11 護衛
誤字脱字がありましたらご連絡下さい。^_^
よろしくお願いします。
2021/05/03少し手を入れました。
最新話は近々アップする予定です^_^
11異世界13 護衛
・・・・
「では、これで宜しければ契約書にサインを・・・」
セバスちんは有能執事である。
護衛の依頼のサインが済んだ後。
金貨の入った大きな袋をドォン!テーブルに置くとアキラ達から去っていった。
その翌日・・・
とある村の宿屋を1人の美少女が行ったり来たりしていた。
「あれほど 遊びに来てと頼んでおいたのになんで来ないのよ!もう!」
とプンスカ怒っている。
本人は気付いていないが皆周りの村人は見て知っている。
近くの魔王様の別荘にそのお孫さんが来ている事を・・・
村自体小さいので直ぐ噂になるのは仕方のない事だった。
「あれ!ソフィア!?」
アキラの声に
ドキッ!っとして・・・
ぴょん!と跳び上がるソフィア
宿屋の入り口から出てきた。
アキラはノリコと京香に片腕をそれぞれホールドされて・・・
「さっさっと行くわよ!」
ノリコと京香が声をハウリングさせて急ぎ出て行く!
「あれ?!あれー?」
スタスタとホールドされ距離が離れて行く。
アキラは揃えた両足を引き摺りながらソフィアの前スイとを通り過ぎてい行く・・・
ソフィアを無視してアキラをその場から離れようとするノリコと京香達。
「ちょっ!ちょっと待って!」
アッと言う間に小さくなって行くアキラ達をソフィアが叫び追いかけて行く。
ドンドン進むノリコと京香に・・・
「2人ともどうしたの?呼ばれているよ?」
しょうがなくアキラをホールドしたノリコと京香が止まる。
「ちっ!」
「あれあれ〜 2人して今舌打ちしたでしょ」
鈍感なアキラはにこやかに笑顔でソフィアを見る
「ノリコも京香もご機嫌斜めだねー。
ほら!この前話した子で一緒にコート選んでくれた。ソフィアって子だょ。」
ソフィアは、慌てて追いかけて来て3人の前に立ち止まる。
「初めまして ソフィア・スターリーンです。」
白の上の服装は脇に水色のラインがあり下も白ミニスカートで素足が眩しい。
銀髪の髪によく似合う。
民家が点々と立ち並び道具や商店が混在する村で1番の大通りといった所だ。
・・・・
「初めまして、うちのアキ兄がお世話なりました。アキ兄の妹ですけど、全然血がつながってない妹なんですよ。御子神ノリコって言います。よろしくね。」
うってかわって満面の笑みで挨拶するノリコ。
「ええ ウチのあーくんから聞いております。本当に、幼なじみのあーくんを助けてくださって、ありがとうございます。小さく頃から私が世話しないと、本当ダメダメな彼なんですよ。」
次いで京香も挨拶をする。
2人は「オホホホ・・・」と笑い・・・
手の甲を口に当ててお上品に笑い・・・
一転して丁寧にお辞儀をする。
頭を上げた瞬間!
3人の目が合うとバチッバチッ!と火花が飛ぶ。
それでも気付かないダメダメなアキラ
火花の見えないまるっきり見えてない鈍感ボーイ。
「ソフィア、この前はありがとうな!」
と爽やかに返す。
「そんなに慌ててどうしたの?」
とソフィア
「仕事の護衛を頼まれてな・・・ほらあの噴水で待ち合わせなんだ。」
「なんだアキラもなのか?」
とソフィア
「も?」
「お待たせしました。ソフィア様 御子神アキラ様 執事のセバスちんです。」
突然現れて一同ビックリする。
それに物腰に隙が無い、かなりのやり手の様だ。
!!!
「あー昨日の執事さん。・・・じゃあ護衛の女性って?ソフィアの事?」
アキラは話しの流れを聞いてもしやと思い聞く・・・
「え!護衛ってアキラ達なの?」
と執事に護衛がアキラ達と聞いてソフィアも驚く・・・
「はい さようでございます。アキラ殿と告げる前にソフィア様は跳び出して行かれましたのでお伝えする事が出来ませんでした。今お告げすると・・・そうです。」
セバスちんは有能な執事である。
胸に手おき軽くお辞儀をする・・・
そのお辞儀は洗練されてとても綺麗なお辞儀をする・・・
「なーんだ ソフィアの護衛か、ならこっちも知り合だから楽な仕事になりそうだ。よろしくな!」
アキラは手を頭にやり明るく笑う!
「なっ!なんですって?!」
「くっ!やはり予感が的中したみたいね。」
ノリコと京香はやられたと小声で何故か悔しがっている。
「え?!うん・・・うん・・・そうだね。アキラなら知ってるし安心です。うん!うん! 道中ワタシがガイドしてあげましょう。アハハ・・・」
今朝セバスちんが護衛の仕事を頼んだと聞き・・話しを最後まで聞かずに飛び出たのであった。
結果オーライで良かったと安心したがそそっかしい自分に赤面する。
これからいつもアキラと一緒の旅で、なんだか嬉しさと気恥ずかしさが入り混じった気持ちになりモジモジしてしまうソフィアだった。
そうとは知らず・・・
セバスちんの護衛を断り、アキラ達に頼もうと宿屋の前まで来たものの怖気付いてウロウロしていたのである。
ソフィアは、はやとちりだった。
セバスちんゴメン!心の中であやまる。
そして話しを合わせる。
セバスちんは有能な執事である。
数日前にアキラとソフィアが出会った話しを聞いた、ノリコと京香は女の感が働きこれは不味いと、2人でこの土地を離れようと相談していた所。
セバスチンと言う執事が宿屋に現れ、ちょうど首都のローシアンに行くので護衛を頼めないかと依頼される。
これ幸いと謎の女ソフィアから接近を許す事なく此処を離脱する所だった。
それが・・なんと
ソフィア自身が護衛の対象とは思いも寄らず、内心はとても悔しくがる2人であった。
こうしてアキラ達とソフィアと執事の5人の旅が始まるのであった。
はてさてアキラは今後どうなって行くのでしょうか。
一波乱も二波乱もありそうな予感。
次回をお楽しみに!
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