2人・・・
「それって・・?!」
ここで初めて2人は異世界なのだと再認識する・・
ノリコと京香はソフィアの肩にガシッと掴み問い詰める!
「この世界は重婚出来るの?」
なにか途中会話が噛み合わないと思ったら・・・
「ノリコさんに京香さん・・・何を言ってるの?もともとこの世界には重婚しかありませんけど?」
!!!
全裸の3人が湯舟に浸かりながら話す・・
その姿はエロい・・・
が露天風呂の湯気で邪魔!本当に肝心な所が全然見えない!
アキラは最後まで3人の裸体を目にする事は出来なかった。
ノリコと京香はよろけて・・・
咄嗟に2人同時に支えるソフィア
「京香さん・・・」
「ノリコちゃん・・・」
そして2人は見つめ合い突然抱き合い歓喜の声を上げて喜び合う・・・
「これで私達幸せになれる!京香さん」
「ほんとこの世界に来れて・・・本当にほんとうに良かった!ノリコちゃん!」
2人して喜びの後泣き出す・・・
突然2人が喜びの後泣き出すのにソフィアは???だった
理解出来ずに唖然とするソフィアが理由を聞いて納得した・・・
アキラ達のいた世界では重婚が認められてなく1人としか結婚は出来ないそうだった。
2人に何故この世界が重婚なのか説明する
およそ100年前出生率が低下して人類と魔類は共に滅びかけた・・・
魔獣がばっこして成人になるまでに子供が魔獣に襲われ命を当たり前に落とす時代があった。
それ以下にもよく病気にかかり病いで命を落とす子供が沢山いて・・
人類と魔族共に人口を急激に減らしていった事がきっかけで・・
より強く男の遺伝子を求めて優秀な男の取り合いに女の戦いが勃発したのだった・・
治安は乱れ人類と魔類は女ばかりになり強くて賢い男の国による争奪が始まる寸前で大国が中心になり協定が結ばれてこの世界の決まりが出来たの・・・
強くて賢い男は特に多くの嫁を取り子を生む法律ができたって訳なのだった。
もちろん特に男の子を産むと何処でもお祭り騒ぎに今でもなるくらいに・・・
「そうそろお風呂を出ましょう・・・食事の用意が出来ている筈です。」
「わーい!もう私お腹ぺこぺこ。」
「どんなお料理が出るか楽しみですね。」
あれ程初対面の時は険悪だったのが嘘の様。
割と長い時間浸かっていた美少女3人はお風呂から出て行った。
「やっと出たか・・・」
お風呂から出てきたアキラにセバスチーンが声を掛けて来た。
「目の保養も・・・楽しんで頂けましたでしょうか?」
「アンタの仕業かーい‼︎」
「食事の用意が出来て皆様がお待ちです。広間にお越し下さい。」
とスーっと消えていく。
⁉︎
あるじであるソフィアを守るのが執事の役目だろうに何を企んでいるのやら・・・
その後ノリコ達と合流したアキラはのぼせてグッタリしていたのは言うまでもなかった・・・
湯気で何も見えず不発のラッキースケベであった・・・
入れるナレーションであった。
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